ホンダ フィットを愛して愛されたオーナー。3台続けて乗り続けられる魅力あふれるクルマ

  • ホンダ・フィット(4代目)

2代目フィットから3台連続でホンダ フィットに乗り継いできたというけいすけ@さん。現行型のフィットに関しては当初は「デザインが気に入らない……」と思っていたそうですが、マイナーチェンジによってけいすけ@さんの希望通りのデザインに変わったことで3台目のマイカーとして迎え入れました。

初めて真っ赤なクルマになった今回のフィットでしたが……このクルマがけいすけ@さんにいろいろな思い出を作ってくれました。

そんな、けいすけ@さん×フィットのお話です。

――けいすけ@さんはフィットに乗られているということですが、これまではどんなクルマに?

v18歳の時に2代目のフィットRSに乗ったのが最初で、それから3代目のフィット。これはノーマルだったんですが、それから今の4代目のフィットに乗りだしたって感じです。

  • ホンダ・フィット(2代目)
  • ホンダ・フィット(3代目)
  • ホンダ・フィット(2代目)
  • ホンダ・フィット(3代目)

――3台続けてフィットだったんですね! すごく乗りやすいクルマという印象があって初マイカーの定番みたいなところがありますが……乗り継いできたということは最初のフィットがよほど気に入ったということですか?

そうですね。周りの友達もフィットクラスのコンパクトカーに乗っていたから、サイズを大きくする必要はないなと思ったし、何より僕がフィットを気に入っていて。前のクルマは2台とも5年以上乗っていたんですよ(笑)。もちろん車庫の問題とかもあって選択肢が限られた感があったんですよね。

――まさに、けいすけ@さんに“フィット”したんですね(笑)。それでは現在のフィットに買い替えた理由は?

実は4代目のフィットがデビューした時はあまりデザインが気に入らなかったんですよ。なので、3代目のモデルをずっと乗っていこうと思っていたらマイナーチェンジして、RSグレードも出たのと合わせてデザインも少し変わったんですよ。そのデザインを見た時に「これならいいな」って思ったんです。

ただ、当時はハイブリッドしかなかったんですよね。自分は休日にクルマに乗るくらいの頻度なので、ハイブリッドにしてもさほど恩恵を受けられないからどうしようかなと思っていたら、あとからガソリンモデルも出るという話を聞いて興味を持ち、ガソリンモデルが出たのと同時に契約しました。

――けいすけ@さんの要望に応えてくれたかのようなマイナーチェンジ&仕様変更でしたね(笑)

図らずしてのことだったんですが、ホントにラッキーでしたね。ちょうど買い替えることを決意したころに自分の3代目のフィットに乗りたいという方がいたので譲って。それからしばらく待って今のクルマという感じです。

――新車で買われたということですが、特にこだわったところは?

RSグレードにしたことですかね。前の3代目のRSグレードはデザイン的にあまり好みではなかったからノーマル仕様にしたんですけど、今回のフィットならRSだなってことで。

あとは色ですね。最初のフィットは黒、次のはグレーにしたんですけど、今回はちょっと悩みました……。そのころに青山にあるホンダの本社に行ったら、たまたまRSグレードのフィットが展示してあって、それが赤だったんですよね。それがカッコよくて「これにしよう」と決意しました。

  • 走行するホンダ・フィット

――今までが比較的シックな色合いのクルマでしたが、周りの反応はいかがでしたか?

みんなビックリしていましたね。「(流行りの)グレー系を選ぶと思ったのに」とか言われましたけどね(笑)。自分自身とくに赤が好きというわけではなかったんですけど、実車で見るとあまりに鮮やかでキレイだったんですよ。それとなるべく他の人と被りたくないなという思いもあったのでこの色を選びましたね。

――初めての赤いクルマってちょっと気恥ずかしかったり、照れちゃったりしましたか?

真っ赤だったらそうかもしれないですけど、メタリックな感じの赤がスポーツカーっぽい感じがしたので気恥ずかしさはないですね。せっかくいい色のクルマなので大事に乗りたいと思いましたね。

――3台続けてフィットに乗り継いできていて、今回のフィットの乗り味はどう感じましたか?

試乗でノーマル仕様のものに乗ったんですが、「ボディ剛性がしっかりしているな」という印象を持ちましたね。エンジンパワーも上がっているし、ものすごくよくなっているなという感じがして。

普通のフィットですらこれだけ走りがいいので、RSグレードはもっとすごいだろうと思ったし、実際にコンパクトカー以上、価格以上の価値はあると確信しています。

――もともとお出掛けすることはお好きだったみたいですが、このクルマになってからはどうですか?

ちょうどコロナも落ち着いてきた時期だったということもあって、前のクルマよりも出かける頻度は増えましたね。いろんなところに行くので特定の場所によく行くというわけではなくて。この前も新潟や富山の方に行ってきましたよ。

長距離運転も前のフィットと比べるとだいぶ楽になったかなという気がします。

  • ホンダ・フィットと紅葉
  • ホンダ・フィットとパーキングエリア
  • ホンダ・フィットと紅葉
  • ホンダ・フィットとパーキングエリア

――SNSを見ると、フィットのオフ会の代表を務められているとか?

