憧れを現実に!ドリキン仕様のトヨタ AE86がくれた、かけがえのない出会いと思い出
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トヨタ AE86
国産スポーツカーのメインストリームを歩いてきたと言っても過言ではないかっつんさんの車歴。その中でも特にかっつんさんが乗りたかったというのがハチロクことトヨタ AE86。
土屋圭市さんのファンということで愛着のあったクルマですが……憧れの1台を手にしたことで様々な出会いが生まれ、あの土屋さんにもお会いできたのだとか!
そんな、かっつんさん×のハチロクお話です。
――かっつんさんは、ハチロク以外にもスポーツカーを中心に乗ってきたということですが……?
最初は70スープラ、2Lのターボを乗り始めて、次にホンダ プレリュードに乗りました。CMでアイルトン・セナが乗っていたクルマです。
その後はシビックtype-Rを15年程乗って、その後にFD2型のシビックtype-Rに2年くらい乗り、今のAE86に至った感じです。
――お話の通り、スポーツカーだらけの車歴ですね(笑)。
そうですね。「頭文字D」も大好きだし、もともと土屋圭市さんのファンだったのでハチロクには一度は乗りたいなということで今回はハチロクにしました。一時期はホンダのVTECエンジンにハマって、ホンダ党だった時期もあるんですけどね。
――ハチロクを購入すると言っても、昔のクルマになるので探すのは大変かなと思いますが……どういう条件で探していましたか?
予算は特に設けていなかったんです。たまたま中古車サイトでハチロクを探していたら、京都にあるハチロク専門店が販売していたハチロクが、土屋圭市さん仕様のモデルだったんです。
それに一目惚れして、夜行バスに乗って京都まで見に行き、そのまま買っちゃいました(笑)。
――いわゆる運命の出会いという感じだったんですね。とはいえ中古車なのでコンディションが気になると思いましたが……?
ハチロク専門店で販売されていたクルマというのが一番の理由でした。経験も豊富だし車両のどこを直した、どこが弱いなど説明も丁寧で、ここだったら大丈夫だろうと思えたんです。専門的な知識を持っているクルマ屋さんで心強かったです。
――昔から憧れていたクルマということだったので、納車された時は感激もひとしおだったのでは?
実は納車された日が僕の誕生日だったんですよ。狙ったわけではないんですが(笑)。
それもあってナンバーも希望ナンバーで僕の誕生日にして。忘れられない日になりましたね。
――ハチロクに最初乗った時の第一印象は覚えていますか?
FD2に乗っていたので、やっぱり最新ではないよなって(笑)。いろいろと装備があったクルマから重ステのクルマなので、最初のころはハンドルを切るのが大変でしたね。
でも、走り出したら問題ないし、車体が軽いのでとても乗りやすいクルマだなっていう印象を受けました。FRというのも良くて、やっぱりスポーツカーだなって感じました。
――ハチロクを買った時の回りの反応はいかがでしたか?
両親は「古いクルマだな」って感じであまりいい印象はなかったみたいですが、クルマ好きにハチロクを買ったと言うと「いいね!」って感じで好評だったし、このクルマに買い替えてからはたくさんの友達ができましたよ。
――お出かけの頻度が上がったと思いますが、よく行くスポットは?
群馬の榛名山ですかね。聖地巡礼で(笑)。あと、私の実家が宇都宮にあるので実家に戻りがてら日光の山道を走りに行くとか、近辺の山や峠にはよく行きました。
あとは去年からサーキットデビューしました。今年はなかなか走れなかったんですが、これも峠や山を走るのとは違う楽しさがありました。
公道を走るのとは違い、スピードをどこまで出せるかとか、タイムをどこまで縮められるかとか……ゲーム感覚で乗れて楽しかったですね。もちろん事故に遭ったらとんでもないことになるので気を張っていましたけれど(笑)。
――オフ会にも参加するようになったということですが、参加することになったキッカケは?
特にこれというのはなかったです。「単に自分のハチロクを見て欲しいな」ということでイベントを探すとか、仲間から紹介してもらったのに参加したという感じですね。
――最初のオフ会はインパクトもすごかったんじゃないですか?
