年月を経て再びAE86レビンに乗ったら、“楽しく乗ろう”スタイルに価値観がガラリと変化
20代の頃にAE86トレノに乗っていたという「チョロQ博士さん」は、年月を経て突入し再びAE86レビンに乗ることになったそうです。
この2台の間にカプチーノを4年間ほど所有していたとのことですが、FR車の楽しさが忘れられずに戻ってきてしまったと笑いながら話してくれました。
改めて愛車として迎え入れると、色々事情が変わっていたようで……
今回は、チョロQ博士 さん×AE86レビン のお話をお届けします。
――なぜ、トレノじゃなくてレビンに乗ろうと思ったのですか?
それ、よく聞かれるんですよ。トレノが良くてもう1回AE86に乗っているんなら、同じのが良かったんじゃないの?って。
でも、そこには全くこだわっていなくて、FR車でそこそこパワーがあって、5人乗れて荷物も積めるのはトレノでもレビンでも変わらないから、どっちでも良いかなって考えていたんです。
で、そこでタイミング良く中古サイトに良い出物があったので、購入しました。
――実際に乗り比べてみてどうでしたか?
乗り比べてどうこう言うよりは、懐かしいな~って感じでしたね。トレノに15年間も乗っていたからか、初めて乗るのに全然そんな気がしなかったです。
ものすごく細かく見ていくと、多少はハンドリングやアクセルレスポンスなどが違うと思うんですけど、基本的なことは変わらないから、身体にスっと馴染んでくれるクルマでした。
内装が全く一緒だったから、あぁ~こんな感じだったわ~って昔の記憶が蘇ってきて感慨深い気持ちにもなりましたね。運転すると、当時足繁く通っていたお店とかクルマ以外のことも思い出しちゃうんですよね。
――トレノとレビンで、1番違うのってどこなのですか?
ライトの形と、3ドアになったというところですかね。ちなみに、ドアに関しては、今乗っているレビンの方が好きです。トレノは2ドアだったから、後部座席に乗るのにも一苦労だったし、なにかと利便性が悪かったですから。
通勤やスーパーに買い物に行くのに使うから、普段使いしやすいというのは僕の中でかなり重要なんです。
――毎日乗るとなると、走行距離がどんどん伸びていきますね。
いや、それがそうでもないんですよ。頻度は多いんですけど、職場まで往復15分くらいだし、スーパーも何十kmも離れている訳じゃないから意外と大丈夫なんです。遠くへドライブに行くことも滅多にないですし。
逆に、トレノの時は休日しか乗らないことが多かったのですが、あちこち走り回っていたから走行距離はどんどん増えていきました。
――昔と今とでは、使い方に随分差がありますね。
そうなんです。トレノの時は、峠や高速道路を走る用といいますか……。レビンのように“日常の足”ではなくて“趣味のクルマ”として乗っていましたから。
――レビンを“趣味のクルマ”として乗らなかったのは、なぜですか?
趣味のクルマとして乗ると、こだわりがどんどん強くなっていって、気軽に乗れなくなるな~って思ったんです。
トレノを大事にしすぎていたから、またあの時のように気を使わなくちゃいけないのか……と思うと、足車の延長線上で使えればいいやとなりました(笑)。
――友達も同じようなこと言ってました。第1子はかなり大事にしたけど、第2子はもちろん好きだけど、頑張りすぎると疲れるから適当でいいかってなるって。
それそれ!そんな感じです(笑)!
――ちなみに、トレノはどんな感じで乗っていたんですか?
純正であることに、こだわりまくっていました。“こだわっていた”じゃなくて、”こだわりまくっていた”ですからね(笑)。
元の形を崩さないようにするためにカスタムするなんてもってのほかだし、綺麗に乗るために極力使わないようにしていました。
あとは、当時は今のようにヤフオクなどが無かったから、内装パーツが手に入りにくかったんですよ。だから、傷付けないように汚れないように、慎重に車内で過ごしていましたね。思い出したら、なんか疲れてきました……(笑)。
――そ、そんなにですか!?
はい……。でも、誤解しないで欲しいのが、純正であることにこだわる人が良いとか悪いとか、そういうことではないですからね!
色々な考え方があって良いというのが大前提で、純正にこだわることに僕の体力が持たなかったという話ですから(笑)。
――レビンはどんな感じで乗っているんですか?
楽しく乗ろう、なんとかなるさ!って感じですね。
例えば、今まではショップに頼んでシッカリやってもらっていたことを、YouTubeを見ながら自分で整備をするようになったんです。お金もかからないし、ガチャガチャやるのが意外と面白いんですよね~。
あとは、純正にはこだわっていないので、部品に困らないというのも気楽で良いなと思います。人気の車種ということもあって、アフターパーツも沢山あるし、割りとお手頃な値段で簡単に手に入りますよ。
――聞いているだけで、とても楽しそうです!
初めての経験だらけですから、ワクワクしているというのもありますね(笑)。とくにそう思ったのは、前に付いていたグリルがくたびれてきたので、横にスリットが入ったスマートなデザインのグリルに自分で換えたことですね。
ピタっとはめるために、ドリルで削って調整してはめたんです。苦悩したけど、自分でやったからか愛着も湧いています。
今後は現状維持で、故障した箇所を修理しながら乗ると話してくれた チョロQ博士さん。トレノもレビンも、それぞれのカーライフの楽しさがあって、どちらもすごく大好きなクルマとのことでした。
(文:矢田部明子)
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