QRコードにかざすだけで簡単にシェアサイクルが利用可能なofoを使ってみた
中国のシェアサイクル事業者ofoは、2014年に創業したベンチャー企業で、中国本国での事業が急成長し、現在は中国だけでなくアジア各国へと進出も果たしている(日本にも一時期進出したが、現在は撤退)。
シンガポールでもシェアサイクルの事業を行なっており、アプリを利用してアカウントを登録して、QRコードをかざすだけで簡単に利用できる手軽さがウリだ。
ofoアプリを入れ、IDの登録と電子マネーへのチャージが必要になるofo
- ofoのAndroidアプリ
ofoを利用するにはスマートフォンにofoのアプリを導入しておく必要がある。
▼iPhone版はiTunes Store
[https://itunes.apple.com/us/app/ofo-get-there-on-two-wheels/id1190831637?mt=8]
▼Android版はGoogle Play Store
[https://play.google.com/store/apps/details?id=so.ofo.abroad&hl=ja]
アプリ導入後はまずはアカウントを作成してログインする必要がある。Facebookアカウントを利用してログインするか、電子メールと携帯電話番号を利用してofoのIDを作成してログインする。電子メールと電話番号でIDを作成する場合にはSMS(ショートメッセージサービス、電話番号同士でやりとりできるメッセージサービス)による認証が必須になっているので、日本で使っている携帯電話番号を使う場合には、海外でもSMSが利用できるできる「海外ローミング・サービス」への加入が必要になる。あるいは、現地で使えるプリペイドSIMを購入して、その番号を登録することでも利用可能だ。
Facebookアカウント、あるいは携帯電話番号とメールアドレスで登録する。取材時は初回キャンペーンで1回分が無料になった
ofoは先払いになっており、「ofoウォレット」というofoの電子マネーに残高をチャージすることで利用することができるようになる。今回は利用したのが初回のためか、あるいはキャンペーンなのか1回目の利用は特に料金がかからなかった。料金は複数のモデルがあるが、最もベーシックな使った分だけ払うプランでは最初の15分が1SGD(1SGD=約81円)、その後15分ごとに0.5SGDとなっていた。
QRコードにスマートフォンのカメラをかざすだけで簡単に利用可能
- 借りるときにはこのようにQRコードを読み取る
ofoの利用法は実に簡単だ。導入したofoアプリから地図を使って近くにあるofoの自転車を見つける。見つけたらその現地にいって、自転車に貼られているQRコードをofoのアプリで読み込むだけだ。
すると、スマートフォンとofoのコンピュータ間で通信が行なわれ、どのユーザーが使うのかという情報がofoのコンピュータに送られ、その自転車のロックを解除する4桁のコードがユーザーのスマートフォンに送られてくる。自転車の数字ボタンを使ってコードを入力するとロックが解除され、利用できる状態になる。
- 送られてきた4桁の暗証番号を入力すると解錠される
返却時はシンプルで自転車の後部にあるロックをかけ、アプリで返却とするだけだ。注意点としてはロックしなければ自転車は引き続き借りていることになってしまい、他の人が利用できない他、何より料金が課金され続けるので注意したい。
返すときにはまずロックをする。その後アプリで返却を申請する
なお、ofoではクレジット(信用度)制度を採用しており、ofoのルールに違反した場合(例えばルール違反の駐輪など)にはそのクレジットが減る形になる。このクレジットが減ると、ペナルティとして値段が急に上がる仕組みになっている。継続して利用しようと考えているのであれば、きちんとルールを守って利用するようにしたい。
- シンガポールの象徴と言えるマーライオンの観光もシェアサイクルで
先行しているぶん車両は多いが課題も見える
エリアにもよって異なるかもしれないが、今回取材した中では、Mobikeの次に多くの車両を見かけた。しかし、同時に壊れている車両や放置されている自転車も多く、どこにでも乗り捨てられるというシステムの課題を感じた。
- サドルが外され放置されたofo。回収もされず放置されている自転車をしばしば見かけた
また、ちょっとした差だが、他の自転車がQRコードを読み取るだけで解錠できたのに対して、4桁のコードを入力するというひと手間が加わった。ただし、取材中は見かけることはなかったが、新しくQRコードを読み取るだけで解錠される自転車も登場しているようだ。
アプリは概ね日本語で表示となる。使い方も日本語で表示され、今回はキャンペーンなのか初回は無料で試すことができた。チャージも100円と円でチャージできるので、観光で訪れた際などでも使いやすいと感じた。
アプリは日本語化され、チャージも円の単位でチャージできる
[ガズー編集部]
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