ダットサン・ブルーバードU 2000GT・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集
クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
ダットサン・ブルーバードU 2000GT
1971年に登場した、「U」のサブネームを持つ4代目ブルーバード。610の型式名のとおり、傑作の誉れ高い3代目510(一部継続販売された)の後を受けたモデルで、当時の流行だった丸みを帯びたボディーは、4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアワゴン(ボディーは4ナンバーの商用バンと共用)の3種類だった。
デビューから約2年後の1973年に、セダン、ハードトップ双方に追加設定されたモデルが2000GTシリーズ。ホイールベースを延長したロングノーズには、1.6リッター/1.8リッター直列4気筒SOHCのL16/L18に代わって、日産の上級車ではおなじみだった2リッター直列6気筒SOHCのL20型エンジンがおさめられていた。その手法、そして2000GTという名称も、1966年に日産とプリンスが合併したことで同門となったスカイラインシリーズとまったく同じである。
誕生の背景には、ほぼ同クラスのスカイラインが2000GTの人気に引っ張られて4気筒モデルも販売好調だったことを横目に見た、ブルーバード販売店からの要望があった。ただしスカイラインとは違って、ブルーバードUでは顔つきも大胆に変えていた。当時のポンティアックGTOにも似た2分割グリルのフロントまわりや、エラのように見えるフェンダーの意匠がどう猛な鮫(サメ)を思わせることから、いつしか「鮫ブル」のニックネームで呼ばれるようになったのだった。
[ガズー編集部]
グリルが立派なクルマ特集
あわせて読みたい「懐かしのクルマ」の記事
MORIZO on the Road