[S耐向上委員会Vol.2]金石年弘選手が感じるスーパー耐久とファンの距離感の近さ

スーパー耐久をもっと盛り上げるために、いろいろな方がお持ちの想いやアイデアをお届けするGAZOO.comのコンテンツ「S耐向上委員会」。
第2弾はST-Zクラス 500号車 TEAM 5ZIGENの金石年弘選手です。

10歳から始めたカートで華々しい成績を上げ、鈴鹿のSRS-Fでスカラシップも獲得した有望株のドライバーだった金石選手。
全日本F3の後に挑戦したドイツF3でシリーズチャンピオンを獲得するという日本人初の偉業も果たし、その後も長くフォーミュラニッポンやスーパーGTで活躍したトップドライバーです。
ちなみにドイツF3でチャンピオンを獲得した年には、イギリスF3で佐藤琢磨選手、フランスF3では福田良選手もシリーズチャンピオンを獲得するという、日本人ドライバーの輝かしい活躍もありました。

さて、そんな金石選手が思うスーパー耐久とはどういうレースなのでしょうか。

スーパー耐久はレースとファンの距離が近づいている

ドイツのF3に参戦していた時に一緒に開催されていたのがDTMです。DTMは観客の数もすごくて、ドライバーとしてはすごくモチベーションがあがりました。同じ時期にイギリスで佐藤琢磨選手、フランスでは福田良選手も活躍していて、それもすごく刺激になっていました。

スーパー耐久は昨年からの参戦なんですが、いろんなトップカテゴリーの選手が走っていてすごくレベルも高いですし、少し前のスーパー耐久のイメージとは違いますよね。いろいろな車も走っていて競争も激しいので、すごくやりがいを感じています。

若手ドライバーにとっては最近はあまりサーキットで走り込むことができないので、経験を積むためのいいカテゴリーだとも思いますね。

ドイツにいる時にニュルブルクリンクの24時間レースなどの耐久レースを観に行きましたが、本当にファンの方がすごく盛り上がっているんですよね。
家族みんなで来てバーベキューをしていたり、おじいちゃんおばあちゃんもすごく楽しんでいるのに驚きましたし、モータースポーツが一つの文化になっているのかなと感じました。

最近は日本でも、特に24時間レースの時などはバーベキューやキャンプを楽しんでいるファンも増えていて、レースとファンの距離が近づいたように思います。
さらに、僕たちチームやドライバーも一緒に盛り上げていけるようなことをいろいろやっていけたらいいなと思います。

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金石選手のお話にあった「レースとファンの距離」、このことについてはスーパー耐久機構の桑山晴美事務局長ももっと近くなって欲しいという想いが強いそうです。
そんな桑山事務局長からいただいたコメントをご紹介します。

参加型のレースであっても、ドライバーやチームが観客に送りだされるようにスタートし、観客に迎えられるようにチェッカーを受けていただくことが目標です。

速さを競うためだけのレースではなく、皆がそこに集まり、様々な喜びや感動を立場の垣根を越えて楽しんでいく文化をさらに積み上げていければと思っております。

いかがだったでしょうか。スーパー耐久はレース時間も長く、現地観戦ではいろいろなコーナーに行ってみたり、バーベキュー(※可能なエリアがある場合)をしていたり、ちょっと読書してみたり、いろいろなスタイルでレースや雰囲気を楽しんでいらっしゃいます。

また、現地で観戦できない方も、『S耐TV』を通じて“お茶の間感覚”でレースを観戦できたり、マスコットキャラクター『えすたいすぱーく』のユルさにハマっている方も多いです。

レースは「カッコいい」「憧れ」といった高嶺の花的なイメージが強い方も多いかと思いますが、スーパー耐久はもっと気軽に、身近に、でも本格的なレースを楽しむことができちゃうんです。

プロドライバーのみなさんもパドックではメーカーやチームを超えて、リラックスした表情で会話しているところも見かけますので、機会があればぜひ話しかけてみて欲しいです。

(文:GAZOO編集部 山崎 写真:折原弘之、GAZOO編集部)