1000kmの移動は日常レベル!?ミーティング遠征や新婚旅行で日本縦断、購入して1年経たずに4万km走破のNAロードスター

マツダのお膝元といえば広島県。そこで幼少期に熱烈なマツダ&ロータリーファンだった父親の英才教育(?)を受け、現在はロードスター2台(NA8C&NB8C)とRX-7(FD)のマツダ車3台を所有する長崎県長崎市在住の胡(えびす)真二さん(36歳)。真二さんは、昨年12月に同じくロードスター好きな奥様の帆波さん(31歳)とご結婚され、今では帆波さんとともに新婚旅行はもちろん、全国どこにでも相棒のロードスターと出かけてしまう強者オーナーである。

「僕は広島出身で、父親はスポーツカーからトラックまで、歴代のマツダ車ディーラーカタログを全部を持っているくらい、とにかく熱烈なマツダマニアだったんです。そんな父親から熱心にマツダ&ロータリーがいかに素晴らしいかという教育を小さなときから受けて育ったので、僕も父親の大好きなクルマにハマってしまい、10年前にRX-7(FD3S)を手に入れ、その翌年には1台目のNAロードスターを買いました。それから1年後にNBロードスターに乗り換えて19年くらい、そのNBに乗っています。さらに昨年末にこのNAロードスターを見つけて買い換えを考えていたんですけど、妻からのダメ出しもあり、ロードスターは2台持つことになったんですよ」

そう話す真二さんは、仕事がきっかけで帆波さんと交際をスタート。当初は、クルマにそこまで興味がなかった帆波さんも、真二さんの影響を受け今では旦那様に負けず劣らずのロードスター愛の持ち主になっている。

「旦那と付き合ったときに『ロードスターあるけど乗る?』と言われたんですよ。でもAT限定免許だったので、次の日すぐに限定解除の講習を受けはじめました。それからは、彼のNBをずっと通勤車として乗っているので、私はNAよりNBのほうが好きなんです。だからこのNAロードスターに買ったとき、NBを売るというので必死で阻止しました。とりあえず2台持ちになったのでホッとしています(笑)」

そんなご夫妻は、昨年まで神奈川県の横須賀に住んでいたが、真二さんの長期出張で1年半くらい前から帆波さんとともに長崎県長崎市で暮らしている。そのため、横須賀に住んでいたときに比べ、必然的にロードスターでの遠出が増えたそうだ。

「今回の軽井沢ミーティングにも長崎から自走で参加しました。じつは先週も長野に用事があり、一度長崎に帰り、また今回のイベントのために長野に戻ってきた感じです(笑)。加えて緊急事態宣言が解除された10月頭から、このNAロードスターで北海道1周の新婚旅行もしてきたんですよ。だいたい5~6000kmは走ったので、この1カ月弱で1万kmくらい妻と2人で移動していることになりますね。このクルマは、昨年末に納車されたばかりなのですが、納車1年以内ですでに4万km以上走っています」と、このペースだと1年で5万kmになるかもしれないというのだから、相当なドライブ好きということがわかるだろう。

「北海道は、ちょうどロードスターの富良野ミーティングもあったので、それに合わせて行ってきました。運転は、いつも2人で交互にしているのでそこまで疲れないですし、オープンカーならではの爽快感も味わえるのでとても楽しかったです」と、帆波さんも2人で過ごすロードスターでの長距離ドライブを楽しんでいる様子だ。

そのお話を伺って気になったのが、小さいクルマで2週間2人ぶんの荷物がきちんと積み込めたのかということ。しかし、帆波さんによるとまったく問題はなかったそうだ。

「トランクやシートの後ろ、幌を開けたところの上の隙間など、うまくスペースを利用して荷物を全部積めました。それぞれ夏服を2日ぶん、冬服を4日ぶん、靴も一足ずつ持っていきましたが意外と入るんですよ!今日もこんな感じに洗車道具や椅子にお弁当、飲み物など結構な量を積んでいます」と、トランクの中を見せてくれた。クルマは小さいながら、工夫すればそれなりに積載能力があるのもロードスターの魅力なのだろう。

