【連載全16話】第2話 トヨタ・スターレット1300S…日本生まれのホットハッチ特集

2020年9月の発売以来、トヨタの高性能ハッチバック「GRヤリス」が人気を集めています。そこで今回は、クルマ好きの記憶に残る日本生まれの“ホットハッチ”16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。

トヨタ・スターレット1300S

トヨタのボトムラインを支えていた2代目パブリカをベースとし、セリカの弟分的なスペシャルティーカーとして誕生した初代スターレット

1978年にフルモデルチェンジした2代目は、一変して3ドア/5ドアハッチバックのベーシックなコンパクトカーとなった。
その高性能グレードが1300Sで、3ドア/5ドア双方に用意された。

ボディー形式は2ボックスだが、駆動方式はオーソドックスなFR。だが軽量ボディーとOHVのシングルキャブ仕様ながらよく回る1.3リッター直4エンジン、そしてFRならではの素直なハンドリングのコンビネーションによって軽快な走りを実現。
愛好家の間では“KP61”の型式名で呼ばれ、ドライビングの腕を磨くマシンとして初級者向けのレースでも活躍した。

その走りの良さを実証したのが、ラリードライバーとして活躍後、トヨタのWRC参戦チームであるトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)や初期のトヨタF1チーム「パナソニック・トヨタ・レーシング」を率いた故オベ・アンダーソン。
彼がヨーロッパの名だたるサーキットやロードコース、ハイウェイで1300Sを駆る光景は「走り、較べたし。」のキャッチコピーとともに広告キャンペーンにも使われ、強い印象を残した。

[ガズー編集部]

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