キャンプに星空撮影に自己表現に、「人生を楽しくしてくれる」相棒ジムニー
「ジムニーをどんな風にしていこうかと考えると、ワクワクを抑えても抑えても微笑がこみ上げてくるくらい楽しい気持ちになる」というロクヨンキャンパーさん。
老舗カスタムパーツショップから購入して装着したアイテムもあるが、100円ショップやホームセンターで買い揃えた商品を使って自分で加工した自己流カスタムも少なくないという。
「工藤自動車のフロントバンパーの装着や、タイヤハウスの防錆塗装など、カスタムは基本的に自分でやっています。とはいっても、僕はジムニー歴も短いし、もっと本格的なカスタムをしている人からすれば、お恥ずかしいんですけどね(笑)。
だけど、あーでもない、こーでもないってやりながら、自分の手で少しずつ変わっていくというのは面白いですよ!」と、無邪気で屈託のない笑みを見せた。
まるで、子供が新しいおもちゃを与えられたときのように喜びながら、カスタムライフを楽しんでいる姿を見ると、見ているこっちまで心が弾んでくる。
ロクヨンキャンパーさん曰く、ジムニーは純正でも充分かっこいいが、カスタムしがいのあるクルマでもあるという。
都会の街並みにしっくりくるデザインからオフロードを駆け抜けられるワイルド仕様までその方向性は様々で「おお!そうきたか!」というカスタムを施した個体に会うことも多いそうだ。
「僕は、無骨な感じにしたいなと思っているんです。だから、カラーをオリーブ、黒、差し色に赤の3色でまとめるようにしています。そうすることによって、統一感が出たのは良かったのですが…。
気付けばオリーブ色の物ばかり買うようになってしまいました。帽子やズボンとか、あれ?またオリーブ色買ってるじゃん!って。オリーブ色がテーマカラーなのはジムニーだけで良かったのに、いつの間にか自分まで(笑)」
家族やペットなど“ずっと一緒にいると似てくる”という説があるが、ロクヨンキャンパーさんとジムニーは、まさにこれかもしれない。
そんなロクヨンキャンパーさんのカスタムは、どれも個性がキラリと光るようなものが多いが、1番“らしい”カスタムはココだ。
「キャンプでテントを張る時に使う“パラコード”という紐があるんですけど、それをハンドルにぐるぐる巻いているんです。パラコードの種類って沢山あるので、自分のお気に入りの色や柄が見つかりやすいと思うんです。ハンドルカバーで良いのがないなぁという人には、是非オススメしたいです!
ちなみに僕は、軍用仕様のパラコードを使っているんですけど、軍用という響きが、なんとなく気分的に無骨になったという感じがして好きです」
アウトドアテイストなデザインのハンドルカバーをネットで探したものの、自分のイメージするものが見つからなかった時に、この方法をふと思いついたそうだ。
DAMD製グリルの形状をオマージュして自分で描いたというお手製デザインステッカーも“らしい”カスタム。“ロクヨン”は新型ジムニーの型式で、インスタなどのアイコンにはキャンプ好きな自分を表現する“キャンパー”という文字を追加しているという。
「周りと被るのが好きじゃなくて、個性を出したいと考えていた僕にとって、自分で作るというのはピッタリの方法だなと感じています。ステッカーシート、デザイン画、カッターさえあれば、どんな風にでもなりますよ」
給油口やタイヤの泥除け部分に貼られたステッカーは、ロクヨンキャンパーさんのこだわりと愛情が詰まっている作品なのだ。
撮影当日に、もしよければ…と渡されたナンバープレート隠しは、100円均一の黒いプラスチックのまな板に、同じく100円均一で購入したマグネットを接着剤で貼り付けたものだった。
自分のフレーバーをまとったアイテムは、間違いなくロクヨンキャンパーさんのカーライフを豊かにしているのではないだろうか。
「大自然の中で過ごすというのもキャンプの醍醐味ですが、僕は星景写真(※星空と風景を一緒に映す写真)を撮るためにキャンプに行っているようなところがあります。星空の下でカメラの三脚をセットするんですけど、手元が暗いと作業しずらいんですよ。だから、4連ルーフランプは早急に装着したいなぁって。
シーエルリンクさんの梯子とルーフラックは取り付けているので、セルフタイマーの10秒のボタンを押して、ダッシュで梯子を駆け上がって、僕もちゃっかり星空写真に収まるということをしています(笑)。
駆け上がるのに必死すぎて、あの人何やってんの?と思われるかもしれませんけど、撮れた写真はやっぱり綺麗なんです。遠くからでもボタンを押せばシャッターが切れるリモコンもあるんですけどね~。お値段的にまだ手を出せていません」
一生忘れられないという星空は、平日の真夜中3時に海岸沿いをドライブしながら見た“双子座流星群”だそうだ。闇夜にまるで油を塗ったかのように輝く満天の星は、胸が痺れるような美しさだったという。
唯一の心残りは、流星群を見ることができたのに、あまりにも綺麗で願い事をするのを忘れてしまったことなのだとか。
ゴールデンウィークは、千葉から鹿児島までの長距離車中泊旅を予定しているそうで、星空を思う存分撮影してくるのだと笑うロクヨンキャンパーさん。すると、ふと真面目な口調になって、こんなことを言いはじめた。
「あの時、街中で偶然ジムニーを見かけなかったら、星景写真もカスタムもキャンプも、こんなにも面白い経験はできなかったんですよね。そう考えると、愛車にして良かったなとしみじみ思います。巡り合わせって不思議ですよね。
ジムニーに乗るようになってから、ただ運転するのも好きになったんですよ。街でジムニー同士がすれ違うと、会釈というか、目が合うというか、そういうのも結構面白くて。上手く言えないけど、クルマでこんなにも日常がワクワクするとは、思ってもみなかったんですよね」
『人生、楽しい方がいい』と、おそらく多くの人が思っていることではないだろうか?
そのひとつの手段として、“クルマ”という選択肢があることを具現化しているロクヨンキャンパーさんは、人生を豊かにするスパイスとして、これからもジムニーで走り続けるのだろう。
取材協力:フェスティバルウォーク蘇我
(⽂: 矢田部明子/ 撮影: 平野 陽)
[GAZOO編集部]
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