【連載全12話】第6話 トヨタ・スプリンター リフトバック…スタイリッシュな3ドアのシューティングブレーク/スポーツワゴン

流麗なスタイルでありながら、趣味を楽しむための実用性も兼ね備えるシューティングブレークとスポーツワゴン。今回は、なかでも個性派として知られる3ドアモデルをピックアップし、週替わりで紹介します。

トヨタ・スプリンター リフトバック

1974年に登場した3代目カローラとその姉妹車のスプリンター。排ガス対策を主とするマイナーチェンジを実施した後の1976年初頭、双方にテールゲートを持つリフトバックが追加設定された。シリーズ中、最も車高が低いスプリンター クーペをベースとしたため、3ドアモデルといえども実用的なハッチバックではなく、スポーツワゴン的な雰囲気をまとっていた。

当初のエンジンは昭和51年の排ガス規制をクリアしたシングルキャブ仕様の1.6リッター/1.2リッター直4 OHVで、性能的に見るべきものはなかった。しかし、それから1年後の1977年初頭、排ガス規制によって一時的にラインナップから消えていた、1.6リッター直4 DOHCの2T-G型エンジンを積んだホットモデルのカローラ レビン/スプリンター トレノが、EFI(電子制御インジェクション)を装着して51年規制をクリアした2T-GEU型エンジンを積み復活した。

それと同時に、その2T-GEUをリフトバックボディーに積んだ、名実ともにスポーツワゴンとなる1600GTも加えられた。ある自動車専門誌のテストでカローラ版が最高速度162.9km/h、0-400m 17.2秒、0-100km/h 11.2秒を記録したが、これは51年規制適合の1.6リッター級スポーツとしては満足すべきものだった。なお、1979年に世代交代した4代目カローラ/スプリンターにも1600GTを含むリフトバックは用意された。

[ガズー編集部]

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