付き合いは4歳から!? 憧れの日産 スカイラインGT-R(R32)で楽しむ充実の毎日
レーシングカーが大好きな少年だったというnumber2601さん。免許を取得した後に乗りたいクルマを探していた時に見つけたのが自宅のガレージに眠っていた日産 スカイラインGT-R。
4歳のころから自宅にあったというクルマを整備して、15年ぶりにナンバーを取得して走らせてみると……。そこには想像もつかなかったような楽しさが待っていたそうです。
そんな、number2601さん×スカイラインGT-Rのお話です。
――number2601さんはスカイラインGT-Rを所有されていますが、過去にはどんなクルマを?
実はこれが初めてのクルマなんですよ。もともとクルマが好きな家で、このGT-Rは父がもともと乗っていたのを組み直したんですよ。
――お父さんの所有されていたクルマを引き継いだんですね
そうです。ただ、父が乗っていたころから15年くらい不動車という形でずっとガレージに置いてあったクルマだったんですよね。僕自身もこのクルマには4歳のころに乗っていたし、ゼロヨンのイベントには連れて行ってもらったのでクルマに興味を持っていたんです。
それで免許を取るという時に「将来どんなクルマに乗ろうかな」と考えているたら、自宅のガレージにあったGT-Rを思い出して。それでGT-Rのことを調べていくとだんだん「GT-Rっていいクルマだなぁ」という感じて乗りたくなりました。
それで父に相談したら「自分できちんと整備できるなら、乗ってもいいよ」という許可をもらえたので晴れて僕のマイカーとなりました。
――ガレージにあったなんて、なんてうらやましい! では、GT-Rのどんなところに惹かれたんですか?
僕自身、小さいころからレーシングカーが好きだったんですね。それでR32型のGT-Rは当時最速で「どのクルマも勝てなかった」という逸話があることを雑誌や父の話で聞いていたし、動画で見て「これはすごいな」って。
あとデザインのカッコよさも相まって乗りたくなってきてしまって。
――整備していくのって大変かなと思いましたが、どんなことをされましたか?
なんせ15年も放置していたクルマなので外装はボロボロ。だからここは僕が徹底的に磨きました。そのおかげで今では「古いクルマとは思えない」と言われるくらいにキレイになりました。
さすがにエンジン回りの知識は全くないので、ここはお店に任せました。
――初のクルマがGT-Rとなると、お友達の反響とかもすごそうですね!
……それがですね、まったく(笑)。僕の友達はクルマに興味がある子が少なかったので、イマイチ伝わらなかったんですよね。地元の友達で唯一、わかる子がいたのでその子だけは反応してくれましたけど。
――このクルマに乗りだして最初に感じたことは?
とにかく速かったです。加速の時に背中から押される感じがしたのが忘れられないです。
それまで運転したクルマというと教習車しかないので、当たり前だけど「全然違うな」って(笑)。アクセルをちょっと踏んだら進むし、ハンドルの分だけ曲がるし。エンジンの音だけでも興奮していました。
――当時、よく行ったドライブスポットはありますか?
僕自身が道の駅が好きなのもあってドライブがてら福井県の海沿いにある道の駅にはよく行きました。あと釣りも好きだったので乗り始めたばかりのころはこのクルマで海に行って釣りをしたし、とにかく遠出ばかりしていました。
あとは山の方に行ってワインディングで運転するのも楽しむなんてこともありましたよ。
――結構アクティブですね。当時はオフ会などに参加していましたか?
あまり参加していなかったです。基本的にはひとりで出かけて運転して……というのが好きであちこち出かけていた感じでした。
ここ数年はセカンドカーとしてトヨタ アクアを所有しているので、ちょっとしたことだとそっちに乗って、このGT-Rに乗るのは月2回くらいなんですよ。
――稼働率が下がったということですが、GT-Rに乗る時はかなり特別な時では?
特別な時ですね。衝動的にドライブに行きたいということもあるし、夜に仕事終わってから乗るということもあります。そういうドライブが一番のストレス発散かもしれません。
このクルマとはもともと4歳のころからの付き合いなので、遠出したことなんかはすべて思い出になります。
――ではどんなイベントには参加しているんですか?
それは年1回、富士スピードウェイで開かれているGT-Rのイベントがあって、それだけは3年前から毎年参加しているんです。
僕も20代でGT-Rのオーナーとしては若い部類だとは思いますが、このイベントに出ると自分と同世代のオーナーもいるので、いろいろ刺激を受けています。
――こういうイベントに出るとカスタムされたクルマが多いので、「自分もやりたい」みたいな欲には駆られないですか?
いいなとは思いますけど、僕は純正の32型のGT-Rが好きなので、そのままの良さを追求したいなと思っちゃうんですよ。なので外観でいじったのはタイヤとホイールとミラーだけで、そのほかはそのままにするのがこだわりです。
僕の場合はインテリアをいじることが多くて、ロールバーとフルバケシートに換えたのが一番大きな変化かと思います。サーキットはまだ走っていないんですが、レーシーにしたくって(笑)。
――では、このクルマで特に気に入っているところは?
僕が古いレーシングカーが好きなので、それをオマージュした感じに仕上げていきたいという思いはあるんですね。なので足回りを替えたり、ロールバーやフルバケシートを入れたりしたんです。
でも、そうしたレーシーな仕様にしているのに普段使いできるようにカスタムしてあるというのが一番のこだわりだし、僕が気に入っているところです。
――そんなGT-Rを所有するようになって一番の思い出は?
先日の富士スピードウェイのイベント後に東京まで足を伸ばしたドライブですかね。
この時は東京にいる友達に会いに行くので地元の大阪に戻らず、東京まで行ったんですが、六本木や横浜の大黒PAなど、クルマ好きには定番の観光スポットを友達と回ったのが楽しかったです。
――大阪から富士スピードウェイまで行くのも大変なのに、さらに東京まで行くって頑張りましたね。
僕、ドライブするのが好きなのと、あとめちゃめちゃフットワークが軽いんですよ(笑)。周りからは驚かれましたけど、僕が来たことを喜んでくれる方がいてくれたのでよかったです。
――けっこう長距離を走ることが多いので、故障や不具合が起こったということもありそうですが……?
動かなくなってレッカーで移動したというのが2回ありますが、それ以外は特にないんです。定期的にお世話になっているお店に見せては部品を交換するのをマメにしていたので、思ったよりも少なく済んだのかもしれません。
――かなり少ない方かなとは思いますが、レッカー移動の経験があると新しいクルマに乗り替えようかなという思いが出きませんでしたか?
それは全くないです。32のGT-Rが好きなので、これ以外に乗るなら今乗っているセカンドカーだけで十分ですから。もともと4歳からこのクルマとは付き合っているから思い入れが違うんですよ。
――今後このクルマでやりたいことなどはありますか?
カスタムは特に考えていないですが、サーキットは走ってみたいですね。僕の行ける範囲だと鈴鹿サーキットが一番大きいサーキットだと思うんですが、そこは走ってみたいなって。またタイヤとかでお金かかりそうですけどね(笑)。
――では、このスカイラインGT-Rはnumber2601さんにとってどんな存在ですか?
「一生もの」ですね。付き合いとしては20年以上一緒にいるわけだから、手放すという選択肢はないんですよ。仮にナンバーを抹消して、乗れなくなってしまったとしても前みたいにずっとガレージに置いておきたいです。
いつかは結婚して子供ができて……となると思いますが、その時に家族とこのクルマに乗れるようにコツコツメンテナンスをして、大事に乗っていきたいなと考えています。
【Instagram】
number2601さん
(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]
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