CR-Vとインフラカードを求めて全国の施設を巡回中!こだわりの赤黒カスタムとアップサス仕様
愛車に貼ったタヌキのステッカーがトレードマークのたぬ皇子さんは、ホンダのCR-Vに乗って3年目。以前、ヴェゼルに乗っていた際にオフ会で誘われたインフラカード集めにハマり全国へ遠征しているそうです。
そして今のCR-Vではこれ以上ない幸せを愛車とともに満喫しているというたぬ皇子さんのカーライフについて伺いました。
――すごいですね。社外エアロパーツを装着していないのに、一見ではCR-Vと気付けませんでした
ありがとうございます、それが狙いなので嬉しいです。
――ではまず、たぬ皇子さんの愛車遍歴を簡単に教えて下さい
最初に購入したのは中古のトヨタのクルーガーVです。本当はコンパクトカーを買うつもりだったのですが、販売店に勤める友人に「程度が良い」と勧められて決めました。
やっぱり最初のクルマにするには大きすぎて、取り回しには四苦八苦させられましたね。実は夜の峠道で転落事故をおこし廃車となったのですが、私は怪我らしい怪我をしませんでした。その安全性に感心して、再びクルーガーVを中古で購入しました。
クルーガーVの大きさには慣れたのですが、高速道路でぐんぐん減っていくフューエルメーターにお財布が耐えきれず、半年ほどで手放し、中古のトヨタのプレミオに乗り替えました。
覆面パトカーが好きだったので、それっぽくして乗っていましたが、ある日、本物のお巡りさんに「紛らわしい」と注意されて(笑)。距離も十分に乗ったこともあり、手放しました。
次のクルマをどうするか考えているとき、ひょんなことから見ず知らずの人のホンダのヴェゼルに乗せてもらう機会があり、とても気に入りました。SUVの恋しさもあって、その日のうちにヴェゼル ハイブリッドを契約。5年半で22万キロを走り、その次が今のCR-V e:HEVです。2021年2月に新車で購入しました。
――CR-Vを除いて一番、思い出深かかったクルマはどれですか?
やっぱりヴェゼルです。はじめて新車で購入したクルマで、乗ったときは「これが新車の匂いか」と感動しましたね。赤と黒の組み合わせが好きなので、コツコツと好みのカラーリングを施しました。知人からは「クルマ好きの仕様じゃない」なんて、褒め言葉?をもらいましたよ(笑)
――5年半で22万キロは走りましたね
ヴェゼルに乗っている頃に『ダムカード』や『発電所カード』、『マンホールカード』といった、インフラカードに興味を持ったんです。これらのカードを入手するにはダムや発電所、マンホールカードの配布が予定されているイベント会場に行く必要があります。
イベント会場は公共交通機関でも行けますが、ダムや発電所の多くはクルマでなければたどり着けません。日本全国、可能な限りのダムや発電所、イベント会場を巡った結果の22万キロです。
――納得です。リアガラスの可愛らしいステッカーは、たぬ皇子さんのオリジナルですか?
いえ、違います。とあるクリエイターさんのLINEスタンプ画像です。ちゃんとご本人の許可をもらってステッカーにしました。この頃からオフ会にも積極的に参加するようになり、タヌキのステッカーを貼っておけば私のクルマだと気付いてくれると思い作りました。実際に多くの人が、すぐにハンドルネームから私と連想して気付いてくれました。
――ヴェゼルへの愛情が伝わります。手放したのは過走行からでしょうか
過走行もあり、先の販売店に勤める友人からCR-Vを勧められたというのもあります。当初は買い替える気はなく、訪問も「友人に顔を見せるついでに、ちょっと実車を見てみるか」くらいの気持ちだったのですが……。
いざ目の辺りにしたらレッドのCR-Vが格好良く、シートの座り心地も良かったので、その場で購入を決めました。とはいえヴェゼルに不満があったわけではなく、むしろ未練タラタラ。手放した後も、しばらく夢に出てきましたね(笑)
――はじめてCR-Vに乗った時の感想は、いかがでした?
シートの良さもあって、乗り心地の良さに感心しました。サンルーフが好きなのでサンルーフ装着車を購入したのですが、開けての走行は予想した通りに心地良かったですね。
――たぬ皇子さんがCR-Vを所有されてから、もうすぐ3年になります。CR-Vのどこに魅力を感じていますか?
室内が広々としているところですね。身長が176センチの私でも、シートをフラットにすると足を伸ばして横になれます。最近はキャンプにもハマっているので、かさばるキャンプグッズを楽に載せられるのもありがたいです。妻は車内が静かなところが気に入っているようです。
――冒頭で「一見ではCR-Vと分からないのが狙い」と、うかがいました。どのようなどころに手を入れていますか?
サスペンションのスプリングをアップサス仕様に入れ替えました。
――ダウンサスではなく、アップサス化ですか?
そうです。ダムや発電所までの道は舗装されていても荒れて、いわゆる酷道になっていたり、冬期は積雪がそのままだったりします。少しでも走破性を良くしてCR-Vにダメージをあたえないよう、アップサス化しました。ノーマルと比べて10センチほど、車高が上がっています。
あと遠征にはスタックしても脱出できるよう、車内に木の板やスコップを積んで向かいます。
――実用性を求めてのアップサス化ですね。他に手を入れたところは?
