楽しいカーライフとは何だろうか? トヨタ2000GTと穏やかに過ごす一時
カーライフの楽しみ方は“自分次第”と話すのは、トヨタ2000GTに乗る「てつはたさん」。21歳の頃に港区のディーラーに飾ってある姿に目を奪われて、それからずっと乗りたいと思っていたそうです。
2年間ほど探し回って、ようやく手に入れた愛車は、目に入れても痛くないほど可愛いと話してくれました。73歳になった てつはたさん の思うカーライフとは?
今回は、てつはたさん×2000GT のお話をお届けします。
――21歳の時に憧れたクルマが、現在愛車になってどうですか?
すっっっっごく嬉しいですね(笑)。当時、このクルマはとても高価でね~。まだまだ若造の僕には買えなかったんだけど、今やっと愛車として迎え入れることが出来たなと思っています。
ここまで頑張ってこれたのか……と感慨深い気持ちになりますね。
僕のような人って、沢山いると思うんですよ。阿蘇山にドライブに行くことが多いんですけど、オートバイに乗っている人がヘルメットを脱いだら60歳くらいの方というパターンが多いのは、まさにそれだと思います。
あの方も僕と同じように、大人になって乗れるようになった口かな?と眺めています。
――なるほど。確かにそうかもしれませんね。しかし、阿蘇山にドライブなんて素敵です♪実は、1回は行ってみたいドライブスポットなんですよ。
そうなんですか!? 阿蘇の大自然に囲まれて走るのは気持ちいいですよ~!是非行ってみてほしいです。
――よくドライブに行かれるんですか?
そうですね。全国各地にドライブに行っています。仕事はリタイアしているから、時間は沢山ありますしね。
2000GTのクラブに入っているんですけど、今年はクラブ会員の方と福井に越前ガニを食べに行きましたよ。去年は、日本最北端にある礼文島に行くために、北海道までフェリーに乗って向かったんです。
こういう風に2000GTを所有することで、楽しく過ごせる時間が増えることが大事だと思っているんです。価値があるとかそういうのではなくて、乗って笑顔が増えること!幸せだなと思えること!これが大事です。
――どういう時に、それを感じますか?
う~ん、全部かな。ツーリングやサーキットを走った時、ハンドルを握って内装を見渡しただけでも幸せだなと感じます。
あとは、普段着で気軽に乗れるところもですね。あくまでも個人的な意見なんですけど、フェラーリってパリッとした服を着ている方がクルマに似合っているなと思うんです。
だけど、僕は作業着のことの方が多いし、73歳の老人だし、それ無理だなぁと(笑)。2000GTはそんな僕が乗ってもカッコよく見えるから、隣に立つ度に笑顔になります。大変なことも多いけどね……(笑)。
――例えばどんなことですか?
故障も多いし、それを修理できるショップが少ないんですよ。トヨタディーラーに持って行ったことがあったんですけど、ウチでは見切れないと断られたこともありましたから。
MAZDAの試験場を走った時は、デファレンシャルギアが割れてオイルをばらまいてしまったことも……。参加者やMAZDAの人に掃除してもらってね~、大変申し訳なかったなと今でも思います。
せめて、MAZDA車ならよかったのに……。
――確かに。そこ大事ですよね。
ちょっと(笑)!追い討ちかけないでよ(笑)!
――あ、すみません。つい……。
まったくもう~(笑)。さっき話した通り、修理できるショップが限られているから、レッカーで東京に送ったりで大変だったんですから。
あっ!ところで、内装の写真が欲しいと仰っていたんですけど、手元に2000GTが無いのでリクエストに答えることは難しいかもしません。
――まさか……!?入院中ですか?
その通りです。しかも、今回の治療は長引いているんですよ……。バルブがすり減ってしまって、そのバルブを交換したいんですけど部品が無くてね。12個作るんだけど、ワンオフだから時間がかかってしまって。
さっきショップの人に写真を送ってもらったんですけど、エンジンの上半分が無かったから、当分ウチには戻ってこないなと思っています(笑)。
――てつはたさん自身も大変と仰っていましたが、聞いているとそれを感じます。
ちょっと乗ってやろうじゃ無理だと思います。乗れば乗るほど痛むところが出てくるし、乗らなかったら乗らなかったでエンジンがかからなくなるし(笑)。大分根気のいるヤツですね~(笑)。
だけど、不思議と辛いなと思ったことが、今は笑い話になるんですよ。それ以上に、楽しいことの方が多いからでしょうね。
走行性能だと、車高が低いから道路スレスレを走っているみたいな感じがして、今のクルマにはない楽しさがあります。あとは、サーキットで170km/hくらいで走ると、エンジン音やロードノイズなどをしっかり感じながら走ってくれるところも良いですね。
それこそ、東尋坊まで9時間くらい運転しましたが、全然飽きさせないです。
――ほかに好きなところはありますか?
外観は文句の付けようがないほどの綺麗なライン、内装はローズウッドで出来たインパネに並んだ5つのメーターが好きかな。木で出来ているんですよ!
今は安全性の面から考えて使用禁止になってるんですけど、この当時はこれだったんですよ。なんだかね、懐かしくなっちゃうよね~。とまぁ、こういう風に、好きだから全部許されちゃうんです。これぞ、惚れた弱みですね。
自分が乗れなくなった時、同じように、それ以上に大事にしてくれるオーナーさんに譲りたいという てつはたさん。そう話す てつはたさんは、2000GTと同じくらい素敵で輝いているように感じました。
(文:矢田部明子)
1960年代のトヨタの名車に乗るということ
関連記事
-

-
好きと思えるクルマに素直に乗る デリカミニで取り戻した運転の喜び
2026.06.03 愛車広場
-

-
「ワクワク感がずっと続いている」7年間乗ってきたトヨタ・86がくれたのは、 “外の世界での発見”だった
2026.06.02 愛車広場
-

-
10年間共にした愛車 マツダ・ロードスターは今でも旅の相棒!「ずっと一緒に絶景を見ていきたい」
2026.06.01 愛車広場
-

-
ドライブすることは、冒険すること。ISとの週末は、いつだって主人公になれる!
2026.05.29 愛車広場
-

-
シルビア乗りだった自分が、フィットRSにハマった理由。無限仕様の一台がくれた走りと出合い
2026.05.28 愛車広場
-

-
トヨタ・イプサム240sを選んだ理由。家族の思い出を引き継ぐ愛車ストーリー
2026.05.22 愛車広場
-

-
35歳でたどり着いた念願のFRクーペ。BRZは「苦楽を共にした相棒」
2026.05.19 愛車広場
-

-
“見た目重視”でいい。ロードスターが変えた私のカーライフ
2026.05.18 愛車広場
-

-
インプレッサを経て、もう一度スポーツカーへ。BRZが「自分に合う一台」になるまで
2026.05.15 愛車広場













