五感に訴えてくるオープンエアマニュアル車。S660がくれた運命の出逢い

1年半前に、夢にまで見たマニュアルのスポーツカーを愛車に迎えた「ともさん」。念願叶ってということもありS660に乗れる休日は、気づけば何十時間も運転をしていたということがよくあるそうです。思いきって選んだ、イエローのボディがお気に入りとのこと。

そんな、ともさん×S660のお話をお届けします。

――あえてマニュアル車を選んだ理由は?

本当は、18歳で免許を取ってすぐにマニュアル車に乗りたかったのですが、新車でマニュアル車を買えるお金がなくて。そこで、中古車ならと思いお店に行ったら、新車だとオートマ車の方が車両価格が高いのに、中古車だとマニュアル車の方が車両価格が高かったので、泣く泣くオートマ車を購入することになったんです。

今でも謎ですね……、なんで中古車市場だとマニュアル車の方が高かったんだろう(笑)?
当時はマニュアル車に乗っている人も多かったのですが、オートマ車が主流となり、いつの間にかマニュアル設定がない車もあったりで、時代の流れに任せて僕もずっとオートマ車を乗り継いできました。

だけど、ふと「マニュアル車にやっぱり乗りたい!」と思ったんです。で、どうせ乗るならマニュアルのスポーツカーにしようと思ったんです。

――なるほど。それで、S660なのですね。

軽自動車なので維持費も安いし、残価設定ローンで購入して月々1万円以下で乗れるので、お財布にも優しいクルマです(笑)。ぶっちゃけると、購入時はローンが終わる5年間だけ乗ろうと思っていたのですが、今では考えられません。
もう、走るのが楽しくて楽しくて手放したくない!
マニュアル車に乗りたいなぁ……と思い続けてきた気持ちが、20年経った今、爆発した感じです。

――休日にしか乗っていなくて年半で走行距離が3万5000kmは、かなり走っていらっしゃいますもんね。

距離ガバ勢なんです。最近だと、京都から日本海側を抜けて福島県へ行ってきました。案外近くて、下道で11時間くらい。
いわき市に、新川という小さな川が流れているんですけど、この川が車で通れる道路になっているんですよ。この道路で写真を撮ると、クルマが川の上に浮いているようなショットを撮れるとのことで、S660に乗っている友人達と行ってみようという話になったんです。

実際に写真を撮ってみると、思った以上に神秘的な写真が撮れて大満足。ちなみに、こういう素敵な場所はTwitterで情報収集しています。同じ車に乗っている人をフォローさせて頂いているのですが、クルマと風景の写真をアップされている方が多くて。行ってみたいと思ったら、住所を聞いて現地に足を運んでいます。

――え?下道で行ったんですか?

はい。高速道路だと乗ってしまえば6速に固定ですが、下道だと信号待ちだとかでシフトレバーをガチャガチャできるので。ブリッピンクシフトダウンやヒール&トゥを駆使しながら走るのが好きでして。

あとは、僕が楽しみにしているのが「渋滞」なんです。夜の道はガラガラで、朝方になるにつれ道が混んでくる様子を見るのも楽しかったりしますね。

――良い意味で、クルマ変態なのかな(笑)?

あはは!よく言われます(笑)。不思議なことに、S660に乗っているときは疲れないんですよ。それこそ福島県に行ったときは、前の日に京都から滋賀県までドライブして、富山県でS660オフ会をして、福島県へ写真を撮りに行っているんです。39時間くらい寝てないんですけど「休日が終わってしまう、ちょっとでも多く走らねば!」と言う感じで。

京都から熊本まで、往復1600km走ったときも全く疲れなかったなぁ。今度は下道で行ってみたいです。

――それだけ移動距離が長いと、クルマの中で何をしているんですか?

エンジン音や、ブローオフバルブの音をずっと聞いています。信号待ちの時は「ボボボボ」という低い音、シフトチェンジの時は「プシュー」という音が鳴るんですけど、何百回聞いても気持ち良い音ですね。ラジオや音楽をかけなくても、S660が良い音を奏でてくれるというか。

――完全に、クルマ変態ですね(良い意味で)(笑)。最後に、S660に乗って良かったことを教えてください。

彼女が出来たことですね。

――めちゃくちゃ良かったことじゃないですか!最後の最後で、そんなネタをもってくるなんて!

インタビューして頂くからには、良いネタを提供しないとと思いまして。
実は、Twitterで「黄色のS660に乗っていて同じですね」という所から始まり、仲良くなっていくうちに納車日も一緒だったことが分かり「ええ!こんな偶然ってある!?」ってなり、いつの間にかお付き合いすることになりました。

――ボディカラーのみならず、納車日まで一緒とは……、運命ですよそれ!羨ましい!

そういって頂けると嬉しいです。1番良かったのは、彼女もS660乗りなので「ここがカッコいいよね!」と2人で話したり、カルガモ走行が出来ることですね。黄色のボディのS660が並ぶと、結構目立ってしまいますが(笑)。やっぱり、自分の好きなクルマを彼女も好きでいてくれるのは嬉しいです。

――最後に良い話が聞けました。まさか、ガズー愛車広場の取材で恋愛話が聞けるとは。

僕はS660に、沢山の素敵な出会いと、景色を見せてもらいました。かけがえのない存在のクルマです。

おそらく、来年の今頃はもっと走行距離を伸ばしていることでしょう。Twitterにあがる美しい景色も、今よりももっとアップされているはず。もしかしたら、結婚もされているかも?とニヤニヤしてしまう筆者なのでした。

【Twitter】
とも@S660 さん

(文:矢田部明子)

※当企画の記事は、お客様からご提供いただいてる写真とインタビューをもとに作成しております。

[ガズー編集部]

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