[S耐向上委員会Vol.9]加藤寛規選手が思う、新たなファンを獲得するためのアイデアとは?
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2号車 Ksフロンティア KTMカーズ 加藤寛規選手
スーパー耐久をもっと盛り上げるために、いろいろな方がお持ちの想いやアイデアをお届けするGAZOO.comのコンテンツ「S耐向上委員会」。
第9弾はKsフロンティア KTMカーズから参戦する加藤寛規選手です。
レースファンにはおなじみのベテランドライバーの加藤選手。ジュニアフォーミュラからフォーミュラニッポン、スーパーGTでもGT500、GT300に参戦、ル・マン24時間のほか、アメリカやアジアのル・マンシリーズなどにも参戦しています。
スーパー耐久でも2017年にST-TCRクラスでチャンピオンを獲得するなど、選手のみならず監督やアドバイザーとしても幅広く活躍されています。
スーパー耐久機構(S.T.O)のアドバイザーも務める加藤選手からも、実現したらうれしいアイデアが出てきましたよ。
いろんなクルマを選べるのがスーパー耐久の魅力
スーパー耐久はジェントルマンドライバーとかそれほど経験のないドライバーでも参戦しやすい土壌をつくらなくてはいけない。そうはいってもレースなので、クラッシュするとケガもするしお金もかかるので、その辺をスーパー耐久のドライビングアドバイザーとして少しでも良くなるように協力していけたらと思っています。
参加型のレースではありますが、やってはダメなことをしっかり伝えながら、ドライバーだけじゃなくてチームも一緒に成長していっているレースだと思います。
最近はいいレースやバトルが多いですし、参戦台数も増えてきていますので、いい感じ盛り上がってきていると思います。
参戦台数が増えているのは、自分たちでマシンを造らなければならないST-1~5クラスに加えて、ST-XクラスやST-Zクラスなどが加わったことが大きいですよね。
メーカーが作ったクオリティの高いマシンを、もちろん高いですけど購入できて、すぐ走らせられて、トラブルも少ない。ジェントルマンドライバーがドライビングに集中できる環境が整ってきているように感じます。
僕たちのチームはオーナーの高橋(一穂)さんがKTMのインポーターをやっているということもありますが、もちろん勝つために他とは違うマシンを選んだり、自分たちで楽しんだり、観ている方にも楽しんでもらえるマシンを選んでいます。
そういうことができるというのもスーパー耐久の魅力だと思います。
このKTM GT-Xというマシンは、海外ではGT2クラスのレースに参戦したり、ナンバー付きのクルマですので公道でも走り始めているんです。
芸能人のチームとかが参戦してくれたら新たなファンの獲得も
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2号車 シンティアム アップル KTM (c)スーパー耐久機構
具体的な例は思いつかないですけど、お客さんにサーキットに来てもらうのではなく、僕たちがお客さんのところに行ってレースを見せられたらいいと思います。
いろいろなカタチでレースが開催されて、参戦しているドライバーやチームももっと楽しめるものになっていけば、もっとたくさんのドライバーが参加したり、参戦するチームが増えると思いますし、そうすれば観ている人にも楽しんでもらえますよね。
あとは、すごくYouTubeのライブは頑張ってもらっていますが、できたら地上波のテレビ放送で流れてくれたらいいですよね。
それで芸能人のチームが出てくれたら面白いかもしれない。もちろんレースなのであるレベルまで達してもらうことは必要ですが、参戦してもらってレースの楽しさを広めてもらえたらと思いますよね。
僕は以前、岩城滉一さんのカートチームに所属していたことがあって、岩城さんご自身がモータースポーツが大好きですごく発信してくれていたんです。そうすることで、今までレースにまったく興味のなかった方に見てもらえる可能性もあると思います。
あと身近なところでいうと、ST-XやST-Zクラスの中でも、ジェントルマンドライバーだけのチームが参戦できるようなクラス分けがあってもいいかもしれません。
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実は、「僕がやりたいことは形になってきているんですよね」という加藤選手。それはレースの距離を長くすることだそうです。
「500kmのレースであれば一人1時間以上は乗らないとダメですし、レースや走ることの大変さを理解しながらスキルを磨いて欲しいんです。それでも好きでいてもらえるようなレースにしていきたいと思います」と、スーパー耐久をよく知り、多くのジェントルマンドライバーの方と接してきている加藤選手の想いが感じられました。
今回は加藤選手とも常にコミュニケーションを取っているスーパー耐久機構の桑山事務局長からコメントをいただきました。
ジェントルマンドライバーの皆様に心から楽しんでいただいたり、他レースにステップアップしていただく練習の場としてこれからも共に協力し合い、スーパー耐久の価値を高めていけましたら幸いです。
スーパー耐久、そしてレースが盛り上がるために、いろいろな方面での放送、露出が増えると嬉しいですね。
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:スーパー耐久機構、GAZOO編集部)
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