定番ですがアルミホイールの交換とマフラー交換。ルーフスポイラーの装着にフロントグリルのマークレス加工です。
ヴェゼルのときもいいましたが、私は赤と黒の組み合わせが好きなんです。ヴェゼルのボディカラーはブラックだったので、後から装着したパーツはレッドに塗装しました。今度はその逆、CR-Vのボディカラーはレッドなので、ルーフスポイラーはブラックに塗装して装着しました。家にはリアエアロとリップスポイラーが用意してあり、やはり塗装が済んだら装着する予定です。
ほとんどのパーツはCR-Vのオフ会で知り合った人たちと交換したり、譲ってもらったりして入手しました。タイミングもありますが、クルマを買い替える人が後付けしたパーツの譲り先を募集していることって案外、多いんです。
そういう人は純正パーツを求めているので、交換を申し出ると喜ばれます。時には3~4人で交換会のように、互いの欲しいパーツを都合つけあいます。このやり取りも、また楽しいんですよね。
――自身で塗装や装着をされるんですか?
いえ、私は壊し魔なので(笑)。不思議とパーツを壊してしまうんですよ。なので整備士の友人にお願いし、今は彼の時間が空くのを待っています(笑)。
――オフ会で構築した人脈の活用ですね。先ほど触れたインフラカードですが、興味を抱いたきっかけはなんでしょう?
ヴェゼルのオフ会で、友人(当時はSNSのフォロワー)から「今度、『全国消防カード』をもらいに行こう」と誘われたのがきっかけです。
――ダムカードやマンホールカードは有名ですが、全国消防カードなんてのもあるんですね
他に『SABOカード』というのもあります。自分でもコレクター癖があるのは自覚していますが、ただのカード収集なら、ここまで熱中しなかったでしょう。ツーリングがてら、みんなで配布場所に向かうのが本当に楽しくて。
今では暇さえあれば、各インフラカードの配布日やインフラ施設の場所、実際にカードを配布する場所を確認しています。
――皆さんのクルマで連なってのツーリングですか?
ヴェゼルの頃はそうだったのですが、今は私も友人も家庭を持ち、趣味にかけられる予算が減りました。CR-Vに乗り替えてからは皆で一台のクルマに乗り合い、交通費や燃料代を分け合って移動しています。途中でドライバーの交代もできるので、遠方への移動は楽になりました。
――数ある遠征の中で、特に思い出深かった出来事を教えて下さい
やはりマンホールサミットでしょうか。マンホールサミットはその名の通り、マンホールのフタに特化したイベントで、毎年、異なる地域で開催されます。とても大きなイベントでマンホールカード配布のほか、グッズの販売や下水施設の見学といった催しが実施されます。
2018年に福岡県で開催された『マンホールサミットin北九州』では、テレビの取材を受けました。突然のことでテンパってしまい、なにを言ったのかよく覚えていません(笑)
2023年は愛知県岡崎市で開催され、いつもより多くのお子さんが参加していたのが印象的でしたね。親御さんに話を聞いたら近県の方で、お子さんに引っ張られて早朝に来場したそうです。
マンホールサミットのような大規模イベントには全国からトレーディングカードファンが集まり、マンホールカードに限らない、様々なトレーディングカードの交換が行われます。
地元の学生さんとかお子さんとか、遠方からきたであろう大人に交換を申し出るんですが、その頑張って話しかける姿が可愛くて(笑)。彼らの提供できるカードがすでに私の所有するカードでも、可能な限り交換に応じちゃいます。
――北九州市や岡崎市のお子さんにとって、関東は遠いですものね
その通りだと思います。あと以前のマンホールサミットで知り合った人や、他の配布イベントで知り合った人との再会もあり、色々と話は尽きません(笑)
――ではインフラカードはここまでにして、話をSNSに移しましょう。ここまでに何度か、SNSで知り合った人たちとのオフ会の話が出ています。これまでにどのようなオフ会に参加されましたか?
一番、最初に参加したオフ会は、mixiメンバーによるオンラインゲームのオフ会です。それからクルマに乗るようになって、ツーリングオフ会やハイタッチ!ドライブオフ会、ヴェゼルとCR-Vオーナーによるオフ会に参加しました。
今は家族ぐるみで楽しめるオフ会に、妻と一緒に参加しています。最近はキャンプにハマっているといいましたが、それも家族ぐるみで楽しめるオフ会がキャンプメインだからです。
――SNS歴の長さがうかがえますね。奥様とのキャンプ、ご感想はいかがです?
CR-Vで移動し、気の置けない友人や妻とのキャンプ。楽しいのはもちろんですが、こんなに幸せでいいのかと、現実を疑いそうになります(笑)
――安心してください、現実です(笑) それでは最後になりますが、たぬ皇子さんとCR-Vの関係は、どのようなものだと思いますか?
以前、妻が「このクルマ(CR-V)は、もう家族だね」といってくれました。妻がどのくらいCR-Vに思い入れを持ってくれているかは分かりませんが、本当にその通りだと思います。もうただの機械とは思えません。これからも長く、乗り続けていたいですね。
CR-Vへの愛情とインフラカードへの情熱、そして愛妻家っぷりを、たっぷりと聞かせてくれたたぬ皇子さん。これからも友達と協力し、立ちふさがる障害物をかき分けながら全国のインフラ施設を巡るのでしょう。
【Instagram】
たぬ皇子さん
(文・糸井賢一)
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