初愛車の初代ロードスターは、荷物を沢山積みキャンプを楽しむためのアイテム
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マツダ ユーノスロードスター
初代ロードスターがはじめての愛車という“らびえぬ。”さん。どう考えてもアウトドアに不向きのロードスターに、ルーフキャリアを装着し、趣味のキャンプを満喫しているそうです。キャンプ場ではいつも二度見される存在。そんなロードスター×らびえぬ。さんのお話です。
――らびえぬ。さんはロードスターをいつ頃購入したのですか?
2015年の2月頃です。免許は高校を卒業してすぐに取得しました。でも専門学校に通っているときは買えなかったので、就職してお金を貯めて購入できました。
――最初の愛車ははロードスターと決めていたのでしょうか?
いえ、他にミニ(ローバー)やカプチーノ、プジョー106、初代インテグラType-Rも検討していました。ミニを幾つかのお店に見に行ったのですが、程度の悪い個体だらけで…。旧車で程度の良いクルマとなると高額でとても手が出せず、購入をあきらめていました。
――2015年は初代ロードスターが生産終了してから17年経っているので、ロードスターも十分に古いクルマだと思いますが?
当時、整備士をしてた友達にクルマを探していることを話したら、車探しを手伝ってくれることになって。心強い味方を得たことで気持ちを持ち直すことができて、そこで今度はロードスターを探すことにしました。
――クルマに詳しい人の助けは頼もしいですよね。らびえぬ。さんのロードスターはとても綺麗でコンディションも良好そうですが、見つけるのに時間がかかったのでは?
たしかにすぐには見つからなかったのですが、最終的には良い巡り合わせがありました。
中古車サイトを見ていたら、ネオグリーンにワインレッドの幌という好みのロードスターを見つけたんです。程度も良さそうだったので、すぐにお店に連絡を入れ、実車確認の予約を取りました。訪問日を心待ちにしていたのですが、当日の朝になって、お店から「今さっき、売れてしまった」と連絡が……。
「もう理想のクルマは見つからないんじゃないか」。そう考えてしまうくらい落ち込みましたが、先の友達が近県にロードスター専門店があること教えてくれたんです。ダメ元で連絡を入れたところ、私の希望にそったロードスターが一台あるとのことだったので、お店に急行しました。
実車を見てみると、程度は良く、前のオーナーさんが大事に乗っていたことが感じられました。しかも、深緑とベージュの幌のコントラストに一目惚れ。試乗もせず、その場で契約してしまいました。
――初愛車のロードスターを、はじめて運転した時の感想はいかがでしたか?
お店からの帰り道は、嬉しさと高揚感でいっぱいでした。はじめての自分のクルマというのもあり、ロードスターの特性を感じる余裕なんて、とてもありませんでしたね。
――ホイールは一見、鉄チンですが、ひょっとしてアルミですか?
はい、カーメイクコーンズのCMC-03です。
――ほかに、どのようなところに手を入れていますか?
テインの車高調とサクラムのマフラーを付けました。あとはGMクラブのルーフキャリア。初代ロードスターが発売されていた当時のアフターパーツで、どうしても装着したくて、必死になって探しました。
――初代ロードスターは生産終了から25年が経過しています。維持のために心がけていることはありますか?
寒い日に幌を無理に開けたことがあり、経年劣化もあって破れてしまいました。その時の経験から、寒い日にオープンで走行するなら、まず暖房をガンガンにかけて幌を温め、それから開けるようにしています。
――エンジンなどの調子はいかがですか?
オドメーターは21万㎞に達しましたが、全体的に好調です。
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マツダ ユーノスロードスター 運転席
――らびえぬ。ロードスターの魅力はどこにあると感じていますか?
とにかく見た目が好きです。あと荷物を沢山積めないところ。
――荷物を多く積めないところは、欠点なのでは?
私はキャンプが趣味なので、山のようなキャンプ道具を工夫し、トランクに隙間なく積めた時は達成感がありますよ!
