【連載全15話】第15話 …日産リーフ「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集
2021年3月、新型トヨタ・ヤリスが「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これに関連して、欧州で最も権威ある自動車賞のひとつとされている同賞の歴代受賞車の中から、特に話題性の高い15車種をピックアップし紹介します。
日産リーフ
2010年に日本とアメリカで発売されたゼロエミッションの電気自動車(EV)。欧州では2011年に市販開始され、その環境性能の高さから同年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得。日産としては2代目マイクラ(日本名マーチ)に続いて2台目、EVとしては史上初の受賞となった。
EV専用として開発された、欧州Cセグメント級の5ドアハッチバックボディーのフロントに、最高出力109PS、最大トルク280N・mを発生する三相交流同期モーターを搭載して前輪を駆動。立ち上がりと同時に最大トルクを発生させられるモーターの特性を、独自の制御技術でコントロールし、中低速域では3リッターガソリンエンジン車並みの加速を可能とした。最高速度は145km/h。リチウムイオンバッテリーの充電時間は、200V普通充電でバッテリー容量100%までが約8時間、急速充電でバッテリー容量80%までが約30分。満充電による航続距離は200km(JC08モード)だった。
2012年のマイナーチェンジでモーターをはじめとする高電圧ユニットを一体化し、容積で30%、質量で10%を削減。その他の改良を含め約80kgの軽量化を達成し、モーターやエネルギー回生システムなどの改良と合わせて満充電時の航続距離は228kmまで延びた。2016年に世界累計販売20万台を達成、翌2017年にフルモデルチェンジし2代目となった。
[ガズー編集部]
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