ギャラン・エテルナ歴25年! 雪に負けず希少車のコンディションキープにこだわり続ける道産子オーナー【取材地:GR Garage札幌厚別通】
『5ドアセダン』と呼ばれリヤガラスとトランクが一体になったハッチバック形状が特徴的なこの車両は、1989年式の三菱・エテルナ(E33A)。オーナーの西山智さん(46才)は、その前に所有していた姉妹車であるギャラン(E33A)から数えるとギャラン・エテルナの愛車歴は約25年にもなるという。
「18才のころに初めて乗ったクルマは、おじさんから譲ってもらったST150型のコロナでした。2年半くらい乗っていたんですが、もらったときから状態があまり良くなくトラブル続きで換えのクルマを探していたんです。コロナがマニュアルだったので、ラクなオートマで4ドア、できれば4WDという条件で探していた中で、見つけたクルマが1996年式のギャラン(E33A)でした。結局4WDではなくFFでしたけど(笑)」
購入時はギャランに対してそれほど思い入れがあるわけでもなかったけれど、乗り始めると段々と愛着がわいてきたという西山さん。「ノンターボの4G63エンジンでしたけど、コロナと比べるとそこそこ速くて、4ドアだけど大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ感だったんです。年2~3万キロくらい乗って、6年間所有しましたね」
そして2003年、ギャランの走行距離が18万キロを超えたころ、ボディのヤレとともにトラブルも頻発するようになってきたために新たなクルマを探し始め、見つけたのがこののエテルナ ZS-Sだったという。
「エンジンやサスペンションの予備パーツも持っていたので、気に入っていた同じ型のギャランに乗り換えしようと思って探し始めたところに、たまたま走行4万キロで状態の良いこのエテルナが見つかりました。それで珍しさもあって購入しましたね」
所有してから現在まで20年ほどの年月が経ったわけだが、現在では車体はおろか、中古でも純正パーツを入手するのが難しい希少車となったエテルナ。現状維持を目標に予備部品の確保や各部のメンテナンスを続けているそうだが、所有を続けていくうちに希少車オーナーとしての自覚も芽生えてきたという。
「全国規模で活動している『G-FORCE』というギャランのオーナーズクラブに所属するようになったのも大きいですね。北海道に住んでいるオーナーは少ないので、支部長のような立場もやるようになりました。絶版のパーツもこういった横のつながりで手に入ることが多いです」
ギャランとサイズが共通のグリルは、エテルナ用も含め複数をコレクションしていて、ミーティングの最中に付け替えて反応を見るのが楽しみのひとつとか。
グリル以外にも、エクステリアはギャランと共通で流用可能なAMGギャランのエアロに変更。エンジンのヘッドパーツやエキマニ、マフラーの排気系統もAMG化している。
車体以上にレアと言えるかもしれないこれらのパーツを組み込んでいる点も、西山さんが自身の愛車のコンディションをキープし続けるモチベーションになっているそうだ。
装備面では車内から車高の高さを調整できるアクティブECS(エアサスペンション)が純正装備されていることも特徴だが、昨年ついにコンプレッサーが故障!!
純正品が手に入らないため動作を諦めるオーナーも多いというが、西山さんは福岡県のエアサスチューンが得意なショップに修理を依頼。代替できそうな他車種用のコンプレッサーを探して流用することで、ふたたび完動状態を取り戻している。
年間1万キロ以上の走行を続けていたこともあって、サビの被害が目立ったボディをレストアし、オールペンを施したのが2年前のこと。現在はイベントや撮影会のとき以外はほとんど車庫で大切に保管している状態という。
過去には札幌市から旭川市への引っ越しを、このエテルナ1台で何往復もしてこなした思い出もあるという西山さん。大切な相棒を維持していくために、これからも中古パーツ情報のチェックを欠かさない日々が続いていくことだろう。ちなみに、エテルナという車名の由来はイタリア語で『永遠』だそうだ。
取材協力: GR Garage札幌厚別通
(文:長谷川実路 写真:平野 陽)
[GAZOO編集部]
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