[S耐向上委員会Vol.5]HIRO HAYASHI選手が思う理想のチーム像とS耐観戦をより楽しめるアイデアとは?

  • #885 SHADE RACING HIRO HAYASHI選手

    #885 SHADE RACING HIRO HAYASHI選手

スーパー耐久をもっと盛り上げるために、いろいろな方がお持ちの想いやアイデアをお届けするGAZOO.comのコンテンツ「S耐向上委員会」。
第5弾はST-ZクラスとST-4クラスに2台体制で参戦するSHADE RACINGのHIRO HAYASHI選手です。

SHADE RACINGは、自動車内装部品のトータルサプライヤーの林テレンプが設立したチームであり、チームオーナーでもあるHIRO HAYASHI選手は同社の経営責任者を務められています。
そんなHIRO HAYASHI選手にSHADE RACINGのレース活動への想いや原動力、そしてご自身が思うスーパー耐久を盛り上げるアイデアなどを伺いました。

カスタマーレーシングのお手本となるチームに

僕たちSHADE RACINGが目指すところは、カスタマーレーシングを目指す方やチームに対してベンチマークとしてもらえるチームになることです。スーパー耐久はジェントルマンドライバーも出場でき、カスタマーチームも参戦できるということもあり、僕たちの目的にフィットしているレースなんです。

そして今年からスーパーGTにも参戦しているのは、入門編であるワンメイクレースからジェントルマンドライバーも参戦できるスーパー耐久、そして現在国内での頂点でもあるスーパーGTへと、カスタマーレーシングのステップアップの道筋を示したかったからなんです。

また、そもそもレースに参戦する根底の原動力として、僕たちは自動車部品メーカーとしてクルマの魅力を伝えてファンを増やしたいという想いが強くあります。
クルマの魅力の一つでもあるレースに参戦したいドライバーやチームに、「ああいうルートがあるんだ」ということを見ていただけたらなと思います。

スーパー耐久には5年前から参戦させていただいていますが、コロナ禍などのイレギュラーはあったものの、この5年間でお客さんの盛り上がりや注目度が高まって来ているのを感じています。
また、ST-QクラスができたことでOEMのメーカーさんなどが、直接スーパー耐久に関わることができるきっかけになりましたよね。

プロドライバーがたくさんエントリーしていたり、今すごくレースとしてバランスが良くなってきているのかなと感じています。

他のコンテンツとのコラボで楽しみ方が増えてほしい

ただ、レースを始めたい方にとって、エントリーコストが上がってきていることはとても負担だと感じています。
僕たちもST-4クラスに参戦していますが、86をオリジナルでレーシングカーにするのにもかなりのコストがかかるので、キットカーなのか、FIA規定なのか、ある程度のベース車両があれば参戦の敷居が少しでも下がるかなと思います。

共通部品を増やすなど、ある程度レギュレーションでコストの増加を抑えることもできるかもしれません。

僕個人としては、富士24時間の花火とかってすごくいいと思うんですよね。耐久レースなので少し間延びしてしまう時間があると思いますし、クルマだけじゃなくて他のコンテンツと組み合わせたイベントになると、家族も連れてきやすかったりとか、楽しめるんじゃないかなと思いますね。

サーキットって周りに何もないことが多いですが、例えば隣にスタジアムとかがあってサッカーの試合と行き来できたりすると楽しですよね。
ライブとレースもすごくいいと思います。どっちもうるさいから音が聞こえないかもしれないですけどね(笑)

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HIRO HAYASHI選手のお話を聞いていて、スーパーGTが開催されていたマレーシアのセパンサーキットでは、夜は人気アーティストのライブで若者たちが大盛り上がりしていたのを思い出しました。

今回はスーパー耐久機構(STO)の高谷克実スーパーバイザーから、HIRO HAYASHI選手のレースに対する想いやS耐のコラボ案に対してコメントをいただきました。
スーパー耐久シリーズは、プロチームとプロドライバーのみが出場するレースではなく、プライベートチームと技量・経験を身につけたジェントルマン(アマチュア)ドライバーが主役となり、プロとも競演出来る安全で公平なシリーズを目指しています。
また、コストコントロールと共にイベントを盛り上げ、お客様やチーム・ドライバーに喜んでいただけるレース環境を提供することは、我々STOとしての大きな課題であり常に意識しなければならない責任だと感じています。

S耐では、既存のモータースポーツスタイルにこだわらず、積極的に新しい試みにチャレンジし、新たな挑戦から見えてくる多くの手応えを実感しています。
将来に向けた自動車開発フィールドの提供、時代に合わせた情報発信、オリジナルキャラクター展開、他のイベントとのコラボレーションなどなど、現状に満足せず、モータースポーツの新しい形づくりへの挑戦を続けていきたいと考えています。
スポーツやライブとのコラボレーションで一石二鳥でレースを楽しみ、さらにそんなコラボレーションしたジャンルの方々がスーパー耐久にも参戦してくれたりしたら面白いですよね。

(文:GAZOO編集部 山崎 写真:折原弘之、GAZOO編集部)