シンガポールのフード・デリバリー・サービスの老舗~foodpandaを使ってみた
ドイツのFoodpanda GmbH(以下、サービス名のfoodpandaで表記)は、2012年にシンガポールで設立されたベンチャー企業。2015年に同様にフード・デリバリー・サービスを行なっているドイツのDelivery Hero SEに買収されて、現在は同社の傘下のブランドの1つとなっている。
foodpandaのコーポレートカラーはピンクになっており、シンガポールを散歩していると、同社のピンク色のパンダロゴがついた保温バックをつけた二輪車やキックボードなどを使っている配送スタッフをよく見かける。
シンガポール発でドイツ企業の傘下となったfoodpanda、アジア広域に展開中
- バイクで配送するfoodpandaのスタッフ
現在のfoodpandaはDelivery Hero社のアジア向けのブランドになっており、インド、香港、台湾、タイなどのアジア各国でフード・デリバリー・サービスを展開している(日本ではサービスが行なわれていない)。買収される前はシンガポールのベンチャー企業として2012年からフード・デリバリー・サービスを行なっており、同社のコーポレートロゴのパンダとコーポレートカラーのピンクの保温バックを抱えた配送員は、シンガポールのあちこちで見かけることができる。
foodpandaを利用するにはアプリをスマートフォンに導入する必要がある。iPhone版はiTunes Storeから、Android版はGoogle Play Storeから導入することができる。
▼「iTunes Store」
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/foodpanda-food-delivery/id758103884?mt=8
▼「Google Play Store」
URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.global.foodpanda.android&hl=ja
foodpandaを利用するにはFacebookアカウントと連携させるか、電子メール/携帯電話番号によるIDを作成する必要がある。IDを登録した後は、「My payment methods」というメニューから支払いに利用するクレジットカードなどを登録すれば準備完了だ。クレジットカード以外にもApple PayやPayPal、さらに配送スタッフに現金を渡すという選択肢もあった。
先行しているサービスだけあってレストランのバラエティが多いfoodpanda
- まずは住所を正確に入れる、そうすると近隣のレストランが表示される
注文するには、最初に届けてほしい場所を登録する。滞在先のホテルの部屋に届けてほしいのであれば、ホテルの住所を入れておく必要がある。すると、ホテルの近所で注文可能なレストランと料理、だいたいの待ち時間が表示され、その中から好みの料理を選んでいく形になる。
今回は35分の待ち時間と、その時点では最も早く届けてくれそうなインドレストランのカレーをチョイスした。foodpandaは他のサービスに先行しているためか、レストランの種類が多く、他のフード・デリバリー・サービスにはなかったレストランもいくつかあった。
注文したのはタンドリーチキン、マサラエッグカレー、そしてバルワ・ベイガン・ケバブというナスにケバブを詰めた料理を選んだ。料理3点で33.8SGD(1SGD=約81円で約2,738円)、配送手数料が3SGD(同、243円)、合計で36.8SGD(同、約2,981円)となった。
- 料理が到着するのを待っている画面。到着されるまでメッセージはほとんど何も表示されなかった
注文時点では35分で配達されるとなっていたが、実際に配送員が到着したのは50分経過時点で、予定よりオーバーしての到着になった。Grab FoodやDeliverooは、ライダーが料理を受け取ってからどこを走っているかというのがアプリの地図上に表示されるため使い勝手はよいが、foodpandaのアプリにはそうした機能がないのか、今回の注文ではライダーが到着するのはいつなのかとやきもきしながら待つことになった。
これは後で調べて分かったのだが、foodpandaにはfoodpandaのスタッフが配送するレストランと、レストランの配送員が配送するレストランがあり、今回は後者だったため地図上に状況が表示されなかったようだ。
- 持ってきてくれた配送員はレストランの従業員のようでfoodpandaの保温バックなどは持っていなかった
- 届いた料理。どこのお店もデリバリー用の容器を持っているようだ
なお、届いたインド料理はきちんと保温されており、温かいカレーやケパブを食べることができた。
- 届いたカレーは温かく、とてもおいしかった
古参な分だけ浸透しているフード・デリバリー
あくまで短い滞在期間での肌感だが、街中でもっともよく見かけたのが、foodpandaのピンクのボックスを持った配送スタッフかもしれない。Grab Foodの緑色のボックスを持った配送スタッフもよく見たが、それ以上にfoodpandaのスタッフをよく見かけた。
しかしながら、注文したのが16時台だったにもかかわらず、配送スタッフが見つかりにくい状態、というメッセージが頻繁にでた。そう考えると、歴史が長い分、シンガポールの人たちにはfoodpandaが深く根付いているのかもしれない。
一方で日本から訪れた我々にしてみると、アプリに配送スタッフの位置が出ないなど、今回体験した他のフード・デリバリー・サービスと比べると、少し使い勝手が悪くも感じた。
[ガズー編集部]
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