【連載全16話】第5話 ホンダ・シビックSi …日本生まれのホットハッチ特集

2020年9月の発売以来、トヨタの高性能ハッチバック「GRヤリス」が人気を集めています。そこで今回は、クルマ好きの記憶に残る日本生まれの“ホットハッチ”16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。

ホンダ・シビックSi

1983年に登場した、ロングルーフが特徴的な“ワンダー・シビック”こと3代目シビックの3ドアハッチバック。そのボディーに新開発の1.6リッター直4 DOHC 16バルブエンジンを搭載したホットモデルがSiで、翌1984年に追加された。1950年代から二輪レーシングマシンでDOHCエンジンを手がけ、初の市販四輪車である軽トラックのT360が日本初のDOHCエンジン搭載車となったホンダ。だが市販四輪車としては、このシビックSi(および姉妹車のバラードスポーツCR-X Si)は、S800以来実に16年ぶりのDOHCエンジン搭載車だった。

パワーバルジ付きのボンネットやボディー同色バンパーなどで差別化されたボディーに積まれるZC型と呼ばれるエンジンは、当時クラストップとなる135PS/6500rpmの最高出力と15.5kgf・m/5000rpmの最大トルクを発生。変速機は5段MTのほか3段ATも用意された。

自動車専門誌のテストでは、5段MT仕様が最高速度192.9km/h、0-400m加速15.9秒という、1.6リッター級としては驚異的なデータを記録。モータースポーツにも積極的に参戦し、特にグループAで競われていた全日本ツーリングカー選手権では、先に紹介したトヨタ・カローラFX 1600GTや同レビン1600GTらと激闘を繰り広げた。

[ガズー編集部]

【連載全16話】日本生まれのホットハッチ特集

名車・旧車トップ

  • 名車・旧車トップ
    名車・旧車トップへ
MORIZO on the Road