【GAZOO愛車広場 出張撮影会 in FSW】不動車だった走行12万kmの初代シビックを自力でリファイン

2020年11月8日(日)に開催した「GAZOO愛車広場 出張撮影会 in富士スピードウェイ」では、参加台数制限などさまざまな感染症対策を実施しつつ、130台の愛車とオーナーさんたちにお集まりいただきました。
今回はその中から、抽選で選ばれたオーナーさんにお気に入りのポイントを伺いながら撮影させていただいたクルマの1台、ホンダシビック GL(SK)をご紹介します。

愛車プロフィール

<車種>
ホンダ・シビック GL(SK)

<年代>
70年代(79年式)

<オーナー>
60代男性 静岡県在住

<愛車とのエピソード>
初代シビックのなかでも、排ガス規制対応のCVCCエンジンを積んだ1979年式の最終年モデル。不動車の状態で所有していた前オーナーが処分するという話を知り、自分が18才のころに免許をとって初めて乗ったクルマがこの型のシビックだったという思い入れの強さから譲り受けたという。交換部品が出てこない車種なので直せるかどうかは不明だったものの、流用できそうなパーツがあれば他車種でも寸法等を測って代替するなど試行錯誤の結果、自走可能な状態までオーナー自身で修理したそうだ。

およそ40年前のクルマにもかかわらず走行距離は12万km。ナンバーは一時抹消されていたものの大事に保管されていたようで、外装のヤレも最小限といえるレベルでおさまっている。

とくに苦労したのが1300ccのCVCCエンジンのキャブレター調整。ディーラーにも当時の特殊工具や整備経験者が残っているはずもなく、自分でセッティングをおこなったという。

4速ミッションは無事だったが、交換が必要だったクラッチは寸法的に合いそうな社外品を流用することで解決。部品が届くまでには2ヶ月もかかったとのこと。

前オーナーがオリジナル状態で保存していたため、その状態を維持できるように心がけているという。内張りには納車時のビニールがそのまま残っていることからも、前オーナーがいかに大事に乗っていたかが伺える。

(テキスト:長谷川実路 / 写真:平野 陽)

[ガズー編集部]

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