クルマに乗って働く素敵女子 モータージャーナリスト編
モータージャーナリストとして日本国内はもちろん、海外の自動車事情も積極的に取材し、私たちに的確なクルマ情報を届けてくれる竹岡さん。テレビ番組に出演したり、レースに出場したりと、男性顔負けのアグレッシブな活躍を続けています。そんな彼女のクルマに対する熱意がヒシヒシ伝わってくるインタビューをお届けします!
名前&プロフィール
竹岡 圭(たけおか けい)
OLを経て、自動車専門誌への執筆を皮切りにモータージャーナリスト活動を開始。
国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーも精力的に回るなど、国内外で取材活動を行っている。
近年は女性誌やWeb媒体、ラジオやBS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴」など、活動の舞台をますます広げており、女性ならではの視点を重視したクルマの評論で多くのユーザーから高い支持を得ている。日本自動車ジャーナリスト協会理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員などもつとめている。
―子どもの頃からクルマが好きだったんですか?
父が建設車両などを作るメーカーに勤務していて、私はその社宅に住んでいたんですが、すぐ近くにそういう「はたらくクルマ」を修理するガレージがあったんです。そこの雰囲気が好きで、ずっと「カッコいい!」と思って眺めていました。あとは、遊園地で初めてゴーカートに乗った時かな?「クルマを運転するのってこんなに気持ちいいのか!」と感動した覚えがありますね。
―モータージャーナリストになったきっかけは?
元々はOLだったんですけど、会社が倒産しちゃったんですよ。それでとにかくお金を稼がなきゃと思って色々なアルバイトをしていた時に、日下部保雄さん(現・日本モータージャーナリスト協会会長)が監修したドライブテクニックの教則ビデオのパッケージにモデルとして呼ばれたんです。
それがきっかけで日下部さんの会社に出入りするようになって、「うちで働いてくれたら、会社のクルマを貸してあげるよ」という日下部さんの甘い言葉(?)につられて入社しちゃいました。当時の私は免許を取るか取らないかの時期で、とにかく運転がしたかったんで(笑)。それで入社して1年くらい経ってから、自動車専門誌に原稿を書くようになりました。
―クルマを評価する上で心がけていることはありますか?
女性ならではの視点を大切にしていますね。例えばドライビングポジション。女性って男性と身長が同じでも体格が違うから、シートのアレンジメントとかの設計が合っていないと運転しにくいんです。その意味で、女性が快適かつ安全に運転できるかどうかは厳しくチェックしますね。
―海外のモーターショーも積極的に取材されていますね。
自動車産業はグローバルだから、世界中のメーカーの最新状況を知っていなければならないんです。最近では、韓国のヒュンダイのクルマのデザイン力がかなり上がってきていますね。日本のメーカーもうかうかしていられないんじゃないかな。海外の取材は時間もお金もかかるし結構大変ですけど、ちょっと足を延ばして各国の世界遺産を訪れたりして楽しんでます。
―ドライバーとしても活躍されているんですね。
もともとA級ライセンスを持っていたんですけど、日下部さんの会社でレーシングチームのマネージメントをしていた時に、「これってクルマに乗る方が楽しいんじゃないか?」と思ってレースに出るようになりました。レースで走るのは本当に楽しいですよ!モンゴルでラリーレイドに参戦して、標高3000メートルの高原でパンクしたタイヤを交換した時はかなりつらかったですけど(笑)。
―今後の夢や目標を教えてください。
これからも自動車メーカーとユーザーを結ぶ架け橋であり続けたいですね。自分が新しいクルマに試乗した時に指摘したことが、マイナーチェンジをした時などに改善されていたりするとすごくうれしいんです。レースドライバーとしては、またラリーに挑戦してみたいですね。未舗装のコースを走りながら、広大な自然の風景を見る。あの感動をまた味わいたいです。
プライベートについてお聞きしました♪
―仕事がお休みの日はどんなことをしていますか?
テレビやイベントの出演で人前に出る機会が多いので、その衣装を買いに出かけることが多いですね。もちろんクルマで行きますよ。仕事がオフの日でも必ず運転するんです。あと、友だちと組んだ「ランジェリーズ」というバンドで歌っています。ソウルミュージックのメロディーに日本の歌謡曲の詞を乗せて歌うコミックバンドなんですけど、実は密かにプロデビューを狙っています(笑)。
―ドライブの魅力はどんなところにあると思いますか?
ドライブじゃないと出会えない風景が見られることですね。高校時代からずっと付き合っている友人たちと今も年に何回かスキーやバーベキューに出かけるんですが、道中でクルマの窓から見える海や山の風景がすばらしいんですよ。そんな素敵な思い出をみんなと共有できるのが幸せだなって思います。
[ガズー編集部]
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