――SUVやミニバンといった、たくさんの荷物が積載できる車両が欲しいと思ったことは?
まったくないです。ロードスターにどうすれば多く荷物を積めるのかを、いつも考えてます(笑)
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マツダ ユーノスロードスター
――そこも楽しまれているんですね。らびえぬ。さんの周りの方は、ロードスターをどう思っているのでしょう?
買い物にキャンプに、彼女を乗せてよく出掛けます。オープンでも助手席で爆睡してるので、ロードスターに馴染んでいるなと勝手に思ってます。
――ロードスターを所有しているからこそ、体験できたことはありますか?
「ヤエー」ってご存じですか? ライダーが道ですれ違う時、互いに手を振ったり会釈したりする文化です。ヤエーはロードスター乗りにもあって、町中を走っていると、わりと手を振ってくれます。オープンカー繋がりで、Z3(BMW)のおじ様に手を振られたこともありました。
――それは嬉しい交流ですね! らびえぬ。さんはSNSにクルマのイラストやコミックを投稿されていますよね。SNSを始めたきっかけを教えて下さい
SNS自体は、好きな漫画家さんの投稿を見るために始めました。次第にクルマ友達を増やしたいと思い、ロードスターのイラストをTwitter(現、X)に投稿したのがきっかけです。それから色んなクルマの絵を描いて、投稿していくうちにクルマ友達や絵描き友達が増えました。
――プロのイラストレターではないんですよね。イラストやコミックは、いつ頃から描き始めたのでしょう
物心ついた時から、絵を描くのは好きでした。10年ほど前に同僚から「知り合いの結婚式のウェルカムボードを作ってほしい」と頼まれ、イラストからボードの装飾までを手がけたウェルカムボードを提供しました。その時の新郎新婦に喜んでもらえた経験から、本格的に描くようになりました。
――コミックをSNSに投稿して、どのような反響がありましたか
ロードスターでファミリー向けキャンプ場に行ったら、子供達の視線を一気に集めた。という内容のコミックを投稿したところ、スポーツカーや旧車などでキャンプをする方達から「わかる」といった共感のコメントをいただきました。
変わった車種でキャンプされる方は意外といるんだなと、驚きましたね。
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らびえぬ。さんのコミック
――キャンプ場で荷物満載のロードスターを見かけたら、私も二度見すると思います
あとはコミックにはしてない出来事ですが、地元のテレビ局に取材されたこともあります。大きなテレビカメラとマイクを向けられながら、焚き火でチャーハンを作ったのはいい思い出です。放送をみたら、しっかりとロードスターも映ってました。
――ロードスターやキャンプ関連をのぞくと、普段はどのような投稿をされていますか?
旧車やスポーツカー、はたらく車などを自分なりの世界観で描き、投稿してます。「この車でこのシチュエーションだったら面白いだろうな」とか常に考えてます。なので、頻繁に出掛けて色んなものを見るようにしてますね。
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らびえぬ。さんのイラスト
――これまでのSNSでの活動を通じて、印象に残る出来事ってありましたか?
カプチーノでキャンプしている人のイラストを描いたところ、テントを作っているメーカーの公式アカウントから「うちの製品を描いてくれてありがとうございます」と、反応してくれたことです。
――それは嬉しいですね。それでは最後になりますが、らびえぬ。さんにとロードスターとの関係は、どのようなものでしょうか?
「ロマン溢れる小さなキャンピングカー」です。小さくてろくに荷物も載らないけれど、もっともっと色んなところへ旅に出たくなる。
キャンプ始めたての頃は「こんなクルマで来てもいいんだろうか」と、ためらうこともありましたが、今ではこのロードスターで全国のキャンプ場を巡りたいと考えています。
ロードスターの積載量が少ないことも、楽しさとして受け止めるらびえぬ。さん。これからもロードスターの魅力を見つけ、またすれ違うクルマから刺激を受けて、イラストやコミックで表現されるのでしょう。
【X(Twitter)】
らびえぬ。さん
(文:糸井賢一)
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