そうなんです。主催の人たちと仲良くさせてもらっていたこともあって、手伝うようになったんですが、2018年にそのフィットのオフ会は一度無くなったんですね。しかもその直後にコロナがあったことでなかなか集まれなくなってきたんです。

でも、コロナが落ち着いてきた昨年からフィットのオフ会を復活させようという動きが出てきて、そこの代表を自分がやらせてもらったという感じですね。

――5年ぶりにオフ会が開かれたということですが、となると移動の目的はオフ会がほとんど?

それもありますが、もちろん旅行もありますよ。オフ会などで知り合ったフィットのオーナーさんに会いに行ったり、趣味のライブに参加したり、いろいろな理由であちこち行っていますね。

――今までのオフ会は参加することがメインだったと思いますが、主催となるといろいろ大変だったのでは?

まずは開催地をどこにするかという問題があったんですよ。前のオフ会時から「室内でやりたい」という声があったので、室内の広いスペースを探して2023年にやったんですが、書類対応や各地への告知などいろいろ事務仕事が多くて大変でしたね。

ただ、それ以上にオフ会を開いたことで参加された皆さんがすごく喜んでくれたり、笑顔でイベントに参加されたりする姿を見ると「やってよかった」と思えますね(笑)。

  • 2023年のホンダ・フィットのオフ会
  • 2023年のホンダ・フィットのオフ会は屋内で開催

――達成感もすごいでしょうね。この時は5年ぶりだったということでいろいろ変わったかなと思いますが、開催してみての印象はどうでしたか?

参加されるオーナーさんが若い方が増えたかなという気がします。中古車で前の代のフィットが手ごろな価格で買えるようになったことや過去のオフ会の写真を見て参加してくれた世代もいたようで「けいすけ@さんのフィットを見てきました」という方もいてくれて。

フィットってクルマは不思議なもので長く乗る方が多いクルマかなという気がしていますが、新しい世代がたくさんいたのは新鮮に感じました。

――若い世代が増えるとカスタムの傾向なんかも変わってくるのかなと思いますが、けいすけ@さんはどんなカスタムを目指していますか?

僕の場合、オフ会では「こういう方法もあるのか」という感じで勉強にはなりますが、昨年の東京オートサロンに耐久仕様のフィットが展示されていたのを見て「これみたいにしたい」という思いが出てきて、ちょっとずつカスタムしだしたんですよ。

そうしたらフィットオーナーの友達から「耐久レース仕様のボンネットが1つ余っているけど、どう?」という話をいただいたんですね。カーボン製のボンネットでこれ1つしかないというものだったので迷わず購入して。そのおかげでだいぶ好みの仕様になってきたかなと思います。

フィットはクルマが多いのでカスタムも被りがちですけど、これは絶対に被らないので嬉しかったですね。

――乗り始めて1年くらいかなと思いますが、1番思い出深い出来事は先ほどお話されていたオフ会ですか?

確かに昨年のオフ会も思い出深いですが、個人的には今年のオフ会の方ですね。というのも昨年は自分のクルマが納車前で間に合わなかったんですが、今年は自分のクルマで参加できたんです。実は2018年の時もクルマを事故して修理中だったこともあって、自分のクルマで参加したのはこれが初めてだったんです。だから余計に感慨深かったです。

  • 2024年のホンダ・フィットオフ会
  • ホンダ・フィットのオフ会

――現在のフィットで特に気に入っているところは?

ガソリン車だけど、燃費もいいし乗っていて疲れないし、適度なサイズ感も気に入っています。それでいて室内もトランクも広くて使い勝手がいいですね。

あとはスタイリングも決まっていますよね。特にこだわったボンネットには思い入れがあります。

  • ホンダ・フィットが装着するカーボンボンネット

――今後このフィットでやってみたいことや行ってみたいところは?

シートとホイールはそろそろ換えたいなという思いはありますね。まだまだカスタムはやりたいことはあるのでこれからもコツコツやっていくかなと思います。

ドライブとしては四国ですね。まだ行ったことがないというのもあって、香川のうどん屋さんとか巡ってみたいなという思いがあります。

――では、けいすけ@さんにとってフィットはどんな存在ですか?

「たくさんの出会いをくれたクルマ」ですね。このクルマに乗ってから出会った仲間もたくさんいますし、このクルマに乗っていたからこそ見られた景色もある。最初に乗り始めて10年以上が経っても仲良くさせてもらっている方もいるし、逆にフィットに乗っていなかったらどうなっていたかなって。

――ちなみにけいすけ@さんが思う、フィットの魅力とは?

ちょうどいい手ごろなサイズ感で走りもいいし、生活していく上で苦労することはないかなって。燃費もいいクルマですし、カスタムするにしてもパーツが豊富で自分好みにいじりやすいというところが魅力だと思います。

【Instagram】
けいすけ@さん

(文:福嶌弘)