ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)と重ねていく「心を解き放つ時間」

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)


ダイハツコペン セロとともに暮らす女性オーナー「レイム」さん。

2022年に迎え入れた愛車は、レイムさんのカーライフに新しい風を吹き込んでいるようです。コペンと走る時間は心をリセットし、新たなインスピレーションを生む大切なひととき。家族の絆を深めるきっかけにもなっています。

レイムさんのコペン セロは、外装パーツを付け替えられる「ドレスフォーメーション」と呼ばれる仕様。「セロ」でありながら「ローブ」の外装パーツに“着せ替え”することができます。

今回は、そんなレイムさんとコペンのカーライフを紹介します。

――レイムさんがクルマに興味を持ったきっかけを教えてください

クルマに興味を持ったのは、17歳の頃です。私には兄が二人いるのですが、どちらもクルマ好きで、自然と影響を受けました。一番上の兄が、当時R32型の日産スカイラインGTS-tタイプMに乗っていて、よく乗せてもらっていたんです。運転免許を取得する前には、仮免練習で何回か練習させてもらったこともあります。

  • 日産・スカイラインとトヨタ・MR-S

    一番上のお兄様のV35型スカイライン(左)。二番目のお兄様のMR-S(右)

――きょうだいで仲良しなのが素敵ですね。イベントなども一緒に行かれるとか?

オフ会などのイベントや、SUPER GTの観戦に一緒に出かけています。SUPER GTは、2003年頃の全日本GT選手権時代から、岡山国際サーキットで観戦するのが恒例となっていますね。

マシンの駆け引き、サイド・バイ・サイドやオーバーテイクのシーンはもちろんかっこいいと思いますが、私はスタート直後が一番好きです。1コーナーに次々と飛び込んでいくマシンのハラハラ感がたまりません。どのサーキットでもスタート直後は独特の緊張感があると思いますが、見ていて一番テンションが上がるポイントですね。

――好きなマシンは?

R34型スカイラインGT-Rのマシンが大好きで、市販モデルのGT-Rも好きになりました。R34型のスカイラインGT-Rは、ベイサイドブルーのボディカラーが好みです。フロントマスクもキリッとしていてかっこいいですよね。R35型のGT-Rも好きで、モデルカーを数台持っています。

  • MOTUL AUTECH GT-R(R34)

それから、トヨタMR-Sベースのマシンが参戦していたことも思い出です。二番目の兄がMR-Sに乗っていたので、オープンカーの魅力もMR-Sで知りました。

――なるほど!MR-Sもオープンカーですし、影響を受けたのですね。では、コペンを愛車を選んだ理由を教えてください

コペンは初代モデルから好きだったのですが、一番の理由は現行モデルが「ドレスフォーメーション」できるということです。ローブからセロ、セロからローブにボディの着せ替えができるのは、他のクルマには見られない魅力だと思います。

――気に入っている点は、どんなところですか?

「ローブ顔」にしたときの、ヘッドライトのデザインです。ライトを点けると目元がブーメランみたいな光り方をしてかっこいいんですよ。

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のローブ顔

――「ローブ顔のセロ」になったわけですね。

はい。セロの顔もかわいいので、気分で付け換えたいと思っています。

本来、ローブには設定のないボディカラー「ブリティッシュグリーンマイカ」を選べるのも、ドレスフォーメーションならではなんです。SNSでもたまに「全塗装なんですか?」と尋ねられることがあるので「ドレスフォーメーションのフルキットです」と説明しています。

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のセロ顔

――周囲の反応はいかがですか?

オフ会にローブ顔で参加したとき、コペンの仲間たちにびっくりされたんです。木陰に停めていたので、最初はブラックのローブかと思っていたそうですが、太陽の下に出したらブリティッシュグリーンマイカの私のクルマだと気づいて驚いていました(笑)。そうした反応からも、ドレスフォーメーションの醍醐味を感じています。

――コペンに乗り始めて変化したことはありますか?

納車の日は、兄がコペンを運転して私は当時の愛車だった三菱アイ(NAモデル)で後ろを走って帰ったのですが、ターボ車の加速力はさすがだなと思いましたね。実際に乗ってみると、アイはMRだったからか「押してくれる」感覚がありましたが、FFのコペンは「引っ張ってくれる」感覚が新鮮でした。

ちなみに前愛車のアイは、一番上の兄が乗ってくれています。

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のローブのリヤ
  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のセロのリヤ

――前愛車も大切にされているんですね!コペンはオープンカーですが、オープンドライブも楽しまれていますか?

