【連載全16話】第7話 マツダ・ファミリア フルタイム4WD ターボGT-X…日本生まれのホットハッチ特集

2020年9月の発売以来、トヨタの高性能ハッチバック「GRヤリス」が人気を集めています。そこで今回は、クルマ好きの記憶に残る日本生まれの“ホットハッチ”16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。

マツダ・ファミリア フルタイム4WD ターボGT-X

月間販売台数で何度もカローラを抜いてトップに立つほどヒットし、「赤いファミリア」が社会現象として語られるほどの成功作となった5代目の後を受け、1985年初頭に登場した6代目ファミリア。同年秋にはクラス初となる1.6リッター直4 DOHC 16バルブのターボエンジン搭載車を3ドアハッチバック、4ドアセダン双方に追加設定し、前者には国産初となるフルタイム4WD車も用意された。

クラストップとなる140PSのパワーと19.0kgf・mのトルクは、5段MTとプラネタリーギア式センターデフを介し、50:50のトルク配分で前後輪に伝達。足まわりはスペシャルチューンのハードサスで、上位グレードのGT-Xには車高がマニュアルで2段階に切り替えられるオートレベリング機構付きハイトコントロールシステムがおごられた。

エンジン横置きFFをベースとしたフルタイム4WDを採用した高性能ハッチバックの代表格であるランチア・デルタHF 4WD/HFインテグラーレよりも、実はデビューが早かったファミリア フルタイム4WD ターボ。そのランチア勢が席巻していたグループA時代の世界ラリー選手権(WRC)にも参戦し、2リッターエンジンを積むライバルに対して1.6リッターのハンディを抱えながら、1987年スウェディッシュラリーをはじめ1989年までに3勝を挙げている。

[ガズー編集部]

【連載全16話】日本生まれのホットハッチ特集

名車・旧車トップ

  • 名車・旧車トップ
    名車・旧車トップへ
MORIZO on the Road