ランタボとRX-7と他愛のない会話で全国のクルマ好きと繋がる最高のカーライフ
“友達は多いに越したことはない”とよく耳にしますが、「セブランさん」のカーライフについてお伺いすると、まさにその通りだと思う人が多いはず。
“みんカラブログ”で愛車について話しているうちに仲良くなり、気付けば何年ものお付き合いをしているのだそうです。顔も本名も知らない友人達の共通点は、クルマ好きであること。
今回は、セブランさん×ランサーEXターボ(ランタボ)×サバンナ のお話をお届けします。
――佐々木さんと河尻さんという方が、愛車のエンジンを組んで下さったんですね!
そうなんです。北海道の佐々木さんがランダボのエンジン、広島の河尻さんがサバンナのエンジンを組んでくれました。
河尻さんはマツダRX500のエンジンを修理しちゃう人だから腕は確かだし、住んでいる場所も近いからよく一緒に遊んでいただいているんです。
佐々木さんも部品取り用に何台もランタボを所持していて、それを使って作ってくれたんです。どちらにせよ、2人とも自分でエンジンを組んじゃうんだから、凄い方々ですよ~。
――北海道と広島というと、全国各地にご友人がいらっしゃるんですね
はい。とは言っても、佐々木さんには一度もお会いしたことはないんですけどね。声や連絡先は知ってますけど、お顔を拝見したことはないみたいな。
――えぇっ!エンジン組んでもらうくらいの仲なのに!?
そんなこと言ったって、北海道遠いんですもの~。
――えっ……。じゃあ、どうやって知り合ったんですか?
“みんカラ”というブログにランタボのことを書いていたら、同じランタボ乗りの佐々木さんが「いいね!」を押してくれたのが始まりでした。
それで、佐々木さんのブログを拝見するようになって、佐々木さんのランタボもカッコイイですね~などお互いにコメントをするようになり、気付けば何年来のお友達になりました。
だから、顔を見て話したことがないとはいえ、会えば昔からの友人のように話せると思います。文字で話すか、直接話すかの違いですからね。なにせ、ほぼ毎日 おはよう から おやすみ まで報告しあってますよ(笑)。
――まるで、付き合い立てのカップルじゃないですか!
いやいや、付き合い立てではありません!知り合って何年も経ちますから。さしずめ、おしどり夫婦といった所でしょうか(笑)?
――どちらにせよ……すごい……(笑)!おはよう から おやすみ までのやり取りは、みんカラブログのコメント欄で書き込んでいるんですか?
流石にみんなに公開するのは、なんか嫌だなぁ~(笑)。そうじゃなくて、安村と作ったオーナーズクラブがあって、そのグループラインでやり取りしているんですよ。
総勢70人くらいいるんですけど、みんなで「そろそろ寝るねー」とか言い合っているという感じです。だから、佐々木さんと僕だけでやり取りしているわけじゃないですよ(笑)。
――安村さん……。新たなキャラクターが登場しましたが、こちらは一体誰ですか?しかも、安村さんだけ呼び捨て……。
あはは(笑)!呼び捨てをしている安村というのは(笑)、一緒にPGTというオーナーズクラブを立ち上げた昔からの友人なんですよ。
僕はもともと安村としか付き合いがなくて、サバンナに乗って“朝練”という名の早朝ドライブに2人で出かけていたんです。
そのうち、ある朝に安村が「オーナーズクラブを作りたいから、手伝ってくれ」と言うわけですよ。とはいえ、そういうのは人間関係とか面倒臭いからやめときなよ!って何回も忠告したんです。でも、どうしても作りたいっていうものだから、協力して今があるという感じなんです。
――安村さんに感謝ですね。だって、セブランさんってオーナーズクラブの皆さんの話をしている時が、愛車のことよりも楽しそうですもん。
それはそれで、記事的に大丈夫なのか心配だけど……。でも、そうかもしれません(笑)。
僕ね、オーナーズクラブのような不特定多数の人が集まる団体の中にいるのが嫌で毛嫌いしていたんですよ。派閥とか、○○と○○が仲が悪いとか、そういうのが苦手な性分でしてね。
だけど、その考えが180度変わるくらい、人との繋がりって大事なんだなと思うようになりました。
――例えば、どんなことでそういう風に感じましたか?
まずは、クルマ好きってこんなにいたのか!心強いな!という安心感ですよね。何をしてくれるわけじゃなくても、不思議と、何でなんだろう……安心する。小動物が群れで行動する理由が分かりましたよ(笑)。
――あはは(笑)!小動物!でも、なんとなく分かります。
みんカラやオーナーズクラブに入っていなかった頃は、安村や他数人としかクルマに関する話をしなかったんですよ。
だけど、今じゃ北は北海道から南は沖縄の人がいて知識の幅も広がったし、寒い県あるあるとか面白いクルマ話が沢山聞けて勉強になります。
それと冒頭でお話したように、エンジンの調子が悪いよ~とラインをすると、みんなで知恵を出し合って解決策を考えてくれるので、本当に助かります。僕なんか、エンジンを組んでもらっちゃってますからね。
だから、ご縁とか助け合いとかって、こんなにも大事なんだなと大人になって気付かされました。そして、気付けて良かったです。
――なるほど♪ちなみに、クラブに入る条件は何ですか?
条件は2つあって、1つ目は“クルマが好きであること”です。車種は何でもOK、年式も関係ない、軽自動車でもスポーツカーでも何でも来てと言っています。2つ目は、知り合いの紹介じゃないと入れないんです。
――一見さんお断りみたいな感じですか?
いえ、そういうわけじゃないんです。ただ、こういう風にうたっていると、メンバーに紹介したいなと思える素敵な人が増えるかなって。まぁ、そんな感じだから、つまり……、誰でも入れちゃいますね(笑)。
色々な車種が集まると面白いですよ~!オフ会の時に、カウンタックの後にキューブがくっついて走ったり、カウンタックをカリーナが追いかけるシーンがあったり。それを見て、みんなでゲラゲラ笑ってます。
オーナーズクラブなのにグループラインで話すのは、「孫が産まれた」「今日は寒いね」「ここの心霊スポット知ってる!?」などという他愛もない話ばかりとのこと。
真面目にクルマの話をするのは、たま~にある、「このクルマ、もう維持できないかもしれない……」とラインしてきた人の相談に乗る時だけだという。
「ただ、これがウチらしいかなって(笑)。」
と誇らしげに話していたセブランさんが、とても印象的でした。
【Facebook】
セブランさん
(文:矢田部明子)
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