いつかはオフロード走行!?年々カスタムを積み重ねるヴェゼル
家族が増えて今の愛車ホンダ・ヴェゼル(RU4)に乗り換えるまでは、26年間ずっとジムニーに乗り続けてきたという伊藤さん。林道やオフロードを走るのが大好きで、細い道やゴツゴツした岩場を進んでいけるジムニー以外は愛車として考えられなかったといいます。
「悪路走破性の高いクルマは他にもあるんですけど、ジムニーはコンパクトな車体を生かした走りができるのが魅力でした」
人が手をついてやっと歩けるような険しい道を、クルマでぐんぐん進んでいく姿に憧れて自分も走ってみたいと思うようになったそうです。「実際に走ってみると楽しくて、夜な夜な走りに行ったこともありましたよ(笑)」と話してくれました。
「決して道とはいえないような場所を走るので、クルマが故障してしまうことも多くて。僕は5台のジムニーを乗り継いでいるんですが、1台目は砂浜で故障して、2台目は峠道で、3台目は……」
シビアコンディションで使ってきたということもあり、ジムニーからジムニーへの乗り換えが早かったという伊藤さん。ただ、故障する度にクルマのメンテナンスをしたり、どういうカスタムをすればあの林道を走れるようになるのかを仲間と考えたりしている時間がとても面白かったといいます。
「ラリーをしている友人が多かったからダートトライアルや、冬は雪上や氷上を走るスノートライアルを楽しんでいました。青春時代は、思う存分カーライフを楽しんでましたね」
そう話す伊藤さんですが、長男の「そうま君」の誕生をキッカケに、2016年にこのヴェゼルを購入したそうです。
「ヴェゼルに乗り始めて5年が経ちますが、室内も広いし、静かで乗り心地も良いし、家族を乗せてドライブに行くことも多いので大満足しています。あとは、居住性など度外視で悪路走行するためにカスタムしたジムニーに乗っていたということもあって、ヴェゼルに乗り換えた時に居心地の良さにビックリしたのを覚えています(笑)」とのこと。購入して何年かはノーマルで乗っていたとのことですが、最近は少しでもスポーティーに見えるように自分でDIYしているそうです。
お気に入りポイントは、どんな道を走っても体をしっかりと支えてくれるレカロ製バケットシートや、砂利道などを走ったときに飛び石でボンネットが傷つかないように貼ったカーボンシートなのだとか。
そうま君が座るチャイルドシートも、運転席とお揃いのレカロ製で統一されていた。
「使うかどうかは分からないですが、何かあったときのために牽引フックも取り付けました」
牽引フックということは、今後オフロードを走ることを視野に入れているんですか?という問いに「今は子育てが大変で、何かあったときのためです」という伊藤さんですが…
「とはいいつつも、なんというか未練がましい仕様なんですかね(笑)。オフロードをまた走りたいぞという気持ちが出ているといいますか。でも、子供がまだまだ手がかかる時期なので、オフロードコースを走る余裕がないんですよね。もう少し手が離れたら…どうかな?走っているのかなぁ?うーん。ふふふ…。いや、どうだろうなぁ。うーん」
その姿を見て「その様子だと、十中八九オフロードを走っていると思いますよ」と応えた筆者なのでした(笑)。次にオフロード走行を始めるときは、そうま君がレカロシートに座っていることでしょう。
取材協力:GR Garage札幌厚別通
(文:矢田部明子 写真:木下琢哉〈マイナーカラーコード〉)
[GAZOO編集部]
GAZOO取材会@GR Garage札幌厚別通
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