実車を見ずに購入したマツダ・ロードスター。ジルコンサンドメタリックの一台が日常を変えた
岐阜県在住の“たわさん”が乗るのは、ジルコンサンドメタリックのマツダ・ロードスターです。以前からオープンカーに憧れていたというたわさん。思いがけないタイミングで現れた一台に惹かれ、実車を見ずに購入したといいます。
屋根を開けて走ると、見慣れた道の景色が少し違って見える。休日に走る時間はもちろん、帰りに買い物へ寄るような日常まで楽しくなる。ロードスターは、たわさんに「どこへ行くか」よりも「乗りたいから出かける」という楽しみ方を教えてくれました。
――これまで、どんなクルマに乗ってこられたのですか?
最初の愛車は先代型のジムニー(スズキ)でした。免許は高校卒業後すぐに取ったんですが、学生のころは自分のクルマを持てなかったので、社会人になってから購入したんです。
そこからトヨタ86、再びジムニー、CX-5(マツダ)と乗り継ぎ、今はロードスターに乗っています。最初のジムニーに乗るうちに、マニュアル車に乗りたい気持ちが強くなり、もう少し走りを楽しめるクルマに乗ってみたいと思うようになったんです。それで選んだのが86だったんです。
――ロードスターを選んだきっかけは何だったのでしょう?
ロードスターは以前から気になる存在でしたし、オープンカーにも憧れがありました。実は、86に乗り換えるときにも候補には入っていたんです。
今回あらためて乗り換えを考えたときには、86やBRZにも試乗しました。でも、自分には少しパワーがありすぎて、扱いきれないかもしれないと感じたんです。その点、ロードスターは試乗したときに純粋に「楽しいな」と思えました。
しかもそのタイミングで、以前乗っていたCX-5と同じジルコンサンドメタリックのロードスターが中古車で出てきました。営業さんが僕の好みを分かっていて押さえてくれていたこともあって「これは縁があるな」と。実車は見ていませんでしたが、そのまま購入を決めました。
――実際に乗ってみて、どんなところが気に入っていますか?
休日に乗ると、それだけで少し特別な気分になります。屋根を開ければ、いつもの道でも違って見える。でも、特別なクルマだからといって、日常から離れすぎているわけではありません。ドライブを楽しんだ帰りに、そのまま買い物にも寄れる。非日常を味わえるのに、普段の生活にもちゃんと使えるところが気に入っています。
あと、オープンカーは夏が気持ちいいイメージがあったんですが、実際に乗ってみると冬のほうが気持ちいいですね。暖房を入れて走ると、体はあたたかいのに頭のあたりだけ少しひんやりしていて、よく言われる“露天風呂みたい”という感覚もよく分かりました。
――ボディカラーのジルコンサンドメタリックを選んだ理由も教えてください。
前に乗っていたCX-5でも、いわゆる定番色とは少し違う、人と被りにくい色を選んでいました。ロードスターでも同じで、SNSを見ていてもこの色に乗っている人はあまり多くない印象だったので、そこにも惹かれました。
ジルコンサンドメタリックは正直、写真だけだと少し地味に見える色なんです。でも実車を見ると陰影がしっかり出て、とてもかっこいい。あらためて、選んでよかったと思えた色ですね。
クルマ自体はほとんど手を加えていません。限定グレードならではの完成度が高く、足回りなども専用のセッティングになっているので、このままのバランスを大事にしたいと思っています。
――ロードスターと過ごす休日は、どんな時間ですか?
ロードスターに乗るようになってから、運転すること自体がもっと楽しくなりました。だから、どこかへ行くために乗るというより、ロードスターに乗りたいから出かける感覚のほうが強いです。
カメラも趣味なので、景色のいい場所を探して出かけることが多いですね。風景だけを撮るよりも、クルマと一緒に撮れる場所のほうが自分は楽しいんです。だから、ロードスターと一緒に写真に残せる場所を探して走っています。
納車の日も印象に残っています。6月の夕方で、ぎりぎりオープンで走れそうな気温だったので、そのまままっすぐ帰るのはもったいないなと思いました。大垣から池田町の展望スポットまで走って、写真を撮りながら帰ったんです。少しワインディングになっていてお茶畑も見える場所で、それだけでも十分楽しかったですね。
――特に思い出に残っている景色や出来事はありますか?
忘れられないのは、池田町の展望スポットで見た紫がかった朝焼けです。何度も行っている場所なんですが、そのときだけは景色の色がまるで違って見えて、強く印象に残っています。
もうひとつ思い出深いのが、ビーナスラインで見た雲海です。前日に麓で泊まり、早朝に上がったときに見ることができました。「日本にこんな風景があるんだ」と思うくらいきれいでしたね。
ただ、そのときはカメラの設定に少し悔いが残っていて、今ならもっと違う撮り方ができたかもしれないとも思うんですが、だからこそ余計に記憶に残っているのかもしれません。
写真にまつわる出来事では、マツダファンフェスタで自分の写真が展示されたこともありました。岐阜から会場までロードスターで走って見に行き、その写真が投票で賞をもらえたことも、大切な思い出になっています。
――SNSでの発信や、人とのつながりにも変化はありましたか?
SNSでの発信は、iPhoneからカメラに持ち替えたコロナ禍のころから本格的に始めました。最初は自分の記録として続けていたんですが、ロードスターに乗り換えてからは反応がぐっと増えました。
フォロワーさんが増えたり、コメントをいただいたりすることも増えましたし、ロードスターならではのコミュニティの強さも感じています。
道の駅やコンビニで休憩していると、ロードスターに乗っている人から声をかけてもらうこともありますし、ロードスターに乗っていない人から「いいクルマですね」と言われることもあります。自然に会話が生まれるところも、このクルマのおもしろさだと思います。
――これからロードスターで行ってみたい場所はありますか?
伊豆半島には行ってみたいですね。御殿場あたりまでは行ったことがあるんですが、その先はまだ走れていないんです。伊豆スカイラインも気になっていて、ロードスターで走ったら絶対に気持ちいいだろうなと思っています。
和歌山の串本方面にも行ってみたいです。岩場とクルマを一緒に撮れる場所があると聞いていて、タイミングが合えば星空もきれいに見えるそうなんです。ロードスターと一緒に、そういう景色を撮りに行けたらいいですね。
ビーナスラインにも、また行きたいです。何度でも走りたくなる場所ですし、行くたびに違う景色に出合えるのが楽しいんです。次はどんな景色が見られるのか、それを楽しみにまた走りに行きたいですね。
――たわさんにとって、ロードスターはどんな存在ですか?
ひと言でいえば、相棒です。
乗るとなんとなく元気になれますし、気分転換にもなる存在ですね。休日に走るのはもちろん、たまに平日の仕事終わりに「今日は少し涼しいな」と思うと、ふらっと出かけたくなることもあります。
運転しているだけで楽しい気持ちになれるので、今の自分にとっては、日々の気分を切り替えてくれる大事な存在です。
【X】
たわさん
(文:新里陽子 編集:小松暁子、平木昌宏 写真:たわさん提供)
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