はい、気軽に楽しむようになりました。職場がつねに低温で保たれている環境なので、仕事が終わると太陽光を無性に浴びたくなります(笑)。なので帰宅時は迷わずルーフを開けて帰宅するようになりました。天気予報も気にするようになりましたね。

――わあ、最高のリフレッシュですね!

お気に入りの音楽を聴きながらのオープンドライブで癒されています。最近気に入っている曲は、映画「アルマゲドン」の主題歌でもあるエアロスミスの「I Don't Want to Miss a Thing」なんです。音楽アプリで偶然聴いて以来、疲れたときに聴くようになりました。

ある日の仕事帰りに、すごくきれいな夕焼けの中をオープンにして走っていたとき、ちょうどこの曲が流れたんです。夕陽のスケール感が重なって、まさに“映画のワンシーン”のよう!めちゃくちゃエモかったですね。夕陽のスケール感や風をダイレクトに感じられたのも、オープンにしていたからこそだと思います。

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のシフトノブ

―夕焼けと名曲が重なる瞬間、なんて素敵なのでしょう! なにより、レイムさんの感性が、その瞬間を一層鮮やかに彩っていたと思います

私はイラストを描いたり、手芸作品を作ったりすることが好きです。これまでもクルマをモチーフにした作品を制作していましたが、愛車をテーマにした作品もつくるようになりました。

羊毛フェルトで愛車のミニチュアを制作したり、刺繍でディテールを表現したりしています。愛車のカタチや特徴を自分の手で再現するのはとても楽しいですし、愛車とより深くつながっているような気持ちにもなれますね。

  • ダイハツ・コペンの刺繡の型紙
  • 日産スカイラインGT-Rの刺繍
  • 日産スカイラインの刺繍

――すごい!クリエイティブな部分にも愛車は影響を与えているわけですね。そんな愛車でこだわっている点を教えてください

運転では丁寧な操作を心がけています。とくに、ブレーキの踏み方には気をつけていて、スムーズに減速して「カックンブレーキ」にならないように注意しています。アクセル操作もガバッと踏まず、繊細なコントロールを意識しています。

運転を終えた後は「おつかれさま」「おやすみ」と声をかけるのも習慣です。こうすることで、コペンとの距離もますます近くなるような気がしますね。

―車内も拝見したのですが、すごくきれいに整えられていますね!

車内はシンプルを心がけていて、物をなるべく車内に置かないことと、コード類はポーチにまとめて整理するようにしています。ホコリも防げてかさばらないので、快適な空間づくりに一役買っています。他には、ドリンクホルダーやカードケースを手に届く位置に取り付けています。

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)に付けたドリンクホルダー
  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)に付けたカードケース

――その心がけ見習いたいです。愛車は今後、どんな予定がありますか?

近々、ドライブレコーダーを取り付ける予定です。視界を妨げないミラー型のものを検討しています。それから、サイドミラーの鏡面をブルー化したいと考え中です。後続車のヘッドライトの眩しさを軽減したいので、車検に対応する条件で選びたいです。

ドレスアップに関しては、フロントグリルガーニッシュをザラついた質感に塗装してみたいですね。見た目のアクセントはもちろん、虫が付きにくい効果も期待できそうです。

そして、いつかリバティウォークの「GT-Rルック」になるエアロキットを装着してみたいです。V型のメッキグリルがコペンのフロントデザインにマッチするんですよね。ワイドフェンダーなしでも十分カッコよく仕上がると思っています。

――カスタムしてどのように進化していくのか、とても楽しみです

コペンと一緒にドライブする時間は、私にとって最高のリフレッシュです。疲れた日もコペンに乗ると、自然と気持ちが前向きになれます。「いつも元気づけてくれてありがとう。これからもよろしくね」という想いを込めて、これからも大切にしていきたいと思います!

  • ダイハツ・コペン セロ(ドレスフォーメーション)のローブのヘッドライト

レイムさんにとって、コペンは心を解放する存在であり、創作活動のインスピレーションを与えてくれる大切なパートナーだと感じました。レイムさんのカーライフとともに、愛車もさらに輝きを増していくことでしょう。たくさんの素敵なエピソードをありがとうございました!

【X】
レイムさん

(文:野鶴美和)