運転訓練メニュー　その２

2007.05.23 07:32

その２は、『レース経験を積むこと』。人生と同じです。
4月にニュルで開催の【VLN2】レースの予選の模様です。

ニュルで本番並み？のレースを体験

ニュル24に出場するには、ニュルでレースに出ていないと出場できません。　
えっ！、モリゾーは出場できない・・・と思った方、大丈夫！
ニュルでVLN2という3人1組の4時間耐久レースでに出場しました。
出場車は本番同様のチームメートで2台、
【チーム１：カツーン、ヒラリンとモリゾー】・【チーム２：キャップ、A2ゥー、キッチー】

草レース程度をこなせばいいかな・・と考えていたのですが・・・
現地入りしてびっくり！です。

BMWをレンタル！

出場台数200台！Vitzからモンスターカーまでエントリーしているレースで、24h本番の4h版っていうところです。
今回は、本番車の調整を兼ねてではなく、レース用のBMW M3とBMW325をレンタルして出場しました。

自分は、325です。ロールバーを装着し、スリックタイヤを履いている以外は、ノーマルです。BMWの車は、ノーマルでそのままレースに出れるということは、開発中にかなりハイスピードで厳しい条件の走行評価をしているということ、そして、レンタカーとしてメカニックつきでサービスする仕組みがあることにびっくりしました。さすがはニュルであり、BMWです。インフラが揃っています。日本ではなかなか考えられません。

前置きはさておいて・・・
ドライバー皆心の準備に誤差があることがわかり、キャップを中心に緊急ミーテイングです。そこで話したことは、いつもどおりのセルフコントロールです。
『抜きたい人には抜かれろ、次の人へのバトンタッチだけ考えろ』
『台数は多くても基本は同じ』
でもそうは言われても、今までのレースとの緊張感が違いすぎです。

練習走行で、目の前を300km/h級モンスターカーが何台も唸って通過する。
SUPER GTを見にきたら、いきなり出ろよって言われて、レーシングスーツに手を通した気分です（笑）

この空気で緊張しないヤツはいないよな・・・

予選は無事通過！

予選で、タイムアタックがありました。
このレースは、オールド、グランプリコースをつなげ、一部カットしたほぼフルコース約23km。一人3週ずつ走らなければいけません。正確には、一周23kmのタイムを計測するので、前後合わせて最低3週。でも、23kmは長く、レース運用上大変なので、一周目はショートカットです。

3人のうちの一番速い人のタイムが、決勝グリッドの順番になるわけです。
325の方はヒラリンがタイムアタックし、カツーンとモリゾーはマイペースで行こうという作戦になりました。

予選が始まり、カツーンが出走。200台ともなると、出発も大行列です。
カツーンも黙って走り出しました。

（緊張してるんだろうな～。無事に戻ってこいよ！）とピットに残された人は無口で祈っていたはず。

ショートカットを終えて、タイムアタックの周に入りました。約10分半後に・・・

きた！きた！
戻ってきました！ホッ～～

続いて、ヒラリン。彼ともよく訓練走行が一緒なのですが、僕に言わせれば・・・
彼は速い！

ヒラリンが、スタート。
ショートカットしてタイムアタック周に入りました。ところが、2分もたたないうちに、

ピットイ～ン

何かあったのか？？？ピットの皆がびっくりして、なんだ・・なんだ・・？？
ところが、ヒラリンはけろっとして、
「コース間違えて、ピットロードに入っちゃった。」・・だって！
確かに、ショートカットの入り口と、ピットロード入り口が並んでいるけど・・・

でも、あのヒラリンがこんなミスするとは、緊張してるな。同じように約10分半後に帰ってきた。
あと一週してきたら、僕の番。

早く出たい！、まあボチボチ行こう、ここまできたらやるしかないといったいろいろな思いが巡っている間に・・・、あっという間に帰ってきた。

よし、行くか！

ヒラリンに路面状況や、コースの情報を引き継ぎ、チーフメカニックが、ピットロードに出てくるように指示してくる。自分の目の前を、キャップが出走していく。ピット周りには他のチームの山のような人。自分なりには、2秒に1度バックミラーも見ているし、緊張と落ち着きの谷間にいるような感じ。

バックミラーを見たら、彼方からなんだか他の車が近づいてくる・・と思った瞬間、

もう真後ろ！

自分のラインを走ればいいと言われていても、ちょっとあせるよ。

このレースも24hも、いろんなクラスがあり、車のパフォーマンスがかなり違います。
予選は、思ったより落ち着いて走りぬき、なぜか

6人中最高タイム10`47！

でも、思えば全員タイムよりも確実に走るということのプライオリテイーをキャップの指示通り忠実に守りぬいた、やはりセルフコントロールのできるすごいメンバーだと改めて思いました。
こうして、チームの絆が更に深まったような気がします。

仕事も同じですが、仲間との信頼しあうことが大切です。

ちなみに、予選1位のPORSCHE 996GTは、8`16です。
予選でリタイアは20台くらいあったと思います。

・・・・その３に続く・・・

［ドライバーモリゾウ］

これより以下のコメントは、ブログにコメント投稿されたものです。

TAKEおやじ [2007年5月23日 9:45]
レースに参加する気持ちがリアルに伝わってきますね！本当に楽しそうな気持ちが伝わってきます。メカニック付のレンタカーなんて最高ですね。日本でもこんなのがあればすばらしいと思います。ゴルフで使う２万円をたまにはこっちにもなんて考える親父は多いのでは！！

racerk [2007年5月23日 12:09]
手に汗握りながら読ませて頂きました。その昔、レースデビューしたときのドキドキを思い起こしました。それにしても、着々と進化していますね！本番のご活躍を心から楽しみにしております！

あきな [2007年5月23日 16:29]
練習って大変なんですね。
どんな世界も華々しい表舞台だけがあるわけではなく、地道な裏の世界があるんですね。
きっとそんな裏を支える人達がいるからこそ、表も引き立つってことですね。人生の勉強になります！

GS430 [2007年5月24日 12:24]
本番間近になりましたね。

タイムアタックの１０′４７を平均時速に換算すると１２８Ｋｍ／ｈです、コーナーの多いニュルでは速いのでは？　PORSCHE996GTは８′１６だから平均時速１６７Ｋｍ／ｈどんなスピードなのか想像できません。

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#フェアレディZ #クラウン #GR86 #水素エンジン #カーボンニュートラル

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