買い物から雪山まで普段使いに大活躍! 26才が所有するボルボ240は、ちょっと古くておしゃれなセダン

  • ボルボの240セダン(AB230)

1980年代から参戦したツーリングカーレースでボディ剛性や走行性能の高さなど質実剛健な印象を与え、その後はファッショナブルなセダンやワゴンとしても人気を博してきた北欧スウェーデンの自動車メーカー『VOLVO』。

1990~2000年代にかけて「まだまだ元気に走るネオクラシックな雰囲気がおしゃれな外国車」として、広い世代、特に若者からの支持を得てブームとなった時期を思い起こすユーザーも多いかもしれない。
当時を例えるなら、当時もののヴィンテージジーンズをカッコよく履きこなすジェントルマンに憧れて、若者がヴィンテージ物を身につけるファッションが流行した、といったぐあいだろうか。

そして、3点式シートベルトを開発して特許を無料開放するなど、安全性や最先端技術を追求するブランドというイメージも強いのではないだろうか。

  • ボルボの240セダン(AB230)

今回ご紹介するボルボ車のオーナーは『おとうふたべたい』さん(26才)。乗っているのは『クラシックボルボ』と呼ばれる世代の240セダン(AB230)だ。
セダンらしい角ばったスタイルで渋くて落ち着いた雰囲気の北欧車と、パーカーをラフに着こなすオーナーがセットになった途端、とても自然におしゃれでクールな空気感に変化するから不思議だ。

  • ボルボの240セダン(AB230)

「これに乗る前はフォルクスワーゲンのポロGTIに乗っていましたが、1年ちょっと前に乗り換えることになり、特にメーカーにこだわらずちょっと古くて長く乗れるクルマがいいなと思ってました。

ただ、うちの実家の家族がボルボに乗っていたのでなんとなくボルボを探していたんです。そんなとき、たまたま見た目もいい感じで、予算の範囲で収まるこのクルマがオークションに出ていたので購入することにしました」

  • ボルボの240セダン(AB230)
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そうして購入したボルボ240は1990年製の4ドアセダンで、グレードはGLリミテッドという特別仕様車。排気量2300ccで4速AT車となる。
ポロに続く2台目の愛車も輸入車続きだけにクルマ好きでこだわりもあるのだろうと思ったが、実はもともとそんなにクルマが好きというわけでもないのだという。

「単純に周りの友達が好きで詳しかったので、それで僕もクルマを買ってみたという感じです。僕自身はあまりクルマの知識もなくて…。でも免許はマニュアルで取りましたね。で、気がついたら古いものが好きになっていて、この角ばった見た目も気に入った240を見つけたときに買いたいと思ったんです」

  • ボルボの240セダン(AB230)
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ご自身の愛車はこの1台のみということもあり、現在は買い物や外出などの普段使いから雪山などへの趣味用、そして奥様と出かけるファミリーカーとして大活躍。

「購入時は19万5000キロくらいでしたが、いまが20万1500キロなのでちょうど1年間で1万キロ乗ったくらいです」と、生活になくてはならない存在だ。

  • ボルボの240セダン(AB230)
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取材時は雪対策バッチリ仕様にはなっているものの、基本的には外装はノーマルを維持。
「スノーボードが趣味で友達と雪山に行くので、キャリアを装着してタイヤもスタッドレスにしています。それに大雪対策でタイヤチェーンも常に積んでるので何かあっても安心かなと」

ちなみに、240といえばワゴンのイメージが強いという方も少なくないと思うが「全体的な雰囲気も気に入っていますけど、特に好きなのがテールの形ですね。だからワゴンではなくセダンモデルを探しました」とのこと。

  • ボルボの240セダン(AB230)
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そして、シックで美しい内装は、特別仕様車ならではの本革シートやステアリングが印象的。
「実は僕的には特別仕様のレザーシートよりもモケット(布)製のほうがよかったりします。革は傷みやすいと思うので(苦笑)。とりあえず、購入してからダッシュボードカバーと足元のフロアマットを綺麗にしました」

また、年式的にはトラブルも気になるところだが、プラグコードなど消耗品を交換した以外、今のところ特に手を加えているところもないという。このあたりは、さすが堅牢なボルボ車といたっところか。

  • ボルボの240セダン(AB230)
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「今、このクルマってすこしリヤ下がりになっているのがちょっと気になっているんですよね。なので今後はフロントの車高を下げてそれを解消できたらいいなと思っています」

大のクルマ好きというほどハマっているわけではないけれど、外国製のクラシックカーを選択し、普段使いに雪山にと積極的に愛用しているおとうふたべたいさん。その姿はとても自然体で、だからこそ見た瞬間にクールでカッコよいと感じたのかもしれない。

そして、そんなオーナーが無意識に選んだクルマが質実剛健なボルボ製というのも、ある意味“必然”だったとすら思えてくる。
『ボルボ』はラテン語で「私は回る」という意味を持つという。30年を経て自らよりも若いオーナーのもとに廻ってきた240セダンとともに、これからもいろんなところに出かけ、充実したカーライフを送っていってほしい。

『GAZOO愛車広場 出張撮影会 in 千葉市』
取材協力:フェスティバルウォーク蘇我

(⽂: 西本尚恵/ 撮影: 古宮こうき)

[GAZOO編集部]

出張撮影会で出会った素敵な愛車ストーリー(たっぷり撮影)

出張撮影会での愛車訪問(3カット撮影)

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