ローバーミニの可愛さに一目ぼれ! 21才の女性オーナーが初の愛車と過ごすキラキラカーライフ

  • ローバーミニ(クラシックミニ)

「もう、一個一個すべてがかわいい! 苦労していると感じることもないです。それも含めてめっちゃ楽しいです!!」

キラキラした笑顔でとても嬉しそうにそう話してくれたのは、初めての愛車としてローバーミニを選んだという東京都在住のあすみんさん(21才)。
購入してから4ヶ月目の現在は、デリカに乗るお父さんと一緒にドライブに出かけたりオフ会に参加したりとカーライフを満喫しているという。

とはいえ、彼女が生まれた頃のクルマだけに、重ステだったりメンテナンスだったりと性能や機能面は現在のクルマに比べたら大変なことも多いのでは?と考えてしまいがちだが、あすみんさんは、そういった特有の苦労もすべて楽しさに変換し、このミニを溺愛しているのだ。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)

「免許は18才の時に、父が『マニュアルを取ったほうがオートマの素晴らしさがわかる』というのでマニュアル免許を取りました。そして、私自身もせっかく取ったのならマニュアル車に乗りたいなと思っていました。ただ、その頃はまだミニに乗ると決めていた訳ではないんです」

「でも、小さいクルマが好きで、ミニだったりジムニーだったりコペンだったりといろいろ考えているうちに、やっぱり街で見かけて『かわいい!』と一目惚れしたこのミニに戻ってきました。こじんまりした形と優しい雰囲気が好きなんですよね」

  • ローバーミニ(クラシックミニ)
  • ローバーミニ(クラシックミニ)

こうしてお父さんと一緒にミニを探し始めたあすみんさんだが、この1台と出会うまでには一筋縄ではいかなかった様子。

「最初に買おうと思ったクルマは見積もりを取った翌日に売れてしまって、次に見つけた1台も売れてしまって…。そんな中でこのミニに出会いました。そのお店のなかではかなり高かったんですけど、3度目の正直ってことで手を伸ばしたんです」

そして4ヶ月前にあすみんさんの愛車となったのが、2000年製のミニ セブン(-XN12A-)。BMW傘下になる以前、“ローバーミニ”や“クラシックミニ”と呼ばれるモデルの最終型で“ラストミニ”と言われる超希少車だ。
排気量1300ccのマニュアル車で、走行距離は約6万キロ。しかも状態が良い個体だったというから他のローバーミニに比べて高額だったのも頷ける。
日本での正規販売はなく並行輸入車だったため、初年度登録は2002年となるそうだ。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)

初めての愛車にもかかわらず、パワステなし、マニュアルミッションの古いイギリス車。現代の快適なクルマを知っている私たちからすると、使い勝手やメンテナンスなどいろいろと大変なのではと考えてしまいがちだ。
しかし、そんな苦労も含めてすべて愛おしく楽しさにつながるのが“愛車”たるもの。あすみんさんにとっても、それは同じだった。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)

「中も外も、もうすべてがいちいちかわいくて! 重ステなのも最初は車庫入れが大変だったけれど慣れれば大丈夫です。ミニに乗るまでは家にあるオートマのデリカに乗って遠出したりしていたんですけど、マニュアルのミニに乗るようになってマニュアルの楽しさがわかりました(笑)」

『マニュアルを知ればオートマの素晴らしさがわかるはず』というお父さんの思惑からは少々はずれてしまったようだが、楽しそうにこのミニセブンを運転するあすみんさんを見ると結果オーライと言えそうだ。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)
  • ローバーミニ(クラシックミニ)

そんなあすみんさんに『愛車の特に気に入っているポイントは?』と尋ねてみると「全部だからなぁ…」と返答にとても困っていて、そのようすがとても印象的だった。

「うーん、外装だったらヘッドライトの丸目とホイールかなぁ。フェンダーミラーも含めて丸っぽさがやっぱりいいですよね。純正ホイールは納車後に購入したもので、今はスタッドレスタイヤを装着中ですが夏タイヤに履き替えるときにはこのホイールに組み替える予定です。あとは後付けした純正キャリアですけど、なんと自分のニックネーム入りなんです!!」

  • ローバーミニ(クラシックミニ)

あすみんさんのネーム入りキャリアについては、同行していたお父さんが詳しく教えてくれた。

「タイヤ4本積み用の純正キャリアは『絶対つけたい』と言っていたんです。で、年明けにミニの集まりもあるニューイヤーミーティングに行った時に、たまたまフリーマーケットでこのキャリアを見つけて半額以下で買うことができました。キャリアについているプレートは、その場で文字を決めて打ってもらえるサービスがあったので“あすみ”と“ミニ”をかけあわせた“ASMINI”、そしてミニセブンの意味の“327”を組み合わせたんです」

あすみんさんも「自分のクルマに名前が入っているとより愛着がわきます」とこの愛称入りキャリアのおかげでさらに愛着が湧いた様子。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)
  • ローバーミニ(クラシックミニ)
  • ローバーミニ(クラシックミニ)

「外装だけでなくて、内装も全部がかわいいんですよ! 手動の窓も楽しいしグローブボックスも使ってます。ハンドルの細さはあまり感じないです。あと買ったときからですけどリヤサイドの窓にスモークが貼ってあるのも、中が見られないし日除けになるので気に入っています」

「そうそう、このラストミニだけ純正イモビライザーもついているのでセキュリティ対策もばっちりです。ヒーターは寒い国のクルマだからかしっかり効いていますね。クーラーもついていますがまだ夏を越したことがないので実用性はわからないですけど…」

純正オーディオがリヤシートの下に装着されているのも珍しいが、お父さんによると、ブルートゥース通信でスマートフォンの音楽をFMに飛ばして音楽を流せるようにしているんだとか。純正の特徴はそのままに現代のアイテムで利便性を高めているというわけだ。

  • ローバーミニ(クラシックミニ)とオーナーのあすみんさん
  • ローバーミニ(クラシックミニ)

そんなあすみんさんは、運転するときはワークマンで買ったという指穴あきのグローブを愛用。重ステのウッドハンドルでの運転にはいい滑り止めになりそうだ。また、赤いミニセブンがさらに可愛く見えるサンシェードは、わざわざサイズが合うようにカットして調整しているほどのお気に入りアイテムだ。

「まだ乗ってから4ヶ月ですし、今は本当に楽しいのでこのクルマ以外には考えられないです。メンテナンスは購入したお店でしっかりやってもらっていますし、オフ会で出会う人たちも年上の方たちばかりですけどみんなすごく親切で優しくて。本当にこの大好きなミ二に乗れてよかったです!」

  • ローバーミニ(クラシックミニ)とオーナーのあすみんさん

たとえ輸入車の旧車でしかもマニュアル車という一般的にはちょっと難易度の高いクルマであろうとも、オーナー本人に愛があれば苦労も楽しさに変わる。そして笑顔を絶やさず運転している姿をみれば、また周りもそれを応援したくなるものだ。
あすみんさんとローバーミニセブンの紡ぐカーライフは、そうして周りにも笑顔を与え続けてくれるに違いない。

『GAZOO愛車広場 出張撮影会 in 千葉市』

取材協力:フェスティバルウォーク蘇我

(⽂: 西本尚恵/ 撮影: 古宮こうき)

[GAZOO編集部]

出張撮影会で出会った素敵な愛車ストーリー(たっぷり撮影)

出張撮影会での愛車訪問(3カット撮影)