【連載全15話】第8話 日産マイクラ…「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集
2021年3月、新型トヨタ・ヤリスが「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これに関連して、欧州で最も権威ある自動車賞のひとつとされている同賞の歴代受賞車の中から、特に話題性の高い15車種をピックアップし紹介します。
日産マイクラ
1992年にデビューした日本名マーチの2代目。現在で言うところの欧州Bセグメントに属する、日本ではリッターカーと呼ばれていたコンパクトな3ドア/5ドアハッチバックである。日本のみならず欧州市場を見据えて開発された骨太な設計で、1993年に日本車として初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
ジウジアーロが手がけた先代の直線基調から一変して、全体的に丸みを帯びた親しみやすいスタイリングながら、よりスペース効率が向上した合理的なパッケージングを誇るボディー。エンジンは1リッター/1.3リッターの新開発直4 DOHC 16バルブだが、欧州向けにはPSA製の1.5リッターディーゼルも用意。変速機は5段MT、4段ATのほか、新たにCVTも加えられた。
1997年には内外装をマイナーチェンジし、電動ソフトトップを備えたカブリオレを日本市場限定で追加設定。1999年には1.3リッターユニットを1.4リッター(実際には1348cc)に拡大するなど改良を加えながら、英国工場を含め2002年まで生産された。
[ガズー編集部]
【連載全15話】「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集
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