憧れのインパル仕様の日産・マーチで、仲間との楽しいドライブがかけがえのない時間に
子供のころからクルマが大好きだったという芳垣良亮さんが中学時代から憧れていたというのが日産 マーチのインパル仕様。
マーチの生産終了の報を知り、最後のチャンスとばかりに手にした現在のマーチはかつて憧れたインパル仕様に。大好きだったクルマを手にしたことで彼の日常は大きく変化していったと嬉しそうに語ってくれました。
そんな、芳垣良亮さん×マーチのお話です。
――芳垣さんはK13型マーチのインパル仕様に乗られていますが、これが初めてのクルマですか?
いえ、最初に乗っていたのはK13型マーチ ボレロで、これが2台目になります。
――かなりマーチがお好きなんですね(笑)。では、クルマに興味を持つきっかけは?
僕の父が日産に務めていた関係でクルマに興味を持ったんです。それで父の車歴も日産のクルマが中心で。スカイラインとかも乗っている時期がありましたし、Be-1とかのコンパクトカーに乗っていたのもすごく印象的でますます好きになりましたね。
――数々の日産車の中でもマーチにこだわった理由とは?
父が乗っていたK11型のマーチですね。それでマーチのことを知ったんですが、僕が中学生くらいの頃にK12型のマーチのインパル仕様が出たんですよ。後ろに大きなウイングを付けていて「あれに乗りたい!」って当時から思っていました。
――そうした思いがあった中でK13型マーチをチョイスした?
そうなんです。憧れはK12型の方でしたが、新車で購入したいという思いがあったのでK13型にしました。購入当時は真っ白なクルマだったんですが、オプションという扱いでインパル仕様にしてもらったんです。
この時にタイヤも1インチ大きくして、足回りも換えたんです。あと、必要のなくなったノーマルのパーツ類はすべて処分する形になって……購入費用の他に処分費も10万円くらいかかってしまったんですけどね(笑)。
――ボレロとインパル仕様とでは確かにテイストは異なりますが、同じマーチを乗り継いだキッカケとは?
車検ですね。もともとマーチが大好きだったので、次はインパル仕様のマーチにしようとは思っていたんですが、ちょうど前のボレロの車検を迎えるタイミングでK13マーチの生産が終了するという話を聞いて。
なので僕としては「あのマーチを新車で買える最後のチャンスだ!」と考えて、この機会に好きなマーチを買おう!という感じで購入を決意しました。
――それだけマーチ好きということは、新車で買う際にどんなことにこだわりましたか?
もう、ボディカラーは白一択です。インパル仕様にする際にボディにストライプが入るから、それが一番映えるのはやっぱり白だろうということでボディカラーはそれにして、あとはホイールですね。
ホントはYOKOHAMAのアドバンレーシングの5本スポークのものが欲しかったんですが、ちょっと高すぎたのでYOKOHAMAの別のホイールに妥協しました……。
またBUSOUというメーカーのバックスキンのグローブボックスとカーボンパネルなどで内装を固めて、ステアリングはインパルのオーダーメイドのカスタムステアリングを選びました。
あと余談ですが、ナンバーも希望ナンバーにして、B’zの稲葉浩志さんのファンなので、「178(いなば)」にしました(笑)。
――矢沢永吉ファンの「830」ナンバーみたいですね(笑)。それだけ細かくオーダーされると納車まで時間はだいぶかかった?
かかりましたね。ノーマルのマーチでよければすぐだったんですけれど、インパル仕様にするとなると時間がかかって。だからボレロの車検が切れるタイミングで納車されるように購入時期を計画的に決めました。
とはいえ納車までは4ヵ月くらいでしたね。
――4ヵ月待ったというと、納車された日の感激はひとしお?
感激しましたね。実は納車されるまでインパル仕様になったK13マーチの実物を見られなかったから、どんな仕上がりなんだろう?という感じでしたが……、自分の想像を超えた仕上がりでかなりカッコよかったです!
――早速ドライブに行ったと思いますが、乗り味の第一印象は?
エンジン系はあまりいじらなかったので大きく変わることはなかったんですが、前のボレロと比べると車高を下げた分、コーナーリングの感じが違うとは感じました。
ミシュランのパイロットスポーツを履いていたので、コーナーや濡れた路面でのグリップが違うというのもあると思います。
タイヤとか車高を下げたりしたのは僕好みの乗り味にしたいという思いがあったので、この走りは僕好みで満足しました。
――エンジン関係をいじらなかったというのには理由があったんですか?
