【連載全20話】第7話 日産セドリック ハードトップ/グロリア ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ

昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

日産セドリック ハードトップ/グロリア ハードトップ

1971年2月、ライバルのクラウンとほぼ時を同じくしてフルモデルチェンジしたセドリックグロリア。セドリックは3代目、グロリアは4代目となるが、型式名230と呼ばれるこの世代から両車は異なる系列店で販売するために内外装の細部および一部の車種構成を変えただけの双子車となった。

前衛的ともいえるスタイリングに変身したクラウンに対して、セドリック/グロリアはごく控えめにコークボトルラインを取り入れたアメリカン調。シリーズに初めて加えられた2ドアハードトップもオーソドックスな造形ながら、スポーティーさと車格にふさわしい重厚感が程よくブレンドされていた。

パワーユニットは先代セドリック/グロリアからフェアレディZまで広く使われていた日産の主力ユニットである2リッター直6 SOHCのL20型。最高出力115PSのシングルキャブ仕様と同130PSを発生するSUツインキャブ仕様があり、後者はタコメーターなどを備えたセドリック/グロリアとしては初のスポーティーグレードであるGX(写真/グロリア版)に積まれた。

1971年10月には2.6リッターのL26型を積んだ3ナンバーの2600GXを追加。その後2600シリーズの拡充やマイナーチェンジを経て、1972年10月には日本初となる4ドアハードトップを追加設定。これ以降、セドリック/グロリアのハードトップの人気は2ドアから4ドアに移るが、シリーズ全体のセールスは好調だった。

[GAZOO編集部]

【連載全20話】懐かしい日本の2ドアハードトップ

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