使い慣れたスマホがクルマでも使えるディスプレイオーディオ。地図アプリがそのままカーナビにークルマのトレンドワード⑫
自動で走ったり、電気で動いたり、インターネットにつながったりと、クルマを取り巻くトレンドは今、めまぐるしく変化を続けている。この連載では、なんとなく分かった気になってしまいがちな最新キーワードを整理して、現在進行形のクルマのトレンドに迫っていく。
今回はカーナビ機能や車内エンタメをカスタマイズできる「ディスプレイオーディオ」。
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- スマートフォンの機能を活用できるディスプレイオーディオ
スマートフォンは、電話やメッセージのやり取りはもちろん、地図アプリで目的地への経路や所要時間を調べたり、音楽や動画を楽しんだりと、現代人に欠かせないツールになっている。
それらスマホの機能を、クルマを運転しながらでも利用できるようにしたのがディスプレイオーディオだ。
「ディスプレイ」機能と「オーディオ」機能を組み合わせたディスプレイオーディオにスマホを接続すると、車載ディスプレイで普段使い慣れた地図アプリをカーナビとして利用でき、電話の着信に対応し、音声操作でメッセージを送信できるようになるうえ、音楽を聴いたりラジオを聴いたりとエンタメ系アプリも使えるようになる。
ハンズフリー通話やメッセージ送信の音声操作によってわき見運転の抑制にもつながるだろう。
新東名高速道路や新名神高速道路、外環道など新たに開通する道路に対し、いわゆる据え置き型のカーナビでは最新情報への対応を待たなければ(あるいは更新作業をしなければ)ならなかったが、スマホの地図アプリをアップデートするだけで、すぐに最新のカーナビ機能を利用できる。
2019年にトヨタが発表したこのディスプレイオーディオは、同年9月にフルモデルチェンジした新型カローラシリーズへ国内トヨタブランドとして初めて搭載された。
インパネ中央に設置されたディスプレイにオーディオ機能とスマートフォン連携機能を搭載したディスプレイオーディオは、新型カローラシリーズでは7インチディスプレイが全車で標準装備となっている(オプションで9インチディスプレイも選択可能)。
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- 2019年の新型カローラシリーズでディスプレイオーディオを国内トヨタブランドとして初めて搭載した
スマホやオプションで機能を増やせるディスプレイオーディオ
スマホを接続しない状態のディスプレイオーディオは、ラジオ(AM/FM)、バックカメラの映像表示、USBメモリ内にある音楽・動画データの再生といったことが行なえる。
そしてスマホを接続すると、標準搭載のスマートデバイスリンク(スマホアプリと車載機器を連携して利用するための標準規格)が利用できるようになり、トヨタとLINEが共同で開発した音声認識機能の「Clova」を搭載したLINEカーナビをはじめ、LINE MUSICなどでの音楽視聴、radiko autoなどでのラジオ、LINEのメッセージ送受信といった各種サービスを利用できるようになる。
さらにフルセグTV視聴とセットになった3万3000円(税込)のオプションサービスに加入すれば、iOS(iPhone)のApple CarPlayとAndroidのAndroid Autoを利用でき、多くのアプリから自分好みのアプリを選択できる。
一方でスマホの操作は苦手、従来の車載型カーナビがいいと感じる人のために、トヨタ純正ナビと同様の基本操作が可能なエントリーナビキット(6万6000円(税込))とT-Connectナビキット(11万0000円(税込))も販売店装着オプションとして用意している。
2020年2月現在、このディスプレイオーディオに対応している車種はカローラ、カローラツーリング、カローラスポーツ、C-HR、アルファード、ヴェルファイア、カムリ、グランエース、ヤリス、ライズの10モデルとなる(ライズはスマートデバイスリンクでLINE MUSICなどが使えないほか、Android Autoには未対応など機能が異なる)。
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- トヨタ自動車 ディスプレイオーディオ
https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
次回はスマホともかかわりが深い次世代移動通信システム「5G」について紹介する。
[ガズー編集部]
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