僕自身、スポーツカーみたいな走りをするクルマは好きだし興味はありますが……、ガソリン代などのランニングコストも含めて自分で維持していくことを考えるとちょっと手が出せないかなと思ったんです。
せっかく乗るなら自分好みのデザインのクルマにしたいし、走りも自分が維持できて、日常生活に対応できる乗り味のクルマにしたいなという思いがあって、今回のマーチを選んだし、カスタムを施したという感じです。もしかしたら欲張りなのかもですね(笑)。
――欲張っていいじゃないですか! では、記念すべき初ドライブの行き先は?
友達と行った東京八王子にあるイーアス高尾ですね。買い物したり、動物と触れ合えるコーナーに行って遊んだりしたのを覚えています。あとはダチョウ王国とか、動物系のスポットにはいろいろ行ってきました。
――動物お好きなんですね(笑)。これを機にドライブする頻度とかも増えたと思いますが、動物以外でも行きつけのスポットもできましたか?
はい、動物が好きなのであちこち行っています。
あとは買ってすぐのころは海老名PAにしょっちゅう行ってましたね。僕の家からもちょうどいい距離間で広い駐車場があるから停めやすいしグルメも楽しめるし。もちろんクルマ好きのメッカで知られる大黒PAも行きましたね。
でも、回数で言えば宮ケ瀬ダムが一番多いかもしれません。あそこを走っているとS30のフェアレディZとかが走っていてすれ違ったりできて面白いんですよ。
あっちのドライバーさんもこちらを見て手を振ってくれたりするから、なんかうれしくて。それが理由で毎週のように行っていました。
――これだけ見た目をカスタムしていると反響もすごそうですね!
友達からは「何これ!?」ってすごくびっくりされました(笑)。僕自身、あまり友達がいないので数は少ないかもしれませんが、見せた友達みんながみんなびっくりしていました。
――そういうリアクションだと、日常の買い物とかで駐車場に停めていても反応がありそうですね。
めちゃめちゃあります(笑)。クルマ好きそうな方からは「星野一義のホシノインパル仕様?」みたいな感じで聞かれたりしますし、女性や子供からも結構反応がいいです。
ボレロのころはこうした経験がほとんどなかったのですが、正直嬉しいですね。
――あのクルマに乗っていると「オフ会などに参加してみよう!」って思ったりしませんか?
正直行ってみたいし、興味はあるんですが……僕自身、人見知りする方でなかなか知らない人と会話できないのと、そもそも参加方法がわからなかったりするので……、近場で開催されているのに誘ってもらえたらぜひ行ってみたいです。
――この記事が出たら、SNSのフォロワーが増えてオフ会のお誘いがあるかもですね(笑)。このクルマで芳垣さんの中で特に気に入っているのは?
デイライトと青く光るエンブレムですね。あとはリアウイングがサイドミラーから見える角度がすごくカッコよくて。それがお気に入りですね。
あとは写真ではなかなか難しいけれど、マフラー音も好きですね。
――どの角度から見てもカッコイイってことですね! クルマ自体がかなり仕上がっていると思いますが、今後カスタムや行ってみたい場所などの予定は?
カスタムで言えば、コンピュータ系をいじりたいですね。ただ、これをやるとハイオクガソリンになるので、維持費の面を考えるとどうしようかなと。最近ガソリン高いですし(笑)。
あとはさっきお話したYOKOHAMAの5本スポークの16インチのホイール、キャンディーレッドのものに換えたいですね。
ドライブだと神戸の六甲山ですね。関西のクルマ好きの定番スポットと聞いているし、僕自身、関西にあまり行ったことがないから、ぜひ行ってみたいです。
――では、このマーチは芳垣さんにとってどんな存在ですか?
なんですかね……友達であり家族ですかね。あのクルマに出会えたおかげで友達ができたし、行動範囲が広がったし、僕のことを変えてくれたし、大げさに言えば人生を楽しくしてくれたクルマってなりそうです。
「友達があまりいなかったので……」とインタビュー中も謙遜していた芳垣さんでしたが、マーチに出会ってからはクルマ好きな友達やドライブ好きな友達ができ、休日になるとドライブに出かけることが増えたと言います。
憧れのインパル仕様にしたマーチを何より愛し、まだまだカスタム予定が尽きないということなので、今後、このマーチがどう変わっていくのかが楽しみです!
【Instagram】
芳垣良亮さん
(文:福嶌弘)
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