大学自動車部合同新歓イベント「Car-nival!」 後編

関東圏の大学自動車部有志が企画するイベント「Car-nival!」が4月17日(土)にツインリンクもてぎのマルチコースにて行われた。この模様をレポートする。

大学自動車部 新入部員歓迎イベント

関東圏の大学自動車部有志により主催されたこのイベントには、9校から自動車部が参加した。

中央大学学友会体育連盟自動車部

今回のイベント主催の中心的役割を果たした中央大学。午前中はジムカーナ練習で走りこみつつ午後からは新入生も合流し、練習と新歓というイベントのプログラムを上手く活用していた。
「今年の目標は全関東と全日本総合杯の奪還と、全日本競技で3冠獲得です。当部は今、これまでの”強い中大”の流れだけでは乗り越えられない環境の変化の中にあります。3年生が頑張って部を支えようとしてくれているので、彼らを主体として来年に繋がる部活づくりと並行し今年の目標達成を目指します。」と主将は語った。

法政大学体育会自動車部

参加団体の中でも飛び抜けて人数が多かったのが法政大学。
今年の意気込みとして主将は、「私達4年生は、入部当時から今年に照準を合わせて育ててもらいました。その3ヶ年計画の集大成として、またOBの先輩たちに恩返しとして最高の結果を残したいです。」と話した。

明治大学体育会自動車部

試合車両を持ち込み、精力的に走りこみを行う姿が印象的だった明治大学。
今年の意気込みは「昨年度は全関東総合杯を獲得しているので、2連覇を果たしたいです。そして今年こそ、念願の全日本総合杯獲得を目指して4年生を中心とした徹底的な練習プランを組んでいます。」との事。

東海大学湘南校舎体育会自動車部

団体対抗戦では車両・ドライバー共に目覚ましい速さを見せつけて、見事優勝を勝ち取った東海大学。
「全部の大会で1位を獲りたい、という意気込みを持って活動に臨んでいます。その為に車両製作を前倒しで実施して、練習も早い段階からなるべく回数を多く組むことで部内で競い合いながら技術を磨いています。」という主将の意気込み通り、圧倒的な速さが印象的だった。

専修大学体育会自動車部

朝早くからパドック内併設の運転体験スペースを活用して、新入生になるべく多くハンドルを握らせてあげていた専修大学。
今年の意気込みは、「10月に予定されている軽自動車6時間耐久レースでの優勝は確実に獲りたいと思っています。良い状態の車両が手に入った事もあり、今年こそチャンスなので車両をきっちり仕上げて選手を育てて、10月に照準を合わせて活動します。」との事。

東京農業大学農友会自動車部

団体対抗戦では他大学とは全く異なる方向性で目立っていた東京農業大学。
今年の意気込みは「農大は例年女子部員が入部してくれていますが、今年は女子選手が揃っておりチャンスなので女子総合優勝を目標として挙げたいと思います。男子の部ではいい意味で目立ちたいと思います。」との事。

工学院大学体育会自動車部

部車ではなく個人車両2台を持ち込んでの参加となった工学院大学。
今年の部の目標は「目指せ団体戦3位入賞!」との事。部員一人ひとりが高いレベルの整備知識と運転技術を身につけて、部員に力の差がない部活を目指しているそうだ。

日本大学体育団体連合会自動車部

都合により午前中のみの参加となった日本大学。
今年の意気込みとして主将は「何より全日総合杯が欲しいです。正直、準備不足の感は否めないので、8月の全日本戦に焦点を合わせ、それまでの期間は準備と割りきって下級生を中心とした選手育成を重視したいと思っています。」と語ってくれた。

青山学院大学体育会自動車部

午前中の練習走行中の車両トラブルにより途中退場となってしまった青山学院大学。
「今日はクラッチトラブルが発生してしまったため、ガレージに戻ります。今年の意気込みとしては後輩の育成に力を入れて、再来年を見据えた1年間にしたいと思っています。」との事。

学生に人気のクルマとは!?個人車総選挙

「Car-nival!」の多彩なプログラムの一つとして実施された「個人車総選挙」。参加者全員が気に入った車両に対して投票し、人気のクルマを決めるというもの。

その栄えある第一位を獲得したのが、法政大学 山口大樹さんの日産・180SXでした。ドリフト車両として酷使されている個体の多い180SXでありながら、外装の状態が非常に良い事が印象的だった。

第二位は明治大学 児島捷太さんのユーノス・ロードスターが獲得した。「シャコタン・深リム」を理想として外装には特に力を入れて仕上げているとの事。練習コースでのドリフト走行でも注目を集めていた。

そして第三位は明治大学 山下裕也さんのスズキ・スイフト。鮮やかなワインレッドのボディにスズキスポーツの金色のデカールが映える1台となっている。

入賞した3台以外にも、オーナーの好みでカスタマイズされた多くの車両が参加していたので、その一部をご紹介しよう。

専修大学 内藤さんのマツダ・RX-8
「外装をメインに色々と手を加えています。色を青と黒で統一しつつ、純正バンパーに合わせたカナードが自慢です。SUPER GTが好きなので、GTカーをイメージしています。」
東海大学 平佐さんのトヨタ・セリカGT-FOUR
「社外のキャリパーを入れていますが、それでも15インチが履けるというのがポイントです。今年は外装を純正に戻して、このクルマでダートを練習するつもりです。沢山練習して他の部員より上達して、選手になりたいと思っています。」

[ガズー編集部]