トヨタ・スプリンター・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集
クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
トヨタ・スプリンター
1968年に誕生したスプリンター。当初の名称はカローラ スプリンターで、初代カローラに追加設定されたクーペモデルだった。1970年に登場した2代目からはトヨタ・スプリンターを名乗り、カローラよりややスポーティーなキャラクターを持つ姉妹車として独立。クーペに加え4ドアセダンもラインナップされた。
1974年に世代交代した3代目では、先代以上にカローラとの差異化が図られた。カローラではセンターピラーレスの2ドアハードトップを導入したのに対して、スプリンターはスポーツカー風マスクを持つ2ドアクーペを採用。4ドアセダン(写真)のボディーは基本的に双方とも共通だったが、スプリンターは3分割デザインの立派な意匠のフロントグリルを備え、カローラよりも高級なムードを漂わせていた。
FRの駆動方式をはじめ、当時の設計は極めてオーソドックス。エンジンは1200/1400/1600とラインナップは豊富だったが、カローラには存在する2ドアセダンや廉価グレードのスタンダードは設定されず、同じグレードでも価格設定はカローラよりわずかに高かった。ファミリーおよびビジネス需要に向けたカローラに対し、スプリンターはややパーソナルなクルマというポジションが与えられていたからである。
[ガズー編集部]