そんなおふたりの相棒として大活躍なこのNAロードスターは、ロードスター専門店のカーメイクコーンズで購入した1997年式のSスペシャルで、1800ccの5MT車。真二さんの抜群のセンスにより、渋めでシックな雰囲気にまとめられている。

「黒とシルバーで全体的に渋めにまとめたくて、レンズはLED仕様のブラックアウト化したものに交換して車体に同化させ、逆にホイールやサイドミラーなどはワンポイントでシルバーにしています。マフラーは、2本出しのほうが渋く見えそうだと思ったのと、ホイールも昔の人が好きな深リム鉄チン風をチョイスしています。どちらもクルマを買ったコーンズさんがカスタムしたもので、シックにまとまっていますよね。スポイラーも後付けで、フロントリップは車高が低く見えるので気に入っていますね!」

真二さんのこだわりの甲斐あって、一見落ち着いた大人の一台という印象のこのNAロードスター。ところが内装に目を向けるとちょっと様子が変わってくる。というのも、可愛らしい広島カープのクッションが目に飛び込んでくるからだ。

「じつは父親は、マツダ車だけでなく熱狂的な広島カープファンだったんです。その影響で僕も当然カープ好きになりまして(笑)。2人でカープグッズを愛用しているんです」と真二さん。

一方の帆波さんも「ミラーにかかっている人形は“カープ坊や”でスライディっていう青い恐竜を被っているんです。で、あるとき主人にサングラスを作ってほしいと言われたので、フェルトで私が作って追加してみました(笑)」と、神奈川県のご出身にも関わらず、今では旦那様と同じくらい熱いカープファンだというのが伺える。

そして、この真二さんのロードスターでもうひとつ注目したいのが、高性能なスピーカーシステムを搭載している点。ドライブでは、大好きな音楽を良質なサウンドで楽しみたいものだが、純正のスピーカーではそうもいかないそうだ。とくにオープンボディのロードスターでは、オーディオ環境としては大変だ。

「NAとNBは純正のスピーカーがそれほどよくないですし、エンジン音も響くし、マフラー交換車の場合は排気音も気になる。オープンにしていると、まわりのいろんな雑音も耳に入ってきてしまうんですよね。かといって音量を上げても音割れしてしまうので、正直音楽を聴くにはいい環境ではなくて。でも今装備しているスピーカーシステムは、音量を上げても音割れせずに音楽が聴けるウーハーとアンプを採用した優れものなんです。長距離移動の多い僕らにとってやっぱり音楽がないのはちょっとキツいので、今ではとても重宝しています」

シックで落ち着いた車体に大ファンの広島カープグッズと、長距離運転に最適な良質スピーカーシステム。この3つの要素こそ、真二さんのNAロードスターの特徴といえるだろう。

ちなみに、NAとNBどちらのモデルが好きなのかについては、2人の意見はわかれている。「ロードスターの中では、僕はデザインや走った感覚からNAのほうがNBより好きなんです」と真二さん。

それに対して帆波さんは、「私はNBのデザインのほうが好きです。リトラもいいけれど、NBのサイドの張りのあるラインがFD3Sに似ているんですよね。ほかのモデルは撫で肩みたいなラインなので」と真逆だ。しかし、型式の好みは違えど、ロードスターが2人にとって大事な存在であることには違いない。

「ロードスターは2人にとっての相棒で、なくてはならない存在です。それにいろんな人との繋がりを作ってくれるので」という言葉は共通していた。

今年1年で5万kmを走りそうな胡ご夫妻のロードスターは、きっと年を重ねていくごとに走行距離もすごい勢いで増していきそうだ。しかし、運転する胡ご夫妻にもそれと比例してたくさんの思い出が増えていく。それはきっとおふたりにとってかけがえのない財産となっていくに違いない。

(文:西本尚恵/撮影:三木宏章)

[ガズー編集部]

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