【連載全12話】第10話 ミツオカ・ゼロワン・・・ルーフが開く日本生まれの2シーター

サンルーフやパノラマルーフもいいけれど、ルーフそのものが外せたら、さらに開放的なドライブが楽しめます。今回は、そんな屋根が開くモデルのなかから、2人乗りの日本車をピックアップし紹介します。

ミツオカ・ゼロワン

日産シルビア(S13)ベースの改造車であるラセードなどを製造した経験をもとに、1994年に組立車(自動車メーカー以外が自動車の部品等を使用して組み立てた車両)として認可され、発売されたモデル。ロータス・セブンを範とした、オープン2座でドアを持たない簡便な構造のスポーツカーである。

独自設計の鋼管スペースフレームに前後ダブルウイッシュボーン/コイルのサスペンションを持ち、ボディーパネルはアルミとFRPの混成。パワートレインはユーノス・ロードスター用の1.6リッター直4 DOHC 16バルブユニットと5段MTを流用しており、車体サイズはセブンよりひとまわり大きいものの、車重は710kgにおさめられていた。

1996年には運輸省(現国土交通省)の型式認定を受けて、光岡自動車が国内10番目の自動車メーカーとして認められた直後に、パワーユニットをユーノス・ロードスター用の1.8リッターに変更。続いて1940~1950年代のイタリアンライトウェイトスポーツ風のボディーをまとったクラシック タイプFを追加、こちらには4段AT仕様も用意された。2000年夏、同年秋から施行される側面衝突試験に適合しないことから生産終了。総生産台数は約350台といわれている。

[GAZOO編集部]

【連載全12話】日本のオープン2シーター

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