ヤマハでの運転訓練･･･

2009.05.23 07:51

今でも時々、運転トレーニングを始めた頃のことを思い出します。

10年以上前に遡りますが、ヤマハでの運転訓練は、危険回避メニューからスタートしました。
時速200kmからの急ブレーキ、何時間も続くスピンの練習、逆さにされたクルマからの脱出･･･。
実に、この危険回避だけで、最初の2年間を費やしました･･･。

その後、ようやく実際の走行訓練。
ただ、当時は、成瀬さんの言ってることがまったく理解できませんでした。

「コーナーは、ハンドルで曲がるんじゃない！
　　　　　　　アクセルとブレーキで曲がるんだ！」
「ブレーキは、速く走るために必要なモノなんだ！」

もちろん、今はその意味も大変よく理解できますが･･･。

成瀬さんをトップとしたテストドライバーは、トヨタには約300名います。
その中でも、特に優れたメンバーは、成瀬さんが直接指導しています。
通称「Nチーム」とか「トップガン」と言われる、このチームに交じって、
モリゾウはトレーニングを続けてきました。

そんな彼らに「仲間に入れてもらえた･･･」と実感したのは、ある模擬レースでの事。
それまでは、コーナーに差し掛かると、彼らは自分のクルマからいつも遠ざかるのです・・・。
それが、ある時から、こちらがテールを滑らせても、後ろにピタっとついてくれた・・・。
ミラー越しに見えるようになったのです。

［ドライバーモリゾウ］

これより以下のコメントは、ブログにコメント投稿されたものです。

弾丸 [2009年5月22日 19:31]
レースの基本も先ずは安全回避。私は子供の頃柔道をやっていて受身ばっかりやらされました。責めるためには、守りがとても重要なんですね。
ニュル24hは数あるレースの中でも最も過酷なレースだと思いますが、是非楽しんで良い結果を残して下さい。心から応援しています

qqq [2009年5月22日 19:51]
どんなスポーツ（仕事）も同じですね。
最初は、先生の言っていることがわかりません。
でも、わかってくると｢なるほど、あのときの言葉はこういうことか！
でも、まだまだ壁はいくつもあると思います。
今年のレースでもきっと何か理解できることがあるんでしょうね。

mingo [2009年5月22日 19:57]
時速200Kmの時点で想像もつかない世界なのに
そこから急ブレーキをかける訓練とか、逆さの車からの脱出･･･。訓練自体がそこまで過酷だということは、本戦の過酷さがうかがい知れます。
その過程を乗り越え、今がある。
ニュルのレースを力の限り応援していきます！！

manatsuki [2009年5月22日 20:00]
とても厳しい環境で過酷な準備を積んでこられたんですね。
これまでの準備が今回のニュルで実を結び、次のステップにつながることを祈ってます。

ジムカーナ [2009年5月22日 20:07]
「後ろからピタっとついてくれた…」

すっごくわかります！嬉しいですよね！
自分もサーキットでの練習で走っているときに、先輩がレース同様にプッシュして来たときは「あ、同じレベルで走れると思ってもらえた」と感じられ、凄く嬉しかった覚えがあります！

…後でその事を話したら「あおってみただけ」と言われて拍子抜けでしたが（笑）

ちゃっくちゃん [2009年5月22日 21:23]
過酷な事にあえてチャレンジする、それを続ける・・・鬼教官は安全を知るために一緒に努力を続けたのでしょうね。

BJ [2009年5月22日 22:12]
菅生サーキットでモリゾウさんの助手席に乗せてもらいました。”車屋が車を知らんでどうする”と言っていた成瀬さんの言葉思い出しました。
頑張ってください。

だにえる [2009年5月23日 0:32]
貴重な体験談をありがとうございます。
応援してます。頑張って下さい！

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#フェアレディZ #クラウン #GR86 #水素エンジン #カーボンニュートラル

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