35歳でたどり着いた念願のFRクーペ。BRZは「苦楽を共にした相棒」
大阪で黒いスバル・BRZに乗る「號(ごう)@BRZ」さん(以下、號さん)。2019年に手に入れたこの一台は、通勤から休日のドライブ、ときにはサーキット走行まで、日々をともにしてきた大切な相棒です。
子どものころからクルマが好きで、いつかはスポーツカーに乗りたいと思っていたものの、最初の愛車を手に入れたのは28歳のとき。そこから軽自動車、マツダ・アクセラを経て、たどり着いたのが念願のFRクーペでした。
見た目はあくまでシンプル。でも中身は、走る楽しさを追いかけて少しずつ磨き上げてきた仕様です。そんな號さんに、BRZとの出合いから、日常を支えるカーライフ、そしてこれから挑戦したいことまでを伺いました。
――今のBRZには、いつから乗っているんですか?
いま乗っているのは6型のBRZです。2019年に買ったので、今年の夏でちょうど7年になります。昨年(2025年)には乗り換えも考えたのですが、結局そのまま乗り続けています。
――そもそも、BRZを選んだ理由は何だったのでしょう?
初めてクルマを所有したのが28歳、車好きのなかではかなり遅いスタートなんですよ。高校や大学の学費の支払いがあってなかなか買えなかったんですが「人生で一度はFRクーペに乗りたい」という思いがずっとあったんです。
車選びは「4人乗れるクルマ」という絶対条件がありまして(笑)FRで4人乗れるとなると86/BRZかRX-8かな、と考えていました。もともとマツダ・アクセラに乗っていてマツダが好きだったので、RX-8も候補だったんですが、ロータリーエンジンのメンテナンス費用を考えると踏み切れなくて、それで当時の現行後期型だった86/BRZに決めました。
――中古で見つけて、すぐに決めたそうですね。
はい。中古車サイトで見つけたその日に問い合わせて、その週の日曜日に見に行って契約しました。
それまでにも何台か見に行っていたんですけど「ちょっと違うな」と思うことが多かったんです。でも今のBRZは、見つけた時点でかなり気になっていました。実際に試乗させてもらったら、本当に楽しくて「これやな」と思いましたね。これを逃したらもうないかもしれない、という気持ちで決めました。
――クルマへの興味は、いつごろからあったのですか?
2〜3歳のころからトミカが好きで、3歳には「スカイライン」と口にしていたらしいんです。
高校生になると『頭文字D』やプレイステーション2の『グランツーリスモ』がブームで「免許を取ったらスポーツカーに乗りたい!」という気持ちがどんどん強くなっていきました。でもなかなか買えなくて、最初に持ったのは中古の軽自動車(ダイハツ・ムーヴ カスタム)でしたね。そこから1年半乗ってアクセラに乗り換えて、最終的にBRZにたどり着いた感じです。
――BRZを手に入れてから、何か変化はありましたか?
最初はいじるつもりも、サーキットに行くつもりも、まったくなかったんですよ。「4人乗れたらファミリーカーやろ!」っていう(笑)。でも、いろんな環境の変化があって気持ちが吹っ切れて、気づいたらサーキットに通い始めていました。ひどいときは給料のほとんどをBRZにつぎ込んでいたこともありましたね。
走るようになって、さらにクルマが好きになりました。「洗車して綺麗にして眺めて写真を撮ってSNSにあげる」という楽しみ方から「走らせてナンボやろ」という感覚に変わっていきましたね。
――見た目はかなりシンプルですが、カスタムはどのように?
見た目はホイールを替えて車高を少し下げているだけで、ほぼノーマルに近い感じなんですけど、吸排気系などに手を入れていて、足回りも少し硬くしています。レカロシートとステアリングも変えました。「走って楽しい仕様」にこだわっていて、快適性より楽しさ重視ですね。長距離だとしんどいなと思うこともありますけど、それでもやっぱり楽しさのほうに全振りしています。
――普段はどんなふうにBRZと過ごしているんですか?
セカンドカーがないので、通勤も全部BRZです。仕事終わりに疲れて帰るときでも、運転するだけで疲れが吹き飛ぶんですよ。毎日乗れているのが、ほんとうに幸せですね。ハイオクが今や1リットル200円近くて財布には痛いですが、それでもやめられないです。
ちなみに仕事はトラックの運転手なので、プライベートでも仕事でもずっとMT車に乗っています。できればこの先もずっと、MTに乗り続けたいですね。
――BRZを通じて、人との出会いも増えましたか?
それがいちばん大きな変化かもしれません。86/BRZって若いオーナーが多いんですが、こんなおっちゃんが混じっても大歓迎してくれて。一緒に飲みに行ったり、サービスエリアに集まってひたすら車の話をしたりする仲間ができました。さまざまなスポーツカーオーナーとも繋がれて、クルマの話から人生相談をするような仲になることもありました。仲間うちで集まると「車高をあと2mm下げたらどうかな」って話を延々としてるんですよ。
――所有していて、大変だったことはありますか?
荷物が積めないことですかね。彼女がゴルフをするんですが、ゴルフバッグを積もうとしたら後部座席を倒さないといけなくて。「ゴルフバッグが入らないクルマって存在するの?」って言われたことがあります。
あとは走行距離が9万kmに近づいてきたので、これからメンテナンス費用が増えそうだなとは思っています。タイヤ代もそれなりにかかりますし、燃費もめちゃくちゃいいわけではないですし。通勤でも使っているので、ハイオクの価格が高い時期は正直きついですね。
――これから、BRZと一緒にやってみたいことはありますか?
毎年富士スピードウェイで開催されている「FUJI 86/BRZ STYLE」に、一度行ってみたいんです。RAYSさん主催のTE37のオフ会に参加して、大規模なイベントの楽しさを知ったので。それと、サーキットで自分の目標タイムをクリアしたいですね。始めるのが遅かったのでまだ全然速くないんですが、諦めずに挑戦し続けたいと思っています。
――最後に、BRZとはどんな存在ですか?
「苦楽を共にした相棒」ですね。7年間、悲しいときも嬉しいときも、いつも一緒にいてくれた存在です。来年は車検があるんですが、もちろん乗り続けます。こんな取材をしていただいたら、降りるのがますます惜しくなりますね。
【X】
號@BRZさん
(文:小松暁子 編集:平木昌宏 写真:號@BRZさん提供)
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