自転車専用道路では最高速25km/hにも達する電動キックボードシェア・サービス~Neuron Mobilityを使ってみた
Neuron Mobility Pte. Ltd.はシンガポールベースのベンチャー企業で、シンガポールとタイのバンコクおよびチェンマイで、電動キックボードシェアのサービスを提供している。この電動キックボード、最高速は25km/hとなかなかのハイスペックで、街中を軽やかに移動することができる。
歩道では15km/h、自転車専用道では25km/hの最高速度を実現するNeuron Mobility
- 電動キックボードシェアを提供するNeuron Mobility
Neuron Mobilityは、バッテリーとモーターによる電動アシスト機能を持ったキックボードで、走り出しこそ人間のキックが必要だが、一度走り出してしまえば後はモーターだけで走ることができる。スピードは15km/hと25km/hの2段階で切り替えることができる。これはシンガポールの法律で制限速度が、歩道を走るときは15km/h、自転車専用道路を走るときには25km/hという2段階になっているためだ。なお、車道は走ることができないので注意しよう。
左手のレバーがブレーキ、右手側のメーターの横についているレバーがアクセル
前後ともサスペンション付きで、ヘッドライトやテールランプもある
Neuron Mobilityを利用するにはアプリの登録が必要になる。
▼iPhone版はiTunes Store
[https://itunes.apple.com/us/app/neuron-escooter-sharing/id1240649186]から、
▼Android版はGoogle Play Store
[https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hhyu.neuron&hl=en_US]
から導入することができる。なお、iPhone用のアプリは日本で検索しても見つからない(日本向けのiTunes Storeでは未公開)だが、Android用は日本のGoogle Play Storeでも公開されており導入することが可能だ。
利用するにはIDの登録が必要で、他のシェアサイクルと同じようにSMS(ショートメッセージサービス、電話番号同士でやりとりできるメッセージサービス)を利用した認証が必須になっているので、シンガポールで使おうと思っているなら渡航前に登録だけは済ませて置くのが無難だろう。シンガポールで登録するのであれば、海外でもSMSを使えるように「海外ローミング・サービス」への加入が必要になる。渡航前にチェックしておくか、現地でプリペイドSIMと呼ばれる売り切りのSIMカードを購入するなどしたい。
支払いはアプリ内に用意されているNeuron Payを利用して行なう。支払いは前払い(プリペイド)で、20SGD(1SGD=約81円なので、約1,620円)か50SGD(同4,050円)か、Neuron Passという定期券を購入する形となる。価格はスタート時に1SGD、加えて1分あたり0.12SGDが加算される形になる。それらは前払いした料金から引かれることになる。
借り出し、返却はオレンジのPマークで表示されているステーションで
- 借りる時にはQRコードを読み込む
Neuron Mobilityは電動アシスト機能を持っているため、バッテリーへの充電が欠かせず、基本的に借り出しと返却はアプリの地図上にオレンジのPマークで表示されている「ステーション」と呼ばれる駐車場で行なうことになる。中には充電器を兼ねたステーションもあった。
- 充電器を兼ねているステーションもある
- ステーションは地図上にオレンジ色のPで表示される
- 返却時の画面
借り方はシェアサイクルと同じで、アプリで電動キックボードのハンドル部分などに表示されているQRコードを読み込む。そうするとロックが解除されて動かすことができるようになる。なお、ロックが解除されていない状態で動かそうとすると盗難防止のアラームがけたたましく鳴り響くことになるので、まずはロックを解除してから動かすようにしたい。返却はその逆の作業でアプリの地図上にPマークで表示されているステーションに行き、そこでアプリ上から返却作業を行なう。返却作業は再度アプリからQRコードを読み込んだあと、車両の状態を写真で撮影する。アプリから返却完了になったことが確認できれば終了となる。
この電動キックボードだが、試乗してみると意外と楽しい。走りだしこそ人間のキックが必要だが、一度ある程度のスピードまで達すれば後はただ乗っているだけでよい。スピードはハンドルについているレバーで調整できるし、ブレーキももちろんある。自転車専用道路で25km/hの速度で走ってみるとかなり速く感じる。ただし、このスピードが出せるのは自転車専用道路だけだ。歩道の制限速度は15km/hなので、シンガポールの交通ルールを守って利用していただきたい。
- 軽快に楽しく乗れる
常夏のシンガポールでは自転車より使い勝手がよい!!
日本でキックボードというと、せっせと足で蹴らないとならないイメージだが、電動キックボードの場合蹴り出すのは最初だけで、あとはモーターの力で気持ちよく走ることができる。
特にシンガポールのシェアサイクルは電動アシスト付きではないので、日中は30度程になるシンガポールにおいては、正直汗をかいてしまう。その点、電動キックボードは風だけを感じながら走れるのでとても快適だ。日本にはない乗り物なので、シンガポールを訪れたら一度体験してみたい乗り物とも言えるだろう
ただし、サービスを提供しているエリアが限られている点、またバッテリーの残量次第で走れる距離が制限されてしまう点からも、長距離の移動というよりは、狭いエリアでの利用に限られそうだ。
- 青く塗られた部分がNeuron Mobilityのサービス提供エリア。我々が宿泊したオーチャードなどもエリア外だった
[ガズー編集部]
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