すごかったですね。最初は箱根で開催されたんですが、ほとんどがハチロクで。ズラッとハチロクが並ぶ光景に圧倒されました。
SNSを通じて知り合った友人たちと、リアルで会えたのはここが初めてだったので、仲良くなれて楽しいなって感じましたし、積極的にオフ会に参加したい!と思うようになりました。
――オフ会に行くとカスタムを頑張る参加者も多いと思いますが、刺激を受けましたか?
受けましたね。いろいろなクルマを見ていくうちに「僕もやりたい」という思いが芽生えてきて。コツコツやるようになりました。
――ちなみにコンセプトは?
「土屋圭市さんの仕様にあわせていこう」ですね。さすがにエンジンは厳しいので、せめて外観だけでも寄せたいなと。
ただ、廃盤になっているパーツも多いので探すのが大変で……。オークションなどで何とか探していくんですが、そういったパーツを集めることももはや楽しいですよね。
――土屋圭市さんともイベントでお会いしたそうですね!
そうなんですよ。群馬で開催された土屋圭市さんのイベントがあって、仲間に誘われていったんですが、その時に写真を撮ってもらいました。
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土屋圭市さんとのツーショット
――土屋圭市さんもこのハチロクを見られたんですか?
見てくれました。その時はドリドリメッシュのホイールを履いていたのですが、土屋さんから「このホイールどこで手に入れたの?」とかホイールに関する質問をたくさんしてくれて、喜んでもらえたと思っています(笑)。
――憧れの人との会話や写真撮影はやっぱりうれしいですよね。
なかなかお会いできる人ではないので、写真を撮らせていただいたり、お話させてもらえたりといい思い出ができました。
――やっぱり、この時が一番の思い出ですか?
いや、一番の思い出は子供とこのクルマでドライブしたことですね。
上の子は今、3歳なんですが、このクルマを好きになってくれて。チャイルドシートに乗せて走ったのがすごく印象深いし楽しかったです。
息子も「速いね!楽しい!!」みたいな感じで喜んでくれて、すごくうれしかったですね。
――このハチロクを所有して6年が経ちますが、故障等はありましたか?
いろいろありますよ。ギアボックスが壊れたりとか、エンジンが急に止まったりとかコンピュータを替えた時に不具合が起きたりとか……一通りはやりましたね。
――買った直後から故障が続くと嫌気は差しませんか?
立て続けに起こった時期は、ちょっと買い替えようかな…とは思いましたが、故障しても直すのが旧車の醍醐味ですからね。
さすがに大きいところは自分では直せないですが、少しだったら自分でも直せるようになったのでそれもいいかなって。今のクルマと違って比較的シンプルなつくりのクルマなので僕でもできるところがあって良いです。
――ちなみにこのハチロクで一番の自慢は?
気に入っているのはやっぱりリトラクタブルライトと土屋圭市さん仕様なので緑のボンネットやホイールですね。車内は似ていませんが、せめて外側だけでも、ということで寄せたのでそこはぜひ見て欲しいです。
――かなり外観も仕上がっているので、今後はカスタムの予定はしばらくない感じですか?
いえ、まだまだありますよ。見えないところに錆がいっぱいあるのでキレイにしたいと考えています。将来的にはオールペンして塗りなおしたいし、エンジンルームもグレーにして、より土屋圭市さん仕様にしたいという思いがありますね。
さすがにエンジンは難しいですけど、ドレスアップにはこだわりたいです。
――これから行ってみたいところはありますか?
2番目の子供が生まれたばかりで、まだ小さいから出かけられないですが、将来的にはクルマ好きの聖地となっている大黒ふ頭には行きたいですよね。クルマ好きな子供たちにはどういう風に映るのかが気になります。
――バリバリの英才教育ですね(笑)。では、ハチロクはかっつんさんにとって、どういう存在でしょうか?
宝というか、かけがえのないモノというか……そういう存在ですね。仕事で疲れているときやストレスが溜まっているときに、このクルマに乗るとスッキリするんですよ。
そういう面でもこのクルマは必要だし、かけがえのない存在です。僕を癒してくれる存在と言えると思います。
家族との時間はもちろんですが、ひとりの時間を過ごすのにも大切な存在です。
【Instagram】
かっつんさん
(文:福嶌弘)
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