これが最後のMT＆ガソリン車!? スバル BRZは乗り味を愉しむ“僕の必需品”

前車インプレッサとはまさかの別れを経験したsbr6piecesさん。買い替えのクルマとして考えたのは自身最後のガソリンマニュアル車になるだろうということで選んだスバル BRZ。

もともとデザインが気に入っていたクルマだったものの、いざ乗り始めてみると初めてのFR車の乗り味はもちろん、思わぬ人との暖かさに触れることになったと言います。

そんな、sbr6piecesさん×BRZのお話です。

――現在のBRZを含め車歴はずっとスバル車だったんですか？

最近はずっとそうですね。最初はGC8型のインプレッサWRXのSTIバージョン、次にSG型のフォレスターの前期、そのあとに同じフォレスターの後期に乗って、そのあとはレガシィツーリングワゴン、インプレッサとつないで今のBRZです。

――生粋のスバリストですね！

そうですね。スバル車はボクサーサウンドが大好きでそれが気に入っているんですが、乗り継いでいるのは安定した走りが一貫して感じられるからそこもいいなって。その前はトヨタ レビンとかにも乗ってきたんですけどね。

――クルマ好きがわかる車歴ですが、BRZへの買い替えの経緯はどんなものだったのでしょうか？

前のクルマが事故に遭ってしまって全損してしまったんですよ。直すだけでも相当お金が掛かるということだったので買い替えようとなったんです……。

そこで、この機会にとガソリンマニュアル車で今買えて乗りたいクルマはどれとなった時にたどり着いたのがこのクルマだったんです。最初はWRXのS4とかも考えたんですが、予算面で折り合いがつくのがBRZだったので。

――新車購入ということですが、こだわったポイントは？

白いクルマが好きだったので、色はホワイトにしたいなとは思っていました。STIのエアロを組む時にモノトーンにできるのもいいなって。あとは特に換えませんでした。

というのも、最初はBRZのポテンシャルを知りたいというか、素のままで乗ってみるとどんなクルマなんだろうという気持ちが強かったので最初からいじることはしませんでした。エアロは初めから付けてしまいましたが、その他のボディパーツは後々でいいかなと……。

というのも前に乗っていたクルマはリップスポイラーが割れてしまったことがあって、一時期サイドスポイラーだけの時期があったんです。そうした状態で乗っていたら乗り味が全然違ったという経験をしていたので、このクルマでもそうした違いを味わいたいなって。

――ご自身の経験に裏付けられたものだったんですね。2023年の春先に納車されたようですが、乗ってみての第一印象はどうでしたか？

ずっとスバルの四駆に乗っていたので、初めてFR車に乗ったんですが、その動き方が全然違うなって感じました。フロントタイヤの接地感が全然なくて。最初は違和感がありましたが、だんだん後ろのタイヤで操る感じが楽しくなってきたなって思います。

以前は前輪が引っ張っていく感覚があったんですが、BRZはそれがないから最初は大丈夫かな？って感じでした(笑)。

――新しい愛車を迎えて、お出かけの頻度は増えたりしましたか？

最近は生活の環境が変わって出かけやすくなったのもあるので、前よりは出かけていることが多いと思います。

――BRZを手にした当初、周りの方からの反響はどうでしたか？

ビックリされました。「イメージと違う」って。僕のキャラクターとは違うと思われたんですかね(笑)。

――ドライブにもよく行くようですが、行きつけの場所などはありますか？

最近は「頭文字D」の聖地巡礼系のドライブが多いですね。群馬の榛名山とか。もともと「頭文字D」は読んでいましたが、SNSを見るとけっこう聖地巡礼ドライブをされている方が多かったので、自分も刺激されて(笑)。

榛名山ならではのワインディングを楽しめるのがこのドライブの魅力ですし、BRZなので前のクルマよりも山道を走ってみたいという思いが強くなってきました。

――買われて1年ほど経ちましたが、まだカスタムしたいという思いには駆られていないですか？

実は先日からちょこちょこ始めたんです。ボディパーツを購入して付けたんですが、それによって鼻先が軽くなって、よりFR感の強い走りになったという感じがします。そうした違いが楽しめるようになったので気に入っています。

――カスタムのお話を伺うと、ドレスアップよりも機能的な面を重視している感じですか？

そうですね。フォレスターで感じたことがベースになっているんですが、もともとは趣味のスノボでスキー場へ向かう高速を走る時にフワフワ感のある走りをしていて「危ない」「怖い」と感じたことがキッカケだったんです。

それで車高を下げてフワフワ感を減らしたことをキッカケに見た目よりも乗り心地を変えるカスタムを意識するようになりました。

――そういうきっかけだったんですね。そんな愛車とのカーライフで特に印象深いことは？

クルマの思い出とは異なるかもしれないですが、人の温かさを知ったというか。というのも、このBRZの前のインプレッサが全損事故に遭ったということもあって落ち込んでいたんですが、買い替えた時にSNSフォロワーさんからはげましの言葉をたくさんいただけて。

顔も知らない人たちからこんなにあったかい言葉をもらえるのかと、本当にうれしかったんです。

――事故に遭った前車の写真を見ると、かなり大破していましたがお怪我は？

それが全然なかったんですよ。もしかしたらクルマが僕のことを守ってくれたのかなって感じがします。スバル車の剛性の素晴らしさあってのことだとは思いますが。

――前のクルマもかなり楽しんで乗られていたようですので、やっぱり切り替えるのは大変ですよね。

そうですね……。でも、せっかく乗り替えるチャンスができたと前向きに考えるようにしました。それで乗れるのがBRZだからいいじゃないという感じで。

――いい出会いができて良かったですね。BRZとの忘れられない、思い出深いドライブスポットはありますか？

最近だとつま恋のパノラマラインですね。2～3回出かけているんですが、キャベツ畑の中にまっすぐな道があってそこを走ると季節をすごく感じられるんですね。四季ごとに行きたくなるステキなドライブスポットです。

一本道なのでクルマで走ると気分が良いんです。夏の終わりくらいに行ってきたし、秋の紅葉なんかもここに見に行って。今度は春先にも行きたいなって思います。

あとは碓氷峠の眼鏡橋というところも好きで、よく行っています。

――そんなBRZで特に気に入っているポイントは？

やっぱり全体的なフォルムが好きですね。クルマに乗るたび、「なんてかっこいいクルマなんだ」って感激しますよ(笑)。それに加えて性能面の良さも気に入っています。

実はBRZがデビューしたころから気にはなっていたんですよ。ただ、ずっと四駆に乗っていたからFR車に乗ると物足りなく感じるだろうなとは思っていました。それでも乗ってみて、本当によかったです。

――今後、このクルマでしたいことや行きたいところはありますか？

行きたいところで言えば、茨城県の結城病院というところですね。すごく凝った建物の施設でドラマのロケ地にもなっているみたいなんですが、そこで写真を撮ってみたいなって。あとは表参道や丸の内など、イルミネーションのある街中を走ってみたいですね。

――では、このBRZはどんな存在ですか？

「必需品……欠かせないモノ」ですかね。僕の住んでいる北関東のエリアはクルマが必須なモノではあるんですが、このBRZは見ていても走っていても楽しいし、いてくれないと困るモノでもあるんで、大切にしたいです。

遊びに行くだけでなく通勤でもこのクルマに乗るから、もしかしたら自宅にいる時よりこのクルマと過ごしている時間が長いかもしれないです。

【Instagram】
sbr6piecesさん

（文：